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日曜日、特に連絡は取らずに哲次の家に向かう。起きたら哲次の顔が見たくなるのは、ベタ惚れの証拠だろうか。とにかく、四六時中気にかかるし、傍にいられたら嬉しいと思う。そう離れてはいない私と哲次の家、合鍵の存在を確かめながら歩道を歩く。走ったりはしないけれど、会いに行くまでのこの道が好きだったりする。アパートの2階の角部屋、合鍵を差し込みドアを開けた。
「なっ、ピンポンくらい押」
「びゃああああああ!!」
愛する人は裸だった。辛うじて腰にタオルを巻いていたけど。パニクってドアを鍵まで閉めて、その場にへたれこんだ。心臓の音がうるさい。
「おい、勝手に開けといてびゃああってなんだびゃああって」
哲次の呆れた声が聞こえる。
「だって、はだか……!」
「そりゃ、風呂入ってたからな。最近暑いし」
「暑いからって、服着ないでうろつかないでよ!」
「いや、俺の家なんだからいいだろ別に」
恥ずかしくて仕方がなく、熱い頬を手のひらで冷やす。ドアを背に座り込んだまま、哲次が服を着るのを待った。
「服着た?」
「おお、着た着た」
哲次の言葉を信じて、もう一度鍵を開ける。そうして、ドアノブを回した。
「びゃああああああ!!」
上半身はだかだった。私としては、ダメージはそんなに変わらない。哲次が大声で笑うのがドアの向こうから聞こえる。
「近所迷惑だろ」
「だって服着てないじゃん!」
「着てんだろ、ジーンズ」
「下だけじゃん!」
意地悪されるわ、視覚への刺激が強いやらで、半ば涙目になりながらドアを叩く。
「だーから、近所迷惑だっての」
意地の悪い笑い声をこらえながら、今度こそトレーナーを着た哲次がドアを開けた。私は反射的に目をつぶる。先程の光景がフラッシュバックするので、顔も見れないのだ。
「なにしてんだよ、ったく」
「…………びゃあ」
「くっ……バカかお前は」
哲次は目をつぶったままの私を部屋に引き入れ、ドアを閉めた。恐る恐る、私はうつ向いたまま目を開く。そっと両肩に哲次の手が触れる。
「そろそろ見慣れたらどーなんだよ」
「だって……急に裸だったら恥ずかしい……」
「あーはいはい。悪かった悪かった」
ぐしゃぐしゃと頭を撫で回され、ゆるゆると背中をさすられる。少し落ち着いたので顔をあげれば、苦笑した哲次の顔があった。
「これに懲りたら、インターホンくらいするんだな」
「うん…………」
俺としては、そろそろ慣れて欲しいけど。そんな哲次の呟きは無視した。
「なっ、ピンポンくらい押」
「びゃああああああ!!」
愛する人は裸だった。辛うじて腰にタオルを巻いていたけど。パニクってドアを鍵まで閉めて、その場にへたれこんだ。心臓の音がうるさい。
「おい、勝手に開けといてびゃああってなんだびゃああって」
哲次の呆れた声が聞こえる。
「だって、はだか……!」
「そりゃ、風呂入ってたからな。最近暑いし」
「暑いからって、服着ないでうろつかないでよ!」
「いや、俺の家なんだからいいだろ別に」
恥ずかしくて仕方がなく、熱い頬を手のひらで冷やす。ドアを背に座り込んだまま、哲次が服を着るのを待った。
「服着た?」
「おお、着た着た」
哲次の言葉を信じて、もう一度鍵を開ける。そうして、ドアノブを回した。
「びゃああああああ!!」
上半身はだかだった。私としては、ダメージはそんなに変わらない。哲次が大声で笑うのがドアの向こうから聞こえる。
「近所迷惑だろ」
「だって服着てないじゃん!」
「着てんだろ、ジーンズ」
「下だけじゃん!」
意地悪されるわ、視覚への刺激が強いやらで、半ば涙目になりながらドアを叩く。
「だーから、近所迷惑だっての」
意地の悪い笑い声をこらえながら、今度こそトレーナーを着た哲次がドアを開けた。私は反射的に目をつぶる。先程の光景がフラッシュバックするので、顔も見れないのだ。
「なにしてんだよ、ったく」
「…………びゃあ」
「くっ……バカかお前は」
哲次は目をつぶったままの私を部屋に引き入れ、ドアを閉めた。恐る恐る、私はうつ向いたまま目を開く。そっと両肩に哲次の手が触れる。
「そろそろ見慣れたらどーなんだよ」
「だって……急に裸だったら恥ずかしい……」
「あーはいはい。悪かった悪かった」
ぐしゃぐしゃと頭を撫で回され、ゆるゆると背中をさすられる。少し落ち着いたので顔をあげれば、苦笑した哲次の顔があった。
「これに懲りたら、インターホンくらいするんだな」
「うん…………」
俺としては、そろそろ慣れて欲しいけど。そんな哲次の呟きは無視した。