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ランク戦ラウンジ、解説席
檜佐木美代「えーと……B級ランク戦、昼の部が間もなく始まります!本日の実況は、フリーオペレーターの檜佐木が務めます。解説席には、A級7位の三輪隊長と、A級5位の嵐山隊長に来ていただきました」
嵐山&三輪「どうぞよろしく」
檜佐木「さてさて、早乙女隊は「市街地A」を選択しています。三輪くんはこれをどう見てますか?」
三輪「市街地Aは住宅が立ち並んで高低差の少ないMAPなので、狙撃手には不利なMAPです。荒船隊の動きがかなり制限されると思います」
檜佐木「逆に那須隊にはあまり不利を感じないMAPですよね。嵐山くんはどう思いますか?」
嵐山「そうですね。早乙女隊にとっても那須隊にとっても、戦い慣れてそうなMAPですよね。はっきり勝敗が分からない分、やはり荒船隊の動きで決まってくるんじゃないでしょうか」
檜佐木「なるほど。さあ、各部隊転送スタートです。転送位置だけは運が絡んできます。どうなるでしょうか?」
早乙女隊作戦室
佐々木恵「狙撃手は私が抑えるから、あとは作戦通りにね」
早乙女あき『志乃ちゃんは恵さんのオペレートに従って』
神崎志乃「はい!」
早乙女『瞳ちゃんと美琴ちゃんはいつも通り暴れてね』
如月&橘「了解!」
解説席
檜佐木「各隊員転送完了! MAP「市街地A」! 時刻は「17時30分」! そしてこれは……?早乙女隊、全員カメレオンを起動している!」
嵐山「とことん狙撃手封じですね。カメレオンを起動中は流石に狙撃出来ないし、夕方って所も狙撃手の視界を悪くするのに一役買ってます」
檜佐木「那須隊は合流を目指す模様。早乙女隊は、那須隊の那須隊長と熊谷隊員を捕捉する動きか」
三輪「早乙女隊は如月と橘、早乙女先輩と神崎隊員に分かれて行動することが多いですからね。今回も那須さんと熊谷を分断する気かもしれないですね」
MAP中央付近
橘は電線の上を駆ける。数十メートル先に那須を確認する。
橘「那須さん見つけました!戦闘開始しまーす」
橘、電線の上でカメレオン解除。真下の那須にメテオラをばらまく。
那須「!!」
那須、ガードしながら避ける。変化弾で反撃。弾幕の中、背後からも銃弾が飛び出す。これも辛うじてガードする。
如月「私もいるよ、玲ちゃん」
如月、那須の背後を取り挟み撃ち。
解説席
檜佐木「那須隊長と橘隊員、如月隊員が戦闘開始! 橘隊員はお得意の電線渡りで、那須隊長の頭上からメテオラをばらまいています!」
三輪「橘には強化平衡感覚があります。電線だらけのこのMAPなら、機動力は1番あると思います。けど、那須さんの変化弾は正確ですから、勝負は分からないですね」
檜佐木「おっと、そうこうしているうちに早乙女隊長と熊谷隊員も交戦を始めました!防御自慢の女子攻撃手の対戦です」
那須vs橘から600m離れた地点
早乙女「お手合わせお願いするよ、熊ちゃん」
熊谷(分断された……!)
早乙女、熊谷切り結ぶ。つばぜり合い、互角の争い。
早乙女vs熊谷への狙撃ポイント
日浦「早乙女先輩捕捉しました。熊谷先輩を援護します!」
日浦、ライトニングを構える。
しかし、ズバン、と背後に衝撃。突然の攻撃を受ける。
日浦「えっ……!?」
神崎「ごめんね」
日浦のトリオン器官が破壊される。
佐々木「よし。次のポイント行くよ」
神崎「はい!」
緊急脱出を見届け、神崎は立ち去る。
解説席
檜佐木「ここで日浦隊員が緊急脱出! 早乙女隊がまず1ポイント。神崎隊員、バッグワームに切り替えていますね」
嵐山「オペレートだけで狙撃手の位置を割り出したみたいですね。流石だなあ」
檜佐木「恵ちゃんは攻撃手の時から、狙撃手大嫌いでしたからね。狙撃ポイントの洗い出しはお手の物です」
荒船隊回線
荒船「早いとこ撃たないと、見つかるなこりゃ」
穂刈「誰から狙うんだ、荒船」
荒船「俺と穂刈は、熊谷と早乙女を狙う。半崎は、那須の方で取れるところを狙え」
半崎「了解です」
解説席
檜佐木「硬直状態が続いています。これは早乙女隊の望んでいた展開でしょうか?」
三輪「おそらくそうでしょう。那須隊を落としてしまえば、狙われるのは早乙女隊になります。粘るだけ粘って、荒船隊に撃たせたいはずです」
嵐山「撃たなかったら撃たなかったで、神崎隊員に狙撃ポイントを抑えられる可能性があります。荒船隊は早く動きたいでしょうね」
那須VS橘、如月
激しい撃ち合いが続いている。もうもうと煙幕が立ちこもる。
橘「那須さんよく動くねー! 当たんないったら」
那須「……それはこっちも同じよ、橘さん」
如月(よし、いったん回り込んで、撃ち込もう)
如月、バックステップで那須から距離を取る。瞬間、
パアアアン!
頭を吹き飛ばされる。緊急脱出!
橘「!! 動いた!」
佐々木「弾道解析。西に100m。マンションの4階」
那須、橘は狙撃手を取りに動く。
熊谷VS早乙女
両者引かず、孤月がぶつかり合う。
早乙女(熊谷ちゃん、上手いな……切り崩せない)
熊谷(早乙女先輩、流石にガードが固い……。)
早乙女(瞳ちゃんが落とされた。こっちもそろそろ、狙撃が来るだろうな)
早乙女、一瞬身を引き、熊谷の態勢を大きく崩す。それと同時、2箇所から狙撃。熊谷の腰と胸を貫く。熊谷、緊急脱出!
早乙女、移動しながら回線で指示を出す。
早乙女「恵さん、解析出来ますか?」
佐々木「任せて」
早乙女「志乃ちゃん、片方お願いね」
志乃「はい!」
解説席
檜佐木「上手い! 早乙女隊長、見事な身のこなしで狙撃を切り抜けた!」
三輪「同時に狙撃したのは、捕捉されないためでしょうね。なので、2人落とせなかったのは誤算のはずです。早乙女先輩と神崎隊員にそれぞれ抑えられます」
檜佐木「早乙女隊と荒船隊が1ポイントで並んでいます。2人落とされた那須隊には厳しい戦いか」
橘、那須サイド
橘「半崎君、みーっけ!」
半崎「!!」
橘、半崎の背に向けてアイビスをぶっ放す。弾は半崎の脇をかすめていく。
橘「あはは! やっぱ走りながらじゃ当たんないかー」
半崎「っ! 橘先輩マジだるい!」
神崎サイド
狙撃ポイント周辺、バッグワームを着た人影を追いかけ路地に入る。
神崎「!!」
荒船「よお、ハズレ引いたって顔だな」
孤月を抜刀した荒船、にやりと笑う。神崎は気圧されながらも、身構える。
荒船「ぶった斬る」
神崎「……っよろしくお願いします」
橘、那須、半崎サイド
橘はめちゃくちゃに撃ち続ける。半崎の片足が吹っ飛び、態勢が崩れる。
橘「よっしゃ、もらい」
追いかけ止めを刺そうとする横から、変化弾の弾幕が半崎を襲う。半崎、緊急脱出!
橘「っと、横取りされちゃった」
那須「さっきの続きといきましょうか、橘さん」
橘と那須、対峙してまた撃ち合いを再開する。
早乙女サイド
早乙女「やーっと追いついた。観念しろ、ポカリ君!」
穂刈「詰んだな、俺。逃げらんねぇよ、早乙女相手じゃ」
穂刈は苦し紛れに発砲するが、避けられる。そのまま、早乙女が斬り伏せる。穂刈、緊急脱出!
それとほぼ同時、2箇所で緊急脱出! 荒船が神崎をぶった斬り、那須が橘をハチの巣にする。
解説席
檜佐木「穂刈隊員、橘隊員、神崎隊員がここで緊急脱出! 勝負は各隊の隊長に託された!」
早乙女隊回線
早乙女「ここからだとどっちが近いですか?」
佐々木「那須ちゃん。那須ちゃんもこっち向かってきてる」
早乙女「了解、迎えうちます。荒船君が動きにくいポイント出してもらえますか?」
佐々木「OK! ちょっと待ってて」
MAP西北付近
那須が早乙女を確認する。鳥かごで早乙女を追い詰める。
早乙女「っ!!」
那須(この距離なら、早乙女先輩の反撃はない。このまま、削り倒す)
絶え間無く弾丸の雨が降り注ぐ。瞬間、弾幕をすり抜けて斬撃が那須を襲う。
那須「!!」
反応が遅れ、那須は防御出来ない。袈裟斬りにされる。
解説席
檜佐木「旋空孤月! 早乙女隊長は初めて使う攻撃!」
早乙女VS那須
旋空孤月を使った隙を埋められず、早乙女は変化弾をまともに喰らう。
早乙女(あと、荒船君だけなのに……!)
早乙女、緊急脱出!
那須、緊急脱出!
解説席
檜佐木「ここで決着! 5ー3ー3。荒船隊の勝利です!」
早乙女隊作戦室
如月「お疲れ様です、あきさん」
橘「旋空孤月、超かっこよかったですよ!」
早乙女『皆、お疲れ様!』
佐々木「ちょっと惜しかったわね」
解説席
檜佐木「さて、今回の試合振り返ってみてどうでしょうか、嵐山君」
嵐山「そうですね。早乙女隊の狙い通りに進みましたが、詰めが甘かったかなという印象です。荒船隊を誘い出すために点を与え過ぎてしまった。荒船隊の位置が捕捉された後も、那須隊長に点を取られたり、荒船隊長に返り討ちにあったりして、あまり得点出来ませんでしたね。逆に、荒船隊は圧倒的に不利な場面からも得点しているから、地力の強さを見せつけましたね」
檜佐木「半崎君のヘッドショットや、荒船君と穂刈君の同時狙撃は試合の流れを変えましたね。そう考えると、終始荒船隊の動きに左右された試合と言えるかもしれません。三輪君はどうでしたか?」
三輪「早乙女隊は如月が最初に落とされたのは痛かったですね。普段は彼女が点取り屋ですから。那須隊は那須さんが残ったのが、得点に繋がったと思います。最後、那須さんと早乙女先輩の一騎討ちになったのは面白かったです。タイミングによっては、那須さんと早乙女先輩がバッグワームで隠れて、時間切れで終わってもおかしくなかったですからね」
檜佐木「あー確かに、そういう判断もアリな場面でしたね。咄嗟の判断力、チームの地力、個々の強さ。それらが試された試合でした。さて、各部隊の順位ですが……」
B級ランク戦、昼の部終了。
檜佐木美代「えーと……B級ランク戦、昼の部が間もなく始まります!本日の実況は、フリーオペレーターの檜佐木が務めます。解説席には、A級7位の三輪隊長と、A級5位の嵐山隊長に来ていただきました」
嵐山&三輪「どうぞよろしく」
檜佐木「さてさて、早乙女隊は「市街地A」を選択しています。三輪くんはこれをどう見てますか?」
三輪「市街地Aは住宅が立ち並んで高低差の少ないMAPなので、狙撃手には不利なMAPです。荒船隊の動きがかなり制限されると思います」
檜佐木「逆に那須隊にはあまり不利を感じないMAPですよね。嵐山くんはどう思いますか?」
嵐山「そうですね。早乙女隊にとっても那須隊にとっても、戦い慣れてそうなMAPですよね。はっきり勝敗が分からない分、やはり荒船隊の動きで決まってくるんじゃないでしょうか」
檜佐木「なるほど。さあ、各部隊転送スタートです。転送位置だけは運が絡んできます。どうなるでしょうか?」
早乙女隊作戦室
佐々木恵「狙撃手は私が抑えるから、あとは作戦通りにね」
早乙女あき『志乃ちゃんは恵さんのオペレートに従って』
神崎志乃「はい!」
早乙女『瞳ちゃんと美琴ちゃんはいつも通り暴れてね』
如月&橘「了解!」
解説席
檜佐木「各隊員転送完了! MAP「市街地A」! 時刻は「17時30分」! そしてこれは……?早乙女隊、全員カメレオンを起動している!」
嵐山「とことん狙撃手封じですね。カメレオンを起動中は流石に狙撃出来ないし、夕方って所も狙撃手の視界を悪くするのに一役買ってます」
檜佐木「那須隊は合流を目指す模様。早乙女隊は、那須隊の那須隊長と熊谷隊員を捕捉する動きか」
三輪「早乙女隊は如月と橘、早乙女先輩と神崎隊員に分かれて行動することが多いですからね。今回も那須さんと熊谷を分断する気かもしれないですね」
MAP中央付近
橘は電線の上を駆ける。数十メートル先に那須を確認する。
橘「那須さん見つけました!戦闘開始しまーす」
橘、電線の上でカメレオン解除。真下の那須にメテオラをばらまく。
那須「!!」
那須、ガードしながら避ける。変化弾で反撃。弾幕の中、背後からも銃弾が飛び出す。これも辛うじてガードする。
如月「私もいるよ、玲ちゃん」
如月、那須の背後を取り挟み撃ち。
解説席
檜佐木「那須隊長と橘隊員、如月隊員が戦闘開始! 橘隊員はお得意の電線渡りで、那須隊長の頭上からメテオラをばらまいています!」
三輪「橘には強化平衡感覚があります。電線だらけのこのMAPなら、機動力は1番あると思います。けど、那須さんの変化弾は正確ですから、勝負は分からないですね」
檜佐木「おっと、そうこうしているうちに早乙女隊長と熊谷隊員も交戦を始めました!防御自慢の女子攻撃手の対戦です」
那須vs橘から600m離れた地点
早乙女「お手合わせお願いするよ、熊ちゃん」
熊谷(分断された……!)
早乙女、熊谷切り結ぶ。つばぜり合い、互角の争い。
早乙女vs熊谷への狙撃ポイント
日浦「早乙女先輩捕捉しました。熊谷先輩を援護します!」
日浦、ライトニングを構える。
しかし、ズバン、と背後に衝撃。突然の攻撃を受ける。
日浦「えっ……!?」
神崎「ごめんね」
日浦のトリオン器官が破壊される。
佐々木「よし。次のポイント行くよ」
神崎「はい!」
緊急脱出を見届け、神崎は立ち去る。
解説席
檜佐木「ここで日浦隊員が緊急脱出! 早乙女隊がまず1ポイント。神崎隊員、バッグワームに切り替えていますね」
嵐山「オペレートだけで狙撃手の位置を割り出したみたいですね。流石だなあ」
檜佐木「恵ちゃんは攻撃手の時から、狙撃手大嫌いでしたからね。狙撃ポイントの洗い出しはお手の物です」
荒船隊回線
荒船「早いとこ撃たないと、見つかるなこりゃ」
穂刈「誰から狙うんだ、荒船」
荒船「俺と穂刈は、熊谷と早乙女を狙う。半崎は、那須の方で取れるところを狙え」
半崎「了解です」
解説席
檜佐木「硬直状態が続いています。これは早乙女隊の望んでいた展開でしょうか?」
三輪「おそらくそうでしょう。那須隊を落としてしまえば、狙われるのは早乙女隊になります。粘るだけ粘って、荒船隊に撃たせたいはずです」
嵐山「撃たなかったら撃たなかったで、神崎隊員に狙撃ポイントを抑えられる可能性があります。荒船隊は早く動きたいでしょうね」
那須VS橘、如月
激しい撃ち合いが続いている。もうもうと煙幕が立ちこもる。
橘「那須さんよく動くねー! 当たんないったら」
那須「……それはこっちも同じよ、橘さん」
如月(よし、いったん回り込んで、撃ち込もう)
如月、バックステップで那須から距離を取る。瞬間、
パアアアン!
頭を吹き飛ばされる。緊急脱出!
橘「!! 動いた!」
佐々木「弾道解析。西に100m。マンションの4階」
那須、橘は狙撃手を取りに動く。
熊谷VS早乙女
両者引かず、孤月がぶつかり合う。
早乙女(熊谷ちゃん、上手いな……切り崩せない)
熊谷(早乙女先輩、流石にガードが固い……。)
早乙女(瞳ちゃんが落とされた。こっちもそろそろ、狙撃が来るだろうな)
早乙女、一瞬身を引き、熊谷の態勢を大きく崩す。それと同時、2箇所から狙撃。熊谷の腰と胸を貫く。熊谷、緊急脱出!
早乙女、移動しながら回線で指示を出す。
早乙女「恵さん、解析出来ますか?」
佐々木「任せて」
早乙女「志乃ちゃん、片方お願いね」
志乃「はい!」
解説席
檜佐木「上手い! 早乙女隊長、見事な身のこなしで狙撃を切り抜けた!」
三輪「同時に狙撃したのは、捕捉されないためでしょうね。なので、2人落とせなかったのは誤算のはずです。早乙女先輩と神崎隊員にそれぞれ抑えられます」
檜佐木「早乙女隊と荒船隊が1ポイントで並んでいます。2人落とされた那須隊には厳しい戦いか」
橘、那須サイド
橘「半崎君、みーっけ!」
半崎「!!」
橘、半崎の背に向けてアイビスをぶっ放す。弾は半崎の脇をかすめていく。
橘「あはは! やっぱ走りながらじゃ当たんないかー」
半崎「っ! 橘先輩マジだるい!」
神崎サイド
狙撃ポイント周辺、バッグワームを着た人影を追いかけ路地に入る。
神崎「!!」
荒船「よお、ハズレ引いたって顔だな」
孤月を抜刀した荒船、にやりと笑う。神崎は気圧されながらも、身構える。
荒船「ぶった斬る」
神崎「……っよろしくお願いします」
橘、那須、半崎サイド
橘はめちゃくちゃに撃ち続ける。半崎の片足が吹っ飛び、態勢が崩れる。
橘「よっしゃ、もらい」
追いかけ止めを刺そうとする横から、変化弾の弾幕が半崎を襲う。半崎、緊急脱出!
橘「っと、横取りされちゃった」
那須「さっきの続きといきましょうか、橘さん」
橘と那須、対峙してまた撃ち合いを再開する。
早乙女サイド
早乙女「やーっと追いついた。観念しろ、ポカリ君!」
穂刈「詰んだな、俺。逃げらんねぇよ、早乙女相手じゃ」
穂刈は苦し紛れに発砲するが、避けられる。そのまま、早乙女が斬り伏せる。穂刈、緊急脱出!
それとほぼ同時、2箇所で緊急脱出! 荒船が神崎をぶった斬り、那須が橘をハチの巣にする。
解説席
檜佐木「穂刈隊員、橘隊員、神崎隊員がここで緊急脱出! 勝負は各隊の隊長に託された!」
早乙女隊回線
早乙女「ここからだとどっちが近いですか?」
佐々木「那須ちゃん。那須ちゃんもこっち向かってきてる」
早乙女「了解、迎えうちます。荒船君が動きにくいポイント出してもらえますか?」
佐々木「OK! ちょっと待ってて」
MAP西北付近
那須が早乙女を確認する。鳥かごで早乙女を追い詰める。
早乙女「っ!!」
那須(この距離なら、早乙女先輩の反撃はない。このまま、削り倒す)
絶え間無く弾丸の雨が降り注ぐ。瞬間、弾幕をすり抜けて斬撃が那須を襲う。
那須「!!」
反応が遅れ、那須は防御出来ない。袈裟斬りにされる。
解説席
檜佐木「旋空孤月! 早乙女隊長は初めて使う攻撃!」
早乙女VS那須
旋空孤月を使った隙を埋められず、早乙女は変化弾をまともに喰らう。
早乙女(あと、荒船君だけなのに……!)
早乙女、緊急脱出!
那須、緊急脱出!
解説席
檜佐木「ここで決着! 5ー3ー3。荒船隊の勝利です!」
早乙女隊作戦室
如月「お疲れ様です、あきさん」
橘「旋空孤月、超かっこよかったですよ!」
早乙女『皆、お疲れ様!』
佐々木「ちょっと惜しかったわね」
解説席
檜佐木「さて、今回の試合振り返ってみてどうでしょうか、嵐山君」
嵐山「そうですね。早乙女隊の狙い通りに進みましたが、詰めが甘かったかなという印象です。荒船隊を誘い出すために点を与え過ぎてしまった。荒船隊の位置が捕捉された後も、那須隊長に点を取られたり、荒船隊長に返り討ちにあったりして、あまり得点出来ませんでしたね。逆に、荒船隊は圧倒的に不利な場面からも得点しているから、地力の強さを見せつけましたね」
檜佐木「半崎君のヘッドショットや、荒船君と穂刈君の同時狙撃は試合の流れを変えましたね。そう考えると、終始荒船隊の動きに左右された試合と言えるかもしれません。三輪君はどうでしたか?」
三輪「早乙女隊は如月が最初に落とされたのは痛かったですね。普段は彼女が点取り屋ですから。那須隊は那須さんが残ったのが、得点に繋がったと思います。最後、那須さんと早乙女先輩の一騎討ちになったのは面白かったです。タイミングによっては、那須さんと早乙女先輩がバッグワームで隠れて、時間切れで終わってもおかしくなかったですからね」
檜佐木「あー確かに、そういう判断もアリな場面でしたね。咄嗟の判断力、チームの地力、個々の強さ。それらが試された試合でした。さて、各部隊の順位ですが……」
B級ランク戦、昼の部終了。