longseries-2-
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どうも! お馴染みの実力派エリート迅悠一です。今日は久しぶりにみんなの顔を見るために本部に来ています。みんなそれぞれ、いろいろあるけど頑張っているようで感心感心。頼もしい仲間に安心した。次は……狙撃手の訓練場に行ってみようか。足を運ぶと、合同訓練の日でないにも関わらず、隊員が自主訓練に勤しんでいた。見ていくと、ある一人の背中が目に入った瞬間、入り組んだたくさんの未来がぶわっと広がった。あまりの情報量に、思わず後退る。いや、俺の視えてるビジョンに質量なんかはないんだけど。
「あ、迅さん。珍しいですね。お久しぶりです」
「あぁ、珠莉ちゃん。こんにちは」
設楽珠莉は、優秀な狙撃手だ。これまで問題を起こしたことなどなく、志は高く、信頼出来る仲間の一人。言い方は悪いかもしれないけど、俺たちの中では平穏に生きている側の人間だ。そんな彼女の未来が。
8通りに分岐して見える。全部ハッピーエンドっぽいけど。
「どうかしました?」
「いや、うーん? なんでもないんだけどね」
…………こんなにモテる子だったかな? いや、実にいいお尻の持ち主とは思っていたけれど。これは、触れちゃいけない類いのやつだ。もし悪さをしようものなら、あらゆる方向から刺されて存在を抹消されかねない。
「変な迅さん。私、この後任務なので失礼しますね」
「あぁ、うん。キヲツケテネー」
情報が収束する前に、彼女は去ってしまった。どういうことなんだろう、これは。8人から想いを寄せられて、8人それぞれと結ばれる可能性がある、なんて、これ乙女ゲーム? 乙女ゲームの主人公だったの珠莉ちゃん?
「事実は小説より奇なり、ねぇ」
感慨深くなりつつ、同時にワクワクした。こんなに面白そうな未来視は、あまり記憶にない。外野として、十二分に楽しませてもらおう。あーでもこれ、誰にも話せないな? 話したら未来が覆りかねないな? 共有者が欲しい……。
「お、迅じゃないか! どうしたんだこんなところで」
「嵐山には話せないなぁ……」
「なんだ、悩み事か迅!」
最も信頼する友人を前に失礼だが、嵐山だけには絶対話せない。直感的に。うーん……じゃあ仕方ない。そこの君。そう、今これを読んでいる君だ。君と共有しようと思う。ここで言っている君とは、俺の頭の中に存在する第三者のことで、俺は時折君にいろいろなことを相談してきた。そうじゃないと、やってられなかったからだ。そんな君とこの俺で、物語の結末を見届けようじゃないか。
「迅、無理してないか? たまには休息も必要だぞ」
「そうだね、嵐山の言う通りだ」
この実力派エリートに、ひとときの安らぎをありがとう。さぁ、未来を視ていこうじゃないか。
「あ、迅さん。珍しいですね。お久しぶりです」
「あぁ、珠莉ちゃん。こんにちは」
設楽珠莉は、優秀な狙撃手だ。これまで問題を起こしたことなどなく、志は高く、信頼出来る仲間の一人。言い方は悪いかもしれないけど、俺たちの中では平穏に生きている側の人間だ。そんな彼女の未来が。
8通りに分岐して見える。全部ハッピーエンドっぽいけど。
「どうかしました?」
「いや、うーん? なんでもないんだけどね」
…………こんなにモテる子だったかな? いや、実にいいお尻の持ち主とは思っていたけれど。これは、触れちゃいけない類いのやつだ。もし悪さをしようものなら、あらゆる方向から刺されて存在を抹消されかねない。
「変な迅さん。私、この後任務なので失礼しますね」
「あぁ、うん。キヲツケテネー」
情報が収束する前に、彼女は去ってしまった。どういうことなんだろう、これは。8人から想いを寄せられて、8人それぞれと結ばれる可能性がある、なんて、これ乙女ゲーム? 乙女ゲームの主人公だったの珠莉ちゃん?
「事実は小説より奇なり、ねぇ」
感慨深くなりつつ、同時にワクワクした。こんなに面白そうな未来視は、あまり記憶にない。外野として、十二分に楽しませてもらおう。あーでもこれ、誰にも話せないな? 話したら未来が覆りかねないな? 共有者が欲しい……。
「お、迅じゃないか! どうしたんだこんなところで」
「嵐山には話せないなぁ……」
「なんだ、悩み事か迅!」
最も信頼する友人を前に失礼だが、嵐山だけには絶対話せない。直感的に。うーん……じゃあ仕方ない。そこの君。そう、今これを読んでいる君だ。君と共有しようと思う。ここで言っている君とは、俺の頭の中に存在する第三者のことで、俺は時折君にいろいろなことを相談してきた。そうじゃないと、やってられなかったからだ。そんな君とこの俺で、物語の結末を見届けようじゃないか。
「迅、無理してないか? たまには休息も必要だぞ」
「そうだね、嵐山の言う通りだ」
この実力派エリートに、ひとときの安らぎをありがとう。さぁ、未来を視ていこうじゃないか。