荒船部屋
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外はしんしんと冷え込んできて、窓ガラスをキンキンに冷やしている。雪も降りそうな空模様で、哲次が
「送るのに外出んの嫌だ。泊まっていけよ」
と誘うから、私も外に出るのは嫌になった。隙間風も通るこの部屋は、それでもストーブをつけて、哲次のあぐらの上にいればだいぶ暖かい。右肩に顎を乗せ、たまにお腹や太ももを撫ぜられた。
「ジュ テ-ム ア ラ フォリ」
「??」
「イヒ リーベ ディヒ ゼア」
突然、聞きなれない単語を囁かれて、不思議な気分でじっと説明を待った。
「テ アモ コン トド ミ コラソン」
「ヤ チェビャー リュブリュー」
「ウォ フィーチャン アイ ニィ」
「サランヘヨ」
「??……なあに、哲次」
「お前ひとつもピンとこねぇのかよ。」
くつくつと哲次は笑い出した。よく分からないけれど、笑っているのは安心して嬉しく思うので、哲次の大きな右手に指を絡めて甘えた。哲次は応えるように、キュッと握り返してくれた。
「アイラブユー」
「!!」
「全部、愛してるって意味だよ」
ググッと背中に体重をかけられて苦しい。意味が分かると途端に気恥ずかしくなる。もぞもぞ動けば、逃げるのを許さないように腕の力が強くなった。
「……なんで、急に外国語?」
「大学で選択する第二外国語なにがいいかと思ってよ。調べてんだ」
それを聞いて、いよいよ哲次は大学に行くんだよなぁと、離れる距離に切なくなっていたら。
「どの国の女、口説くかな?」
なんて意地悪く言うから。
「嫌、哲次が誰かにそれ言うの」
必死に手足を動かし、哲次の胸に顔を埋めて首を横に振った。
「嫌、嫌!」
「分かってるよバーカ。言うわけねぇだろ」
わしゃわしゃと頭を撫でられて、額に口付けられた。グッと睨みつければ、
「そんな顔すんなよ、悪かったから。あと全然怖くねえ」
「むう……意地悪!」
グニッと哲次のあまりないお腹の肉を摘まんで捻った。
「いった……このやろ!」
哲次は私の脇の下をくすぐって、そのまま私を持ち上げてくるくる回りだした。
「わっ怖い、高い!」
「ははは、仕置きだ、お仕置き!」
宙ぶらりんの足が不安で、哲次の身体にコアラのように抱きついた。そうすると哲次は回転をやめて、ぽんぽんと背中を叩く。そっと足を下ろし、ぎゅーっと抱きつき直す。
「……いつか旅行に連れてってやるから。どこがいい?」
「連れてってくれるならどこでもいい」
「好きだぜ、お前のそういう欲のねえとこ」
頬ずりをされて、鎖骨にキスをされる。哲次のシャツをくしゃっと両手で握りしめた。
「もっと、甘えていいんだぞ? ワガママくらい、言ってみろよ」
「今、甘えてるじゃんか」
困った顔で哲次を見上げれば、哲次も同んなじような顔をしていた。
「俺も、これ以上どうやって気持ち伝えたらいいか分かんねえんだよ」
哲次の左手が、大事そうに私の顔を包む。目を閉じれば、狂おしく唇が触れた。
「誰よりも、あきを愛してる。」
それ以上の言葉、自信なくて受け取れないよ。
「送るのに外出んの嫌だ。泊まっていけよ」
と誘うから、私も外に出るのは嫌になった。隙間風も通るこの部屋は、それでもストーブをつけて、哲次のあぐらの上にいればだいぶ暖かい。右肩に顎を乗せ、たまにお腹や太ももを撫ぜられた。
「ジュ テ-ム ア ラ フォリ」
「??」
「イヒ リーベ ディヒ ゼア」
突然、聞きなれない単語を囁かれて、不思議な気分でじっと説明を待った。
「テ アモ コン トド ミ コラソン」
「ヤ チェビャー リュブリュー」
「ウォ フィーチャン アイ ニィ」
「サランヘヨ」
「??……なあに、哲次」
「お前ひとつもピンとこねぇのかよ。」
くつくつと哲次は笑い出した。よく分からないけれど、笑っているのは安心して嬉しく思うので、哲次の大きな右手に指を絡めて甘えた。哲次は応えるように、キュッと握り返してくれた。
「アイラブユー」
「!!」
「全部、愛してるって意味だよ」
ググッと背中に体重をかけられて苦しい。意味が分かると途端に気恥ずかしくなる。もぞもぞ動けば、逃げるのを許さないように腕の力が強くなった。
「……なんで、急に外国語?」
「大学で選択する第二外国語なにがいいかと思ってよ。調べてんだ」
それを聞いて、いよいよ哲次は大学に行くんだよなぁと、離れる距離に切なくなっていたら。
「どの国の女、口説くかな?」
なんて意地悪く言うから。
「嫌、哲次が誰かにそれ言うの」
必死に手足を動かし、哲次の胸に顔を埋めて首を横に振った。
「嫌、嫌!」
「分かってるよバーカ。言うわけねぇだろ」
わしゃわしゃと頭を撫でられて、額に口付けられた。グッと睨みつければ、
「そんな顔すんなよ、悪かったから。あと全然怖くねえ」
「むう……意地悪!」
グニッと哲次のあまりないお腹の肉を摘まんで捻った。
「いった……このやろ!」
哲次は私の脇の下をくすぐって、そのまま私を持ち上げてくるくる回りだした。
「わっ怖い、高い!」
「ははは、仕置きだ、お仕置き!」
宙ぶらりんの足が不安で、哲次の身体にコアラのように抱きついた。そうすると哲次は回転をやめて、ぽんぽんと背中を叩く。そっと足を下ろし、ぎゅーっと抱きつき直す。
「……いつか旅行に連れてってやるから。どこがいい?」
「連れてってくれるならどこでもいい」
「好きだぜ、お前のそういう欲のねえとこ」
頬ずりをされて、鎖骨にキスをされる。哲次のシャツをくしゃっと両手で握りしめた。
「もっと、甘えていいんだぞ? ワガママくらい、言ってみろよ」
「今、甘えてるじゃんか」
困った顔で哲次を見上げれば、哲次も同んなじような顔をしていた。
「俺も、これ以上どうやって気持ち伝えたらいいか分かんねえんだよ」
哲次の左手が、大事そうに私の顔を包む。目を閉じれば、狂おしく唇が触れた。
「誰よりも、あきを愛してる。」
それ以上の言葉、自信なくて受け取れないよ。