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城戸司令に報告書を提出し、一息つく。ここ最近は激務で本部に泊まり込みだった。いつなにを食べたか、いつ眠ったか定かじゃない。休憩所でコーヒーを飲んだら、また部屋に缶詰で書類を作成しなければならない。憂鬱だ。
「あきさーん」
「げ」
厄介な奴に見つかってしまった。しかし、逃げる気力もない。
「こんちわ、あきさん。貴方の佐鳥ですよ!」
「いや、別にいらないから」
「ひどい!」
佐鳥は大袈裟に泣いたフリをする。正直、今このノリはしんどい。無視してコーヒーを流し込む。
「あきさーん、もう少し佐鳥に興味持ってくださいよ」
「今ムリ」
「そんなぁ、俺任務で大活躍だったのにー」
「そっかーエライエライ」
「へへ、あきさんに褒められたー」
佐鳥は嬉しそうにへらへらと笑う。なんで私にこんな懐いたんだろう。特に思い当たる節はない。私みたいな愛想のない女より、他の子に構えばいいのに。一応、広報部隊の嵐山隊なんだから、モテるはずだ。いや、モテるから誰にでもこんななのか?
「佐鳥、あんた誰にでもこのノリなの?」
「え?」
「私みたいなのじゃなくて、もっと可愛い子の所行きなよ」
あっちへいけと手を振る。しかし、佐鳥は俯いてしまって動かない。少し気にかかるが、立ち上がり職場に戻ろうとした。その時。
「誰にでもじゃないです」
「へ?」
「佐鳥が好きなのは、あきさんだけです! どうして分かってくれないんですか!」
声が室内に響く。びっくりして佐鳥の顔を見る。うわ、顔真っ赤だ。
「あの、佐鳥くん、お姉さんをからかうんじゃ、」
「からかってなんかいません! 俺はあきさんが好きなんです!」
「ちょ、ちょっと落ち着いて」
なんなんだ、この状況は。次第に人が集まってくる。勘弁してほしい。
「あきさん、俺を彼氏にしてください!」
その言葉が叫ばれた時には、周りに人が集まってきて、ギャラリーが出来ていた。逃げ場がない。佐鳥は涙目でこちらを見つめている。
「えっと、彼氏としては見れない、かなあ」
笑いながら誤魔化して答えれば、あーとギャラリーからため息が溢れた。私はじりじりと後退り、人の間をすり抜けて職場へ走る。
「俺、諦めませんから!」
後ろで佐鳥の声が聞こえる。頬が熱い。今度からどんな顔して会えばいいのよ。勿論、仕事なんて手につかなかった。
「あきさーん」
「げ」
厄介な奴に見つかってしまった。しかし、逃げる気力もない。
「こんちわ、あきさん。貴方の佐鳥ですよ!」
「いや、別にいらないから」
「ひどい!」
佐鳥は大袈裟に泣いたフリをする。正直、今このノリはしんどい。無視してコーヒーを流し込む。
「あきさーん、もう少し佐鳥に興味持ってくださいよ」
「今ムリ」
「そんなぁ、俺任務で大活躍だったのにー」
「そっかーエライエライ」
「へへ、あきさんに褒められたー」
佐鳥は嬉しそうにへらへらと笑う。なんで私にこんな懐いたんだろう。特に思い当たる節はない。私みたいな愛想のない女より、他の子に構えばいいのに。一応、広報部隊の嵐山隊なんだから、モテるはずだ。いや、モテるから誰にでもこんななのか?
「佐鳥、あんた誰にでもこのノリなの?」
「え?」
「私みたいなのじゃなくて、もっと可愛い子の所行きなよ」
あっちへいけと手を振る。しかし、佐鳥は俯いてしまって動かない。少し気にかかるが、立ち上がり職場に戻ろうとした。その時。
「誰にでもじゃないです」
「へ?」
「佐鳥が好きなのは、あきさんだけです! どうして分かってくれないんですか!」
声が室内に響く。びっくりして佐鳥の顔を見る。うわ、顔真っ赤だ。
「あの、佐鳥くん、お姉さんをからかうんじゃ、」
「からかってなんかいません! 俺はあきさんが好きなんです!」
「ちょ、ちょっと落ち着いて」
なんなんだ、この状況は。次第に人が集まってくる。勘弁してほしい。
「あきさん、俺を彼氏にしてください!」
その言葉が叫ばれた時には、周りに人が集まってきて、ギャラリーが出来ていた。逃げ場がない。佐鳥は涙目でこちらを見つめている。
「えっと、彼氏としては見れない、かなあ」
笑いながら誤魔化して答えれば、あーとギャラリーからため息が溢れた。私はじりじりと後退り、人の間をすり抜けて職場へ走る。
「俺、諦めませんから!」
後ろで佐鳥の声が聞こえる。頬が熱い。今度からどんな顔して会えばいいのよ。勿論、仕事なんて手につかなかった。