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51.【荒船】隊長会議の終わり、皆が解散して行く中、想い人に声をかける。
「お疲れ」
『お疲れ様!』
「一緒に帰るか?」
『うん、帰ろ!』
花が咲いたみたいに笑う早乙女に心臓は速くなる。任務が被った時だけの、特別な帰り道。一生家に着かなくてもいい、なんて。俺は相当やられている。
52.【三輪】「大丈夫? 顔真っ青だよ?」
差し出された手の持ち主を辿って、声を失う。心配そうな瞳が、優しい声が、姉と重なって。
「大丈夫、です」
「でも、」
「大丈夫ですから!」
俺と同じ経験をしたこの人が気にかけてくれているのは分かっている。けど、それがあまりにも辛くて
53.【迅】「そういえばさー私も風刃適合者じゃん? 使い方教えてー」
そう言う彼女は楽しそうで。俺は眉を潜めた。
「嫌だよ」
「えー」
「お前が使ってもロクな未来が見えない」
「はは、ひどいー」
人の気も知らないで呑気なやつ。それでも、会いに来てしまうのは……考えないことにした。
54.【荒船】「哲ぴっぴ先輩~いたっ」
容赦無く振るわれる鉄拳。
「なんだその呼び方舐めてんのか」
「え~でもうちの隊長には呼ばれたいでしょ?」
「……まあ」
ピロリーン。
「あ?」
「この写真見せて呼ばれたがってたって報告しますね!」
「おいこら待てふざけんな!」
鬼ごっこ開始!
55.【荒船】「あきちゃんに告白しないの?」
茶化すように尋ねてきた犬飼に、荒船は
「まだしねえよ」
と努めて冷静に答えた。
「余裕じゃん。いいの? あきちゃん学校違うんだし、誰かに取られちゃうかも?」
その言葉に内心動揺しても、賢い彼はあれこれ考えて踏み出せずにいるのだ。
56.【荒船】「しないのか、告白。荒船に」
その言葉に分かりやすく彼女は取り乱す。
『出来ないよ! 荒船君かっこいいし自信ない』
「してみたらいいのに」
『無理! それに私、荒船君と防衛隊員出来るだけで幸せだし』
本当に幸せそうに笑う彼女に、告白しろ早く荒船が。と穂刈は思った。
57.【諏訪】「煙草吸ってみたいなぁ」
「お前まだ高校生だろうが」
上目遣いで見てくるあきから目を逸らす。
「えーだって諏訪さんの味がするんですよ? 吸いたいです!」
「キモいこと言うな!」
「あっ、じゃあキスでいいですから! キスしてください!」
「しねえ!」
流されるな、俺!
58.【荒船】『こないだはありがとう! 任務代わりに出てくれて』
「おう。体調はもう大丈夫なのか?」
『うん、もう平気! 今度任務代わるよ』
「いいよ別に。気にすんな」
『本当にいいの?』
「大したことじゃねえよ」
『……荒船君優しいね。ありがとう』
お前にだけだっての。気づけ。
59.【奈良坂】「師匠は彼女作んないの?」
「少なくともお前みたいに騒がしい奴は彼女にしない」
「辛辣!」
クラスが一緒、ボーダーも一緒でついでに狙撃手も一緒。必然的にいつも一緒にいるこいつは好みとは程遠い。
「失礼しちゃうわ~」
けど、俺に恋心を抱かない彼女の隣はわりと居心地がいい。
60.【三輪】「三輪~お願いがあるんだけど」
「数学の教科書ならもう陽介に貸した」
「えっなんで分かったの」
「お前らの考えること一緒だからな」
そう言うと、早乙女は照れ臭そうに頬を掻いた。
「そんな似てる?」
「瓜二つだな」
あんまり嬉しそうににやけるので、早急に爆発して欲しいと思った。
61.【菊地原】「菊地原君は好きな人いないの?」
「は? そんなこと聞いてどうするの」
「いやどうってことは……友達と恋愛の話してたから気になって」
「……気になる奴ならいるよ」
「そっか、そうなんだー」
深く追求してこないのが早乙女らしいなと思う。そんな所に惹かれてしまっているのは内緒。
62.【国近】「あーん、あき助けてー!」
背中に衝撃。のしかかるように抱きつかれて少し苦しい。というか、その、当たってる。
「こないだの中間、殆ど追試なのー!」
出来れば追試になる前に声をかけて欲しかった。
『英語以外なら、教えるから』
「ありがとー!」
当たってる、当たってる!
63.【影浦】「……」
「……」
「えっお前らなにしてんの」
通りがかりの当真に指摘されて横を見る。隣に座っている早乙女が首を傾げるので俺にもよく分からない。
「あーなんかそこで会って」
『なんとなく一緒にいたね』
「なんだそりゃ」
言葉のいらない、そこにいるって安心感が心地いい
64.【荒船】『自分の隊をね、作ろうと思うんだ』
師匠の荒船君に自分の密かな計画を打ち明けてみた。
「いいんじゃねーか? お前向いてそうだ」
『本当!?』
「ああ。なんかあったら、俺を頼れよ。」
にっと笑う彼に見惚れてしまう。貴方に近づきたくて隊を作ろうとしてるのは、内緒。
65.【加古】背の高い望が両手を広げ、微笑みかけてくる。
「おいで、あき」
「……。」
「模擬戦相手してあげるからいらっしゃいな」
おずおずと近づけばふわっと抱き締められ頭を撫でられる。
「よしよし、いい子ね」
「子供扱いしないでよ」
「だって可愛いんですもの」
彼女には敵わない。
66.【天羽】「ねえ」
「! 私?」
花を見つめていた少女に声をかける。少女は見知らぬ相手に戸惑いおどおどするばかり。
「綺麗な色してるね」
「あ、ああ、お花? ね、綺麗だよね!」
にっこり笑う少女に少し体温が上がった。
(なんでもない弱い奴の色を、綺麗だと思ったのは初めてだな)
67.【荒船】『どうかした?』
「なんでもねぇよ」
ぱちっと合った視線に胸が高鳴る。微笑む彼女に降参だと言ってしまいたくなる。髪に触れたい、首筋に噛みつきたい、太腿を撫で上げて、香りを肺いっぱいに吸い込んで、それから。欲は止まる事を知らない
君の前ではどうしようもなく男だ
68.【米屋】彼女と付き合うようになって、私服で会うことが多くなって、そんで気付いてしまったこと。
「俺の彼女、実はめっちゃ美人なんじゃね!?」
「今更かよ! 爆ぜろ!」
弾バカに睨まれた。だって顔とかそんなんじゃなくて、居心地の良さで選んだから。その分緊張しちまうんだよ。
69.【荒船】「お前字綺麗なんだな」
報告書を書いていたら横からそう言われた。確かに、字は褒められることが多い。なのに荒船君に言われるだけでこんなに嬉しいものなのか。
「なあ俺の名前書いてくれよ」
荒船哲次、書く指が震える。文字を見つめる彼の目を盗み見て、こんなに苦しい。
70.【三輪】「みーわ。また考え込んでんの?」
1人でいたい気分だったのに、どこからか着いてきたこいつ。
「あ、1人のが良かった?」
「……別に」
なんでこういう時だけ聡いのか。
「なんかあるなら話聞くし、そばにいるよ。だから、抱え込むなって」
向けられた笑顔が眩しくて、救われた。
71.【諏訪】「ふえっくし!」
まだ夜は冷え込む季節、通り過ぎる風にぶるっと身体を震わせた。それを見て貴方は自分の上着を脱いだ。
「おら、女の子が身体冷やしてんじゃねえ、よ」
照れ臭そうに視線をずらしながら、肩にかけられた上着は貴方の匂いがする。気持ちはもう、暑いくらいだ。
72.【佐鳥】「あっ、佐鳥くんっ」
「あきちゃん! どうしたの?」
「あのね、調理実習でマフィン作ったから、食べない? 佐鳥くんのクラスも作ったかもしれないけど……」
「えっいいの?」
「うん、佐鳥くんに食べて欲しくて」
「っ嬉しい! ありがと!」
さあ、恋をしているのはどっち?
73.【米屋】クラスをふたつに分けての球技大会。ドッヂボールで両チーム内野は1人ずつ、私と米屋の一騎討ちになった。
「おっし、あと1人だな!」
「加減しないでよ?」
「お前相手にするかよ」
ニッと米屋は笑う。それに応えるように私も笑った。限りなく対等な関係が心地いいんだ。
74.【二宮】「あっ二宮、丁度いいところに」
「なんだ?」
「これ。この数式が分かんないんだけど教えて」
「……何が分からんのか分からないんだが」
「……何が分からないのか分かったら分かるんだけど」
「それが分からなきゃ教えようがないが」
「……」
「……」
バカと天然の平行線の会話。
75.【来馬】街中に設置されたアクアリウムを見つけて、駆け寄った。小さな水槽だけど、魚が水草の間を泳いで可愛い。じっと眺めていたら、隣に男性が立つ気配がして。
「あっ来馬さん」
「あっ早乙女さん。偶然だね。早乙女さんもアクアリウム好きなの?」
「小さい生き物好きで……」
「お疲れ」
『お疲れ様!』
「一緒に帰るか?」
『うん、帰ろ!』
花が咲いたみたいに笑う早乙女に心臓は速くなる。任務が被った時だけの、特別な帰り道。一生家に着かなくてもいい、なんて。俺は相当やられている。
52.【三輪】「大丈夫? 顔真っ青だよ?」
差し出された手の持ち主を辿って、声を失う。心配そうな瞳が、優しい声が、姉と重なって。
「大丈夫、です」
「でも、」
「大丈夫ですから!」
俺と同じ経験をしたこの人が気にかけてくれているのは分かっている。けど、それがあまりにも辛くて
53.【迅】「そういえばさー私も風刃適合者じゃん? 使い方教えてー」
そう言う彼女は楽しそうで。俺は眉を潜めた。
「嫌だよ」
「えー」
「お前が使ってもロクな未来が見えない」
「はは、ひどいー」
人の気も知らないで呑気なやつ。それでも、会いに来てしまうのは……考えないことにした。
54.【荒船】「哲ぴっぴ先輩~いたっ」
容赦無く振るわれる鉄拳。
「なんだその呼び方舐めてんのか」
「え~でもうちの隊長には呼ばれたいでしょ?」
「……まあ」
ピロリーン。
「あ?」
「この写真見せて呼ばれたがってたって報告しますね!」
「おいこら待てふざけんな!」
鬼ごっこ開始!
55.【荒船】「あきちゃんに告白しないの?」
茶化すように尋ねてきた犬飼に、荒船は
「まだしねえよ」
と努めて冷静に答えた。
「余裕じゃん。いいの? あきちゃん学校違うんだし、誰かに取られちゃうかも?」
その言葉に内心動揺しても、賢い彼はあれこれ考えて踏み出せずにいるのだ。
56.【荒船】「しないのか、告白。荒船に」
その言葉に分かりやすく彼女は取り乱す。
『出来ないよ! 荒船君かっこいいし自信ない』
「してみたらいいのに」
『無理! それに私、荒船君と防衛隊員出来るだけで幸せだし』
本当に幸せそうに笑う彼女に、告白しろ早く荒船が。と穂刈は思った。
57.【諏訪】「煙草吸ってみたいなぁ」
「お前まだ高校生だろうが」
上目遣いで見てくるあきから目を逸らす。
「えーだって諏訪さんの味がするんですよ? 吸いたいです!」
「キモいこと言うな!」
「あっ、じゃあキスでいいですから! キスしてください!」
「しねえ!」
流されるな、俺!
58.【荒船】『こないだはありがとう! 任務代わりに出てくれて』
「おう。体調はもう大丈夫なのか?」
『うん、もう平気! 今度任務代わるよ』
「いいよ別に。気にすんな」
『本当にいいの?』
「大したことじゃねえよ」
『……荒船君優しいね。ありがとう』
お前にだけだっての。気づけ。
59.【奈良坂】「師匠は彼女作んないの?」
「少なくともお前みたいに騒がしい奴は彼女にしない」
「辛辣!」
クラスが一緒、ボーダーも一緒でついでに狙撃手も一緒。必然的にいつも一緒にいるこいつは好みとは程遠い。
「失礼しちゃうわ~」
けど、俺に恋心を抱かない彼女の隣はわりと居心地がいい。
60.【三輪】「三輪~お願いがあるんだけど」
「数学の教科書ならもう陽介に貸した」
「えっなんで分かったの」
「お前らの考えること一緒だからな」
そう言うと、早乙女は照れ臭そうに頬を掻いた。
「そんな似てる?」
「瓜二つだな」
あんまり嬉しそうににやけるので、早急に爆発して欲しいと思った。
61.【菊地原】「菊地原君は好きな人いないの?」
「は? そんなこと聞いてどうするの」
「いやどうってことは……友達と恋愛の話してたから気になって」
「……気になる奴ならいるよ」
「そっか、そうなんだー」
深く追求してこないのが早乙女らしいなと思う。そんな所に惹かれてしまっているのは内緒。
62.【国近】「あーん、あき助けてー!」
背中に衝撃。のしかかるように抱きつかれて少し苦しい。というか、その、当たってる。
「こないだの中間、殆ど追試なのー!」
出来れば追試になる前に声をかけて欲しかった。
『英語以外なら、教えるから』
「ありがとー!」
当たってる、当たってる!
63.【影浦】「……」
「……」
「えっお前らなにしてんの」
通りがかりの当真に指摘されて横を見る。隣に座っている早乙女が首を傾げるので俺にもよく分からない。
「あーなんかそこで会って」
『なんとなく一緒にいたね』
「なんだそりゃ」
言葉のいらない、そこにいるって安心感が心地いい
64.【荒船】『自分の隊をね、作ろうと思うんだ』
師匠の荒船君に自分の密かな計画を打ち明けてみた。
「いいんじゃねーか? お前向いてそうだ」
『本当!?』
「ああ。なんかあったら、俺を頼れよ。」
にっと笑う彼に見惚れてしまう。貴方に近づきたくて隊を作ろうとしてるのは、内緒。
65.【加古】背の高い望が両手を広げ、微笑みかけてくる。
「おいで、あき」
「……。」
「模擬戦相手してあげるからいらっしゃいな」
おずおずと近づけばふわっと抱き締められ頭を撫でられる。
「よしよし、いい子ね」
「子供扱いしないでよ」
「だって可愛いんですもの」
彼女には敵わない。
66.【天羽】「ねえ」
「! 私?」
花を見つめていた少女に声をかける。少女は見知らぬ相手に戸惑いおどおどするばかり。
「綺麗な色してるね」
「あ、ああ、お花? ね、綺麗だよね!」
にっこり笑う少女に少し体温が上がった。
(なんでもない弱い奴の色を、綺麗だと思ったのは初めてだな)
67.【荒船】『どうかした?』
「なんでもねぇよ」
ぱちっと合った視線に胸が高鳴る。微笑む彼女に降参だと言ってしまいたくなる。髪に触れたい、首筋に噛みつきたい、太腿を撫で上げて、香りを肺いっぱいに吸い込んで、それから。欲は止まる事を知らない
君の前ではどうしようもなく男だ
68.【米屋】彼女と付き合うようになって、私服で会うことが多くなって、そんで気付いてしまったこと。
「俺の彼女、実はめっちゃ美人なんじゃね!?」
「今更かよ! 爆ぜろ!」
弾バカに睨まれた。だって顔とかそんなんじゃなくて、居心地の良さで選んだから。その分緊張しちまうんだよ。
69.【荒船】「お前字綺麗なんだな」
報告書を書いていたら横からそう言われた。確かに、字は褒められることが多い。なのに荒船君に言われるだけでこんなに嬉しいものなのか。
「なあ俺の名前書いてくれよ」
荒船哲次、書く指が震える。文字を見つめる彼の目を盗み見て、こんなに苦しい。
70.【三輪】「みーわ。また考え込んでんの?」
1人でいたい気分だったのに、どこからか着いてきたこいつ。
「あ、1人のが良かった?」
「……別に」
なんでこういう時だけ聡いのか。
「なんかあるなら話聞くし、そばにいるよ。だから、抱え込むなって」
向けられた笑顔が眩しくて、救われた。
71.【諏訪】「ふえっくし!」
まだ夜は冷え込む季節、通り過ぎる風にぶるっと身体を震わせた。それを見て貴方は自分の上着を脱いだ。
「おら、女の子が身体冷やしてんじゃねえ、よ」
照れ臭そうに視線をずらしながら、肩にかけられた上着は貴方の匂いがする。気持ちはもう、暑いくらいだ。
72.【佐鳥】「あっ、佐鳥くんっ」
「あきちゃん! どうしたの?」
「あのね、調理実習でマフィン作ったから、食べない? 佐鳥くんのクラスも作ったかもしれないけど……」
「えっいいの?」
「うん、佐鳥くんに食べて欲しくて」
「っ嬉しい! ありがと!」
さあ、恋をしているのはどっち?
73.【米屋】クラスをふたつに分けての球技大会。ドッヂボールで両チーム内野は1人ずつ、私と米屋の一騎討ちになった。
「おっし、あと1人だな!」
「加減しないでよ?」
「お前相手にするかよ」
ニッと米屋は笑う。それに応えるように私も笑った。限りなく対等な関係が心地いいんだ。
74.【二宮】「あっ二宮、丁度いいところに」
「なんだ?」
「これ。この数式が分かんないんだけど教えて」
「……何が分からんのか分からないんだが」
「……何が分からないのか分かったら分かるんだけど」
「それが分からなきゃ教えようがないが」
「……」
「……」
バカと天然の平行線の会話。
75.【来馬】街中に設置されたアクアリウムを見つけて、駆け寄った。小さな水槽だけど、魚が水草の間を泳いで可愛い。じっと眺めていたら、隣に男性が立つ気配がして。
「あっ来馬さん」
「あっ早乙女さん。偶然だね。早乙女さんもアクアリウム好きなの?」
「小さい生き物好きで……」