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16時はすぐにやってきて、私は風間隊の作戦室までやってきた。ここであってるよね? 扉の前に立つと緊張が増した。深く息を吸い込む。
「すうー…………」
「ちょっと退いてくれない。入れないんだけど」
「ひゃい!」
後ろから声がして背筋が伸びる。振り向くと男の子が立っていた。確か、この人も風間隊だったはず。
「すいません、ここは風間隊の作戦室ですよね?」
「そーだけど、なに? なにしに来たの?」
男の子は怪訝な顔をしている。どうしよう。
「えっと、今日風間さんに指導をお願いしてる、早乙女あきなんですが」
「は? なにそれ聞いてないよ。本当なの?」
男の子は眉を寄せる。これは、困ったな。
「なにしてるんだ、菊地原」
「風間さん、なんかこの子風間さんに見てもらうとか言ってるんだけど」
そうか、この子は菊地原くんだ。名前は聞いたことがある。
「ああ、確か早乙女隊の早乙女だったな。中に入れ」
「あ、ありがとうございます!」
風間さんが約束を覚えていてくれて、よかった。ほっと胸を撫で下ろす。中に入ると、もう一人男の子と、オペレーターなんだろう、女の子が一人いた。
「あれ、お客さんですか風間さん」
「ああ、訓練室を使うから、準備してくれ」
「分かりました。ちょっと座っててくださいね」
女の子はパソコンに向かい準備をしてくれるみたいだ。目があったのでお辞儀をしたら、微笑みかけてくれた。
「なんでまた、こんな子の面倒見るんですか?」
菊地原くんが風間さんに質問した。
「昨日声をかけられた。」
「え、それだけなの? 如何にも普通そーなのに」
「おい、そんなのまだ分からないだろ。悪い、俺は歌川って言うんだ」
「いえ、あの、早乙女あきです。よろしくお願いします」
歌川くん、は申し訳なさそうにしている。むしろ、菊地原くんが言う様に私なんかが風間さんに指導してもらうなんて、とてもおこがましい様な気がする。
「よし、早速だが訓練室に入れ、早乙女。いつも使ってるトリガーでかかって来い」
「はい。よろしくお願いします」
訓練室に入り、トリガーを起動する。一太刀でも、当てられたらいいな。
「やっぱり普通じゃん。動きが鈍臭いよね」
訓練室から出ると、菊地原くんにそう言われた。私は風間さんに一太刀も当てることは出来なかった。
「そうだな……。踏み込みが甘い。それから、反射神経が鈍いと感じた」
風間さんの言葉を噛み締める。それは、自分でも痛いほど理解していることだ。
「やっぱりそうですよね……。どうしたら、上手くなれますか?」
「ひたすら戦闘の経験を積む以外ないと思う。筋は悪くなかった」
「えー、そうですか? たいしたことないと思うけど」
「またお前はそうやって……ごめんな、早乙女さん」
「いえ、事実ですから、気にしないでください」
やっぱり、練習量が足りてないんだ。もっと自己鍛錬しなくちゃな。
「あの、お邪魔しました。ありがとうございます。その……また見てもらってもいいですか?」
「そうだな。……早乙女、お前いくつだ?」
「? 16歳です」
「それなら、次回からは菊地原に見てもらえ」
「!? えー、なんでですか。僕いやですよ」
菊地原くんはあからさまに嫌な顔をしてる。そりゃ、嫌だろうけど少し傷つくよ。
「お前と早乙女は相性がいいと感じた。同い年なんだから、教えてやれ」
「ええー……」
「えっと、……よろしくお願いします」
頭を下げれば、菊地原くんはしぶしぶ了承してくれた。こうして、私の師匠は菊地原くんになった。
「すうー…………」
「ちょっと退いてくれない。入れないんだけど」
「ひゃい!」
後ろから声がして背筋が伸びる。振り向くと男の子が立っていた。確か、この人も風間隊だったはず。
「すいません、ここは風間隊の作戦室ですよね?」
「そーだけど、なに? なにしに来たの?」
男の子は怪訝な顔をしている。どうしよう。
「えっと、今日風間さんに指導をお願いしてる、早乙女あきなんですが」
「は? なにそれ聞いてないよ。本当なの?」
男の子は眉を寄せる。これは、困ったな。
「なにしてるんだ、菊地原」
「風間さん、なんかこの子風間さんに見てもらうとか言ってるんだけど」
そうか、この子は菊地原くんだ。名前は聞いたことがある。
「ああ、確か早乙女隊の早乙女だったな。中に入れ」
「あ、ありがとうございます!」
風間さんが約束を覚えていてくれて、よかった。ほっと胸を撫で下ろす。中に入ると、もう一人男の子と、オペレーターなんだろう、女の子が一人いた。
「あれ、お客さんですか風間さん」
「ああ、訓練室を使うから、準備してくれ」
「分かりました。ちょっと座っててくださいね」
女の子はパソコンに向かい準備をしてくれるみたいだ。目があったのでお辞儀をしたら、微笑みかけてくれた。
「なんでまた、こんな子の面倒見るんですか?」
菊地原くんが風間さんに質問した。
「昨日声をかけられた。」
「え、それだけなの? 如何にも普通そーなのに」
「おい、そんなのまだ分からないだろ。悪い、俺は歌川って言うんだ」
「いえ、あの、早乙女あきです。よろしくお願いします」
歌川くん、は申し訳なさそうにしている。むしろ、菊地原くんが言う様に私なんかが風間さんに指導してもらうなんて、とてもおこがましい様な気がする。
「よし、早速だが訓練室に入れ、早乙女。いつも使ってるトリガーでかかって来い」
「はい。よろしくお願いします」
訓練室に入り、トリガーを起動する。一太刀でも、当てられたらいいな。
「やっぱり普通じゃん。動きが鈍臭いよね」
訓練室から出ると、菊地原くんにそう言われた。私は風間さんに一太刀も当てることは出来なかった。
「そうだな……。踏み込みが甘い。それから、反射神経が鈍いと感じた」
風間さんの言葉を噛み締める。それは、自分でも痛いほど理解していることだ。
「やっぱりそうですよね……。どうしたら、上手くなれますか?」
「ひたすら戦闘の経験を積む以外ないと思う。筋は悪くなかった」
「えー、そうですか? たいしたことないと思うけど」
「またお前はそうやって……ごめんな、早乙女さん」
「いえ、事実ですから、気にしないでください」
やっぱり、練習量が足りてないんだ。もっと自己鍛錬しなくちゃな。
「あの、お邪魔しました。ありがとうございます。その……また見てもらってもいいですか?」
「そうだな。……早乙女、お前いくつだ?」
「? 16歳です」
「それなら、次回からは菊地原に見てもらえ」
「!? えー、なんでですか。僕いやですよ」
菊地原くんはあからさまに嫌な顔をしてる。そりゃ、嫌だろうけど少し傷つくよ。
「お前と早乙女は相性がいいと感じた。同い年なんだから、教えてやれ」
「ええー……」
「えっと、……よろしくお願いします」
頭を下げれば、菊地原くんはしぶしぶ了承してくれた。こうして、私の師匠は菊地原くんになった。