longseries-1-
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次のランク戦は荒船隊と那須隊が相手になった。ポジション的に、私は玲ちゃんを止めないといけない。となると、やはり自分の戦闘のスキルを上げなければ。
「というわけで、出水。ランク戦付きあって」
「あー? ポイントむしられて泣くなよ?」
やっぱり強くなるにはランク戦でしょ。出水は格上だけど、だからこそやりがいがある。
「早乙女ー俺とは?」
「あ、米屋ともやるやる。じゃあ、今日この後はランク戦を、」
「お前たち呑気だな」
怒気を含んだ声に振り向くと。
「あっれー、三輪さんじゃないですかー」
「おー秀次。教室まで来てどうした?」
この時点で私は嫌な予感がする。米屋もそうだろう、視線は三輪と合わせてない。
「どうしたじゃない。お前たち、またテストで赤点だったらしいな」
「「うっ」」
「明日は数学の再テストだろう」
「……そーだったかなー」
「……ランク戦なんてしてる場合か!勉強しろ!」
三輪さんのカミナリが落ちた。
放課後、私達は三輪宅に集められた。最終兵器奈良坂さんまで召喚され、勉強する体制は万全である。私の気持ちはどん底だが。
「ほら、どこが分からないんだ」
「全部です」
「右に同じ!」
私達の返答に奈良坂は深いため息を吐く。
「じゃあ、ここの式を代入して解くのは分かるか?」
「まず、なんでその式が出てくるのかが分かんねー」
米屋、それはまずくないか。流石にそこまでは分かる。奈良坂が米屋に説明している間、私はその先を三輪に聞く。致し方なしに、勉強会はスタートしてしまった。
駄目、やはり数学など10分で飽きる。
「あーもう、ランク戦したい!」
「まだ、2問しか解いてないだろ!集中しろ!」
「クソだりー」
「陽介、お前はまだ1問も解いてない」
なんなんだ、この時のxの値を求めよって。求めてなんになるんだ。そんなこと私は興味ないんだよ、私が興味ある話にしてくれよ。
「三輪ー鉛弾の使い方教えてよ」
「いい加減にしろよ、戦闘バカが」
「すいません……」
ギロッていう効果音つく勢いで睨まれる。全く、三輪は真面目すぎるよ。怖いので仕方なく問題に向き直る。あー、分からん。
「……喉渇いた」
「あ、俺も俺も」
「なんか買いに行こうよ」
「はぁー……」
三輪は深くうなだれる。しかし、観念したのかすくっと立ち上がった。
「飲み物、買いに行くだけだからな」
「やったー!」
とりあえず、数学から解放される。腹が減ってはなんとやらと言うしね、気分転換大事だよね。
「あっつい……」
「日差しやべーな」
炎天下の中、最寄りのコンビニへ歩く。アスファルトからの熱気で溶けそうだ。
「アイス買おう、アイス」
「飲み物買うだけって言ったよな?」
「いーじゃん、帰り道食べながら戻れば」
「さーんせーい。パピコしようパピコ」
やっぱり米屋は分かってるな。うん、暑い日はアイスに限る。
そうこうしてるうちに、コンビニに到着した。ドアをくぐると、冷たい空気が体を包み込む。
「涼しー」
「生き返るな」
真っ直ぐにドリンクコーナーに足を運ぶ。奈良坂はなぜかお菓子コーナーに行ったけど気にしない。
「俺コーラ」
米屋はコーラを手にとった。三輪は、三ツ矢サイダー。
「んージュースにするか、お茶にするか……」
「悩んでんの?」
「うん、気分的にはジュースなんだけど、お茶についてるオマケかわいいなーって」
なんか使わないって分かっていても、こういうのはかわいいと手にとってしまう。三輪は私の様子を見ると、
「そんなのが欲しいなんて、女子みたいだな」
と一言。いや、待て。
「私女子ですけど」
「え? ……あっ」
なぜ、理解するのにインターバルがあるんだ。
「…………くっ、ふふふふ」
誰からともなく、笑いが溢れる。
「いや、悪い。あまりにも自然に俺たちに馴染んでたから、つい」
「うん、いいんだけどさ、一応私女です」
「やべーじわじわくる。女子だって言われた時の秀次の顔さいこーだった」
3人でお腹を抱えていると、奈良坂がたけのこの里を持って戻ってきた。
「? なに3人して笑っているんだ?」
「いやさ、」
米屋がさっきのことを説明すると、奈良坂は、
「いや、別に俺もこのオマケ欲しいが」
と仰った。
「奈良坂は女子だった!?」
「あはははは!」
いやあ、くだらないなあ。くだらないけど、可笑しい。
「ありがとうございましたー」
パピコをくわえながら、コンビニを後にする。まだ、外は暑い。
「あー、誰が1番に三輪ん家着くか、競争しよう」
「なんでそんなことしなきゃならないんだ」
三輪は乗り気じゃないようだ。よし、じゃあ。
「1番になった人が、なんでもひとつ命令できる!」
「よっしゃ、乗った!」
米屋は理解したのか、走り出した。私もそれに続く。
「これで1番になったら、今日勉強おしまいね!」
「は? 意味分からないぞ!」
三輪は血相を変えて走り出した。奈良坂は、全てを三輪に託したようだ。
結局、三輪に猛ダッシュで追いつかれ、夜までみっちり勉強した。三輪こわい。
「というわけで、出水。ランク戦付きあって」
「あー? ポイントむしられて泣くなよ?」
やっぱり強くなるにはランク戦でしょ。出水は格上だけど、だからこそやりがいがある。
「早乙女ー俺とは?」
「あ、米屋ともやるやる。じゃあ、今日この後はランク戦を、」
「お前たち呑気だな」
怒気を含んだ声に振り向くと。
「あっれー、三輪さんじゃないですかー」
「おー秀次。教室まで来てどうした?」
この時点で私は嫌な予感がする。米屋もそうだろう、視線は三輪と合わせてない。
「どうしたじゃない。お前たち、またテストで赤点だったらしいな」
「「うっ」」
「明日は数学の再テストだろう」
「……そーだったかなー」
「……ランク戦なんてしてる場合か!勉強しろ!」
三輪さんのカミナリが落ちた。
放課後、私達は三輪宅に集められた。最終兵器奈良坂さんまで召喚され、勉強する体制は万全である。私の気持ちはどん底だが。
「ほら、どこが分からないんだ」
「全部です」
「右に同じ!」
私達の返答に奈良坂は深いため息を吐く。
「じゃあ、ここの式を代入して解くのは分かるか?」
「まず、なんでその式が出てくるのかが分かんねー」
米屋、それはまずくないか。流石にそこまでは分かる。奈良坂が米屋に説明している間、私はその先を三輪に聞く。致し方なしに、勉強会はスタートしてしまった。
駄目、やはり数学など10分で飽きる。
「あーもう、ランク戦したい!」
「まだ、2問しか解いてないだろ!集中しろ!」
「クソだりー」
「陽介、お前はまだ1問も解いてない」
なんなんだ、この時のxの値を求めよって。求めてなんになるんだ。そんなこと私は興味ないんだよ、私が興味ある話にしてくれよ。
「三輪ー鉛弾の使い方教えてよ」
「いい加減にしろよ、戦闘バカが」
「すいません……」
ギロッていう効果音つく勢いで睨まれる。全く、三輪は真面目すぎるよ。怖いので仕方なく問題に向き直る。あー、分からん。
「……喉渇いた」
「あ、俺も俺も」
「なんか買いに行こうよ」
「はぁー……」
三輪は深くうなだれる。しかし、観念したのかすくっと立ち上がった。
「飲み物、買いに行くだけだからな」
「やったー!」
とりあえず、数学から解放される。腹が減ってはなんとやらと言うしね、気分転換大事だよね。
「あっつい……」
「日差しやべーな」
炎天下の中、最寄りのコンビニへ歩く。アスファルトからの熱気で溶けそうだ。
「アイス買おう、アイス」
「飲み物買うだけって言ったよな?」
「いーじゃん、帰り道食べながら戻れば」
「さーんせーい。パピコしようパピコ」
やっぱり米屋は分かってるな。うん、暑い日はアイスに限る。
そうこうしてるうちに、コンビニに到着した。ドアをくぐると、冷たい空気が体を包み込む。
「涼しー」
「生き返るな」
真っ直ぐにドリンクコーナーに足を運ぶ。奈良坂はなぜかお菓子コーナーに行ったけど気にしない。
「俺コーラ」
米屋はコーラを手にとった。三輪は、三ツ矢サイダー。
「んージュースにするか、お茶にするか……」
「悩んでんの?」
「うん、気分的にはジュースなんだけど、お茶についてるオマケかわいいなーって」
なんか使わないって分かっていても、こういうのはかわいいと手にとってしまう。三輪は私の様子を見ると、
「そんなのが欲しいなんて、女子みたいだな」
と一言。いや、待て。
「私女子ですけど」
「え? ……あっ」
なぜ、理解するのにインターバルがあるんだ。
「…………くっ、ふふふふ」
誰からともなく、笑いが溢れる。
「いや、悪い。あまりにも自然に俺たちに馴染んでたから、つい」
「うん、いいんだけどさ、一応私女です」
「やべーじわじわくる。女子だって言われた時の秀次の顔さいこーだった」
3人でお腹を抱えていると、奈良坂がたけのこの里を持って戻ってきた。
「? なに3人して笑っているんだ?」
「いやさ、」
米屋がさっきのことを説明すると、奈良坂は、
「いや、別に俺もこのオマケ欲しいが」
と仰った。
「奈良坂は女子だった!?」
「あはははは!」
いやあ、くだらないなあ。くだらないけど、可笑しい。
「ありがとうございましたー」
パピコをくわえながら、コンビニを後にする。まだ、外は暑い。
「あー、誰が1番に三輪ん家着くか、競争しよう」
「なんでそんなことしなきゃならないんだ」
三輪は乗り気じゃないようだ。よし、じゃあ。
「1番になった人が、なんでもひとつ命令できる!」
「よっしゃ、乗った!」
米屋は理解したのか、走り出した。私もそれに続く。
「これで1番になったら、今日勉強おしまいね!」
「は? 意味分からないぞ!」
三輪は血相を変えて走り出した。奈良坂は、全てを三輪に託したようだ。
結局、三輪に猛ダッシュで追いつかれ、夜までみっちり勉強した。三輪こわい。