longseries-1-
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俺には今、彼女がいない。欲しいとは思ってる。大学にもボーダーにも、そこそこ仲がいい奴はいるけど、アプローチするには至ってない。理由は色々あるが、
「諏訪さーん! ごきげんよーう!」
大体はこのアホのせいだ。ちなみに、ここはうちの隊の作戦室であって、こいつのではない。
「お前また来たのかよ」
「そろそろ私がいなくて寂しい頃かと思って」
「ねぇよ!」
「酷い!」
大袈裟に落ち込んだフリをしながら、小佐野に泣きつきにいく。よしよし、と小佐野はあきの頭を撫でる。ため息を吐いて煙草に火をつけた。何度追い払っても、あきは懲りずにやってくる。少々、いやかなりしつこいが、従順な彼女に絆されてしまっているのは事実だ。また性懲りも無く、あきは俺の近くに寄って来た。
「諏訪さん、次のお休みいつですか?」
「デートならしねえぞ」
「お断りが早い!」
オーバーにその場に崩れ落ちた。俯く横顔をまじまじと見る。俺があきに本気で冷たく出来ない理由。それは、
「? 私の顔になにか付いてます?」
「いや、いつも通りの間抜け面だな」
「更なる追い打ち!」
…………ものすっごく顔が好みなんだよ……! すげぇ美人とかではないけど、正直超可愛い、顔は。そんなことこいつに知られたら、なおのこと面倒なのでぜってぇ態度には出ないようにしてるが。俺の一言一言でコロコロと変わる表情は、見ていて楽しい。楽しいだけだ。
「お話だけでも聞いてくださいよ」
「まだ食い下がんのかよ」
「オッケーもらうまでアタックします」
「諦めろよ!」
「今度、隣町のプラネタリウムが新しくなるんですよ。なんでも最新の機器が入って、プログラムも一新するんだって」
「……プラネタリウム」
「ね? 一緒に行きましょ!」
くそ、プラネタリウムってチョイスに不覚にもキュンときた。俺はあきのこういうセンスに弱い。
「いーじゃん、行ってあげなよー」
「ほら、瑠衣ちゃんもこう言ってるし!」
「あー……」
「いいじゃないですか、お出かけしてきたら」
「堤さんも、こう仰ってますし!」
援護射撃を受けて、あきのテンションは目に見えて上がっている。つーか、外野だからって好き勝手言いやがって! 高校生だぞ。高校生とデートなんて下手したら犯罪じゃねぇか!
「諏訪さぁん、デートしてー」
うるうると仔犬みたいな顔しやがって。可愛いんだよ馬鹿。
「…………分かった、行く」
「……本当!?」
「おう、気が変わらないうちに予定立てろ」
「やっったー! 諏訪さんとデート!」
ぴょんぴょんと飛び跳ねてガキみてぇにはしゃぐ。こいつが泣く顔を見たくないから、女に手が出ない、なんて。そんなの嘘だ、めんどくせぇだけ。今度出かけんのも、プラネタリウムが気になっただけ。そう自分に言い聞かせた。
「諏訪さーん! ごきげんよーう!」
大体はこのアホのせいだ。ちなみに、ここはうちの隊の作戦室であって、こいつのではない。
「お前また来たのかよ」
「そろそろ私がいなくて寂しい頃かと思って」
「ねぇよ!」
「酷い!」
大袈裟に落ち込んだフリをしながら、小佐野に泣きつきにいく。よしよし、と小佐野はあきの頭を撫でる。ため息を吐いて煙草に火をつけた。何度追い払っても、あきは懲りずにやってくる。少々、いやかなりしつこいが、従順な彼女に絆されてしまっているのは事実だ。また性懲りも無く、あきは俺の近くに寄って来た。
「諏訪さん、次のお休みいつですか?」
「デートならしねえぞ」
「お断りが早い!」
オーバーにその場に崩れ落ちた。俯く横顔をまじまじと見る。俺があきに本気で冷たく出来ない理由。それは、
「? 私の顔になにか付いてます?」
「いや、いつも通りの間抜け面だな」
「更なる追い打ち!」
…………ものすっごく顔が好みなんだよ……! すげぇ美人とかではないけど、正直超可愛い、顔は。そんなことこいつに知られたら、なおのこと面倒なのでぜってぇ態度には出ないようにしてるが。俺の一言一言でコロコロと変わる表情は、見ていて楽しい。楽しいだけだ。
「お話だけでも聞いてくださいよ」
「まだ食い下がんのかよ」
「オッケーもらうまでアタックします」
「諦めろよ!」
「今度、隣町のプラネタリウムが新しくなるんですよ。なんでも最新の機器が入って、プログラムも一新するんだって」
「……プラネタリウム」
「ね? 一緒に行きましょ!」
くそ、プラネタリウムってチョイスに不覚にもキュンときた。俺はあきのこういうセンスに弱い。
「いーじゃん、行ってあげなよー」
「ほら、瑠衣ちゃんもこう言ってるし!」
「あー……」
「いいじゃないですか、お出かけしてきたら」
「堤さんも、こう仰ってますし!」
援護射撃を受けて、あきのテンションは目に見えて上がっている。つーか、外野だからって好き勝手言いやがって! 高校生だぞ。高校生とデートなんて下手したら犯罪じゃねぇか!
「諏訪さぁん、デートしてー」
うるうると仔犬みたいな顔しやがって。可愛いんだよ馬鹿。
「…………分かった、行く」
「……本当!?」
「おう、気が変わらないうちに予定立てろ」
「やっったー! 諏訪さんとデート!」
ぴょんぴょんと飛び跳ねてガキみてぇにはしゃぐ。こいつが泣く顔を見たくないから、女に手が出ない、なんて。そんなの嘘だ、めんどくせぇだけ。今度出かけんのも、プラネタリウムが気になっただけ。そう自分に言い聞かせた。