longseries-1-
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暖かくて心地がいい。ふわふわと思考が泳ぐ。
「だーから、その持ち方じゃ力入りにくいって言ってるだろ」
目の前には真剣な表情の荒船君。そうだ、覚えの悪い私にも、荒船君は丁寧に攻撃手の理論を教えてくれた。その眼差しに惹かれて。
「B級昇格おめでとう。俺のおかげだな。」
それで、B級に上がった時には悪戯な笑みを浮かべながらも祝ってくれた。その笑顔に魅せられて。
「今度の休み、新作の映画観にいくんだよ。予告編からやばくてな……」
映画の話になると、めちゃくちゃ嬉しそうで。気がつけばに恋に落ちていた。
今まで見てきた荒船君が次々に現れて幸せだ。どの荒船君も大好きで、このまま眠り続けていたい。けど、夢を見ていると認識したら、徐々に意識は浮上してしまう。そういえば、鋼君にもたれて寝てたんじゃなかったっけ。いつまでも寝てるわけにはいかないな。ゆっくりと目を開き、隣を見やる。
「おう、起きたか」
「!!? えっ、えっ?!!」
なんで鋼君が荒船君に変わってるの。まだ、夢を見ているんだろうか。自分の頬をつねる。痛い。
「いや、もう起きてるぞ。なにやってるんだ」
『といすて、荒船きんがいるの?』
慌てすぎて文字が乱れる。それを見て苦笑しながら、
「鋼が、早乙女を起こしちまうから、代わってくれって頼んできたんだよ。」
と説明してくれた。鋼君なに考えてるんだ。普通に起こしてくれていいのに。
『えっと、ありがとう。ごめんね、重かったよね?』
「別に構わねぇよ」
そう言って荒船君はお茶を飲む。ああ、やっぱりかっこいいな。思わず見つめてしまう。
「? 喉渇いてんのか?」
慌てて首を横に振る。まずいまずい。起き抜けで距離感が掴めてない。スマホに視線を落とし、話題をふることに集中する。
『荒船君、明日ランク戦だよね。どんな感じ?』
「どうだろうな。マップの選択権ないから、なんとも言えねえが、多分勝てると思う。」
『お~。応援してるね!』
「おう、さんきゅ。早乙女も頑張れよ」
『うん! 次当たるかもしれないよね』
「そうだな。当たったら絶対負けねぇー」
『私だって、みんないるから負けないよ!』
お互い隊長として、宣戦布告。恋とは関係なしに、わくわくする。
「そういや、もうすぐ夏休みだな。勉強の進みはどうだ?」
『なんで夏休みの話でまず勉強が出てくるの……』
「いや、俺たち受験生だろ」
『あーあー聞こえなーい!』
考えたくない。それは考えたくないよ荒船君。
『夏休みなんだから、遊びたいよー』
「おいおい。知らねぇぞ。助けてやんねぇからな」
『助けて荒船先生。英語が分からない』
「単語を覚える。文法を覚える。ひたすらリスニングして、繰り返し問題集を解く。以上」
それが簡単に出来れば苦労しないのだ。はあーとため息をつけば、笑われた。
『あーあ、夏祭りとか、プールとか行きたいなぁ』
「そうだな。夏らしいことしたいな」
荒船君と。とは付けたせなかった。そもそも、ボーダーの任務を考えたら、予定が合う可能性は低い。ああ、神様。どうかこの受験生に時間をください。
「だーから、その持ち方じゃ力入りにくいって言ってるだろ」
目の前には真剣な表情の荒船君。そうだ、覚えの悪い私にも、荒船君は丁寧に攻撃手の理論を教えてくれた。その眼差しに惹かれて。
「B級昇格おめでとう。俺のおかげだな。」
それで、B級に上がった時には悪戯な笑みを浮かべながらも祝ってくれた。その笑顔に魅せられて。
「今度の休み、新作の映画観にいくんだよ。予告編からやばくてな……」
映画の話になると、めちゃくちゃ嬉しそうで。気がつけばに恋に落ちていた。
今まで見てきた荒船君が次々に現れて幸せだ。どの荒船君も大好きで、このまま眠り続けていたい。けど、夢を見ていると認識したら、徐々に意識は浮上してしまう。そういえば、鋼君にもたれて寝てたんじゃなかったっけ。いつまでも寝てるわけにはいかないな。ゆっくりと目を開き、隣を見やる。
「おう、起きたか」
「!!? えっ、えっ?!!」
なんで鋼君が荒船君に変わってるの。まだ、夢を見ているんだろうか。自分の頬をつねる。痛い。
「いや、もう起きてるぞ。なにやってるんだ」
『といすて、荒船きんがいるの?』
慌てすぎて文字が乱れる。それを見て苦笑しながら、
「鋼が、早乙女を起こしちまうから、代わってくれって頼んできたんだよ。」
と説明してくれた。鋼君なに考えてるんだ。普通に起こしてくれていいのに。
『えっと、ありがとう。ごめんね、重かったよね?』
「別に構わねぇよ」
そう言って荒船君はお茶を飲む。ああ、やっぱりかっこいいな。思わず見つめてしまう。
「? 喉渇いてんのか?」
慌てて首を横に振る。まずいまずい。起き抜けで距離感が掴めてない。スマホに視線を落とし、話題をふることに集中する。
『荒船君、明日ランク戦だよね。どんな感じ?』
「どうだろうな。マップの選択権ないから、なんとも言えねえが、多分勝てると思う。」
『お~。応援してるね!』
「おう、さんきゅ。早乙女も頑張れよ」
『うん! 次当たるかもしれないよね』
「そうだな。当たったら絶対負けねぇー」
『私だって、みんないるから負けないよ!』
お互い隊長として、宣戦布告。恋とは関係なしに、わくわくする。
「そういや、もうすぐ夏休みだな。勉強の進みはどうだ?」
『なんで夏休みの話でまず勉強が出てくるの……』
「いや、俺たち受験生だろ」
『あーあー聞こえなーい!』
考えたくない。それは考えたくないよ荒船君。
『夏休みなんだから、遊びたいよー』
「おいおい。知らねぇぞ。助けてやんねぇからな」
『助けて荒船先生。英語が分からない』
「単語を覚える。文法を覚える。ひたすらリスニングして、繰り返し問題集を解く。以上」
それが簡単に出来れば苦労しないのだ。はあーとため息をつけば、笑われた。
『あーあ、夏祭りとか、プールとか行きたいなぁ』
「そうだな。夏らしいことしたいな」
荒船君と。とは付けたせなかった。そもそも、ボーダーの任務を考えたら、予定が合う可能性は低い。ああ、神様。どうかこの受験生に時間をください。