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「……嵐山さん、重たいです」
「んー」
抗議するも、手応えはない。座り込んだ状態で抱きかかえられ、かれこれ15分は経過しているだろうか。
突然のチャイムに呼び出されて、玄関を開ければ嵐山さんがいて。いつもは力強い視線はなりを潜め、倒れかかる様に私に抱きついてきた。なんとか身体を支えて、引きずるみたいに私の部屋に連れてきたのだ。
「……嵐山さん、どうしたんです?」
「んー」
「疲れちゃったんですか?」
「そうなのかなあ」
私に聞かれても困る。いつも守ってくれる優しい手を撫でる。すると、嵐山さんは頬ずりをしてきた。毛先が触れてくすぐったい。
「ふふ、こしょばいですよ」
「…………。」
「ひあっ」
不意に鼻先が耳に触れたかと思うと、耳を甘噛みされた。水音が耳に響く。そのまま、首筋をつつ、と舐められる。
「わ、わ、嵐山さ、ん。やめて、ください」
「嫌だ」
今日の嵐山さんは、変だ。身をよじるも、しっかりとホールドされていて動けない。抵抗している間も、嵐山さんは首筋や耳を弄ぶ。
「嵐山さん! やめてって」
「……じゃあ、名前で呼んでくれ。そしたらやめる」
名前で、呼ぶ。簡単なことなのに、口に出そうとすれば引っ込む。
「どうした? 呼ばないなら、続けるぞ?」
「……今日の嵐山さん、怖いです」
ぽつり、とこぼすと、弾かれる様に嵐山さんは離れた。
「ごめんっ、怖がらせるつもりはなかったんだ。大丈夫か?」
嵐山さんに向き直り、こくりと頷く。今度は正面から抱きしめられた。
「……今日、どうしてもあきに会いたくなって」
「……はい」
「なんか、会ったらぐわあって気持ちが止められなかった、すまない」
身体が熱を持つ。嵐山さんの鼓動と、私の鼓動が交わり、高まっていくのが分かる。
「なあ、やっぱり名前で読んでほしいんだ」
「…………准、さん」
小さな声だったけど、彼には届いたみたいで。
「あき、好きだ」
やっといつもの笑顔が見れた。
「んー」
抗議するも、手応えはない。座り込んだ状態で抱きかかえられ、かれこれ15分は経過しているだろうか。
突然のチャイムに呼び出されて、玄関を開ければ嵐山さんがいて。いつもは力強い視線はなりを潜め、倒れかかる様に私に抱きついてきた。なんとか身体を支えて、引きずるみたいに私の部屋に連れてきたのだ。
「……嵐山さん、どうしたんです?」
「んー」
「疲れちゃったんですか?」
「そうなのかなあ」
私に聞かれても困る。いつも守ってくれる優しい手を撫でる。すると、嵐山さんは頬ずりをしてきた。毛先が触れてくすぐったい。
「ふふ、こしょばいですよ」
「…………。」
「ひあっ」
不意に鼻先が耳に触れたかと思うと、耳を甘噛みされた。水音が耳に響く。そのまま、首筋をつつ、と舐められる。
「わ、わ、嵐山さ、ん。やめて、ください」
「嫌だ」
今日の嵐山さんは、変だ。身をよじるも、しっかりとホールドされていて動けない。抵抗している間も、嵐山さんは首筋や耳を弄ぶ。
「嵐山さん! やめてって」
「……じゃあ、名前で呼んでくれ。そしたらやめる」
名前で、呼ぶ。簡単なことなのに、口に出そうとすれば引っ込む。
「どうした? 呼ばないなら、続けるぞ?」
「……今日の嵐山さん、怖いです」
ぽつり、とこぼすと、弾かれる様に嵐山さんは離れた。
「ごめんっ、怖がらせるつもりはなかったんだ。大丈夫か?」
嵐山さんに向き直り、こくりと頷く。今度は正面から抱きしめられた。
「……今日、どうしてもあきに会いたくなって」
「……はい」
「なんか、会ったらぐわあって気持ちが止められなかった、すまない」
身体が熱を持つ。嵐山さんの鼓動と、私の鼓動が交わり、高まっていくのが分かる。
「なあ、やっぱり名前で読んでほしいんだ」
「…………准、さん」
小さな声だったけど、彼には届いたみたいで。
「あき、好きだ」
やっといつもの笑顔が見れた。