longseries-1-
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『ランク戦お疲れ様。今度のランク戦、一緒になったね! 負けないぞ! それで、ランク戦の後なんだけど、夏祭りに一緒に行きませんか? 那須隊も誘う予定です』
こんなんでいいだろうか。メールの文章を何回も読み直す。よし、大丈夫。
……送信ボタンを押すだけなのに、何故にこんなにも緊張するんだろうか。いや、だって、メアドと電話番号は知ってるけど、あんまり使ったことないし! デート、じゃないけど、なにかに誘ったことなんて一度もない。急にこんなメール着たら、馴れ馴れしくないだろうか。そもそも、夏祭り誘えるような仲なんだろうか? それ位は仲いいと思いたい。大丈夫、大丈夫……。
「……なにをもだもだしてるんだ、1人で」
「ひゃ!!」
思わず声がでる。顔を上げると、頭にはてなマークを浮かべた穂刈君がいた。心臓に悪い。
『なんでもない! なんでもないよ!』
「? そうか? なんか挙動不審だったが」
うあーそんなに外に出てたの私の葛藤。穴があったら入りたいとはこのことだ。
『本当になんでもないから!』
「分かった、分かったよ」
穂刈君が苦笑する。その顔を見ていて名案を思いついた。穂刈君の服の袖を引っ張り引き止める。
「ん? どうした?」
『今度のランク戦の後、うちの隊と那須隊と荒船隊でお祭り行きませんか?!』
テンション上げ気味でスマホを突きつける。そうだよ、これなら間接的に荒船君を誘うことが出来る。私ってば天才か。
「祭りか、騒ぐな、血が」
穂刈君がにんまり笑った。そういえば、穂刈君はお祭りが好きだったっけ。
『まだ詳しくは決めてないんだけど、夕方に神社に集合とか、そんな感じになると思う。』
「いいな。女子は浴衣なんだろうな、当然」
『え、決定事項なの?』
「当たり前だ! 祭りと言ったら浴衣だろ!」
なんか語り出しちゃった。浴衣かあ。中学生の時買ったやつが大きかったから、まだ着れるかな。
「なに話してんだ?」
「荒船」
「!!」
穂刈君の後ろから、荒船君がひょっこり顔を出す。突然の登場にどぎまぎしてしまう。
「行くんだ、祭りに」
『一緒にお祭り行こうって話してたの。』
「……あ?」
あれ、荒船君もしかして不機嫌? お祭り嫌いなのかな……。しゅん、と気持ちが沈んでいく。
「なんだよ、お前らそんな仲良かったのかよ」
「??」
「いーんじゃねえの、夏だしな。楽しんできたら、」
「荒船、行くんだぞ、お前も」
「……は?」
今度は呆気に取られた顔をする。今日の荒船君、表情豊かだな。穂刈君が荒船君の肩を叩き、2人は私に背を向けて内緒話を始めた。なに話してんだろ。くるり、とこちらを向いた荒船君は帽子のつばを下ろした。
「…………浴衣きて来いよ」
ぼそりと呟いた声に大きく頷く。やった、来てくれるみたいだ! 脳内は最高潮にはしゃいでいた。
こんなんでいいだろうか。メールの文章を何回も読み直す。よし、大丈夫。
……送信ボタンを押すだけなのに、何故にこんなにも緊張するんだろうか。いや、だって、メアドと電話番号は知ってるけど、あんまり使ったことないし! デート、じゃないけど、なにかに誘ったことなんて一度もない。急にこんなメール着たら、馴れ馴れしくないだろうか。そもそも、夏祭り誘えるような仲なんだろうか? それ位は仲いいと思いたい。大丈夫、大丈夫……。
「……なにをもだもだしてるんだ、1人で」
「ひゃ!!」
思わず声がでる。顔を上げると、頭にはてなマークを浮かべた穂刈君がいた。心臓に悪い。
『なんでもない! なんでもないよ!』
「? そうか? なんか挙動不審だったが」
うあーそんなに外に出てたの私の葛藤。穴があったら入りたいとはこのことだ。
『本当になんでもないから!』
「分かった、分かったよ」
穂刈君が苦笑する。その顔を見ていて名案を思いついた。穂刈君の服の袖を引っ張り引き止める。
「ん? どうした?」
『今度のランク戦の後、うちの隊と那須隊と荒船隊でお祭り行きませんか?!』
テンション上げ気味でスマホを突きつける。そうだよ、これなら間接的に荒船君を誘うことが出来る。私ってば天才か。
「祭りか、騒ぐな、血が」
穂刈君がにんまり笑った。そういえば、穂刈君はお祭りが好きだったっけ。
『まだ詳しくは決めてないんだけど、夕方に神社に集合とか、そんな感じになると思う。』
「いいな。女子は浴衣なんだろうな、当然」
『え、決定事項なの?』
「当たり前だ! 祭りと言ったら浴衣だろ!」
なんか語り出しちゃった。浴衣かあ。中学生の時買ったやつが大きかったから、まだ着れるかな。
「なに話してんだ?」
「荒船」
「!!」
穂刈君の後ろから、荒船君がひょっこり顔を出す。突然の登場にどぎまぎしてしまう。
「行くんだ、祭りに」
『一緒にお祭り行こうって話してたの。』
「……あ?」
あれ、荒船君もしかして不機嫌? お祭り嫌いなのかな……。しゅん、と気持ちが沈んでいく。
「なんだよ、お前らそんな仲良かったのかよ」
「??」
「いーんじゃねえの、夏だしな。楽しんできたら、」
「荒船、行くんだぞ、お前も」
「……は?」
今度は呆気に取られた顔をする。今日の荒船君、表情豊かだな。穂刈君が荒船君の肩を叩き、2人は私に背を向けて内緒話を始めた。なに話してんだろ。くるり、とこちらを向いた荒船君は帽子のつばを下ろした。
「…………浴衣きて来いよ」
ぼそりと呟いた声に大きく頷く。やった、来てくれるみたいだ! 脳内は最高潮にはしゃいでいた。