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「心は決まった? プリンセス」
「…………その呼び方、やめない?」
いつからだったろうか。彼が私をこのあだ名で呼ぶようになったのは。多分、私を熱心に王子隊へ勧誘するようになった頃からだったと思われる。このあだ名を聞いて、嫌な顔をする人物がいることを知りながら、彼は私をこう呼ぶ。お姫様、と。
「なぜ? 女の子なら嫌な気はしないだろう?」
「そういう決めつけよくないよ」
「じゃあ、言い換える。君は、嫌な感じしないだろ?」
……どうだろうか。元来、私は惚れっぽい。王子の顔は好みだ。だから、悪い気はしてないかもしれない。けれど。
「そう呼ばれて、隊長にどやされるの私なのよ?」
「僕のところに来れば、もうどやされる心配はないね。よかったよかった!」
「私、行くなんて言ってないけど!」
毎回、こうなのだ。勝手に話を進めて、私を王子隊へ編入しようとする。なんなのだろうか。他にも優秀な狙撃手など、たくさん……はいないけど。でも、なんで私? わざわざ、もう部隊に入って引き抜きにくい私を選ぶ理由はなんなんだ。
「いい加減、諦めてくれないかなぁ、プリンセス」
「なにがよ」
「君、来ないとも言わないじゃないか」
「!!?」
「気付いてなかったのかい? 面白いね。そんな君が僕は好きなんだけど。優柔不断で、義理堅い君が。……さぁ、どうする? 僕のところに来るか、堅物な隊長の元に残るか」
最も、君はまだ答えを出さないだろうけどね、プリンセス。そう言い残して、王子は手を振りながら去って行った。私は、どうしたいだろう?
今日もプリンセスは、困った顔で考えるだけだった。あともう一押しだと思うんだよね。大丈夫、優柔不断が君を殺す前に、僕が助けてあげるよ。僕は君の王子、だからね。
「…………その呼び方、やめない?」
いつからだったろうか。彼が私をこのあだ名で呼ぶようになったのは。多分、私を熱心に王子隊へ勧誘するようになった頃からだったと思われる。このあだ名を聞いて、嫌な顔をする人物がいることを知りながら、彼は私をこう呼ぶ。お姫様、と。
「なぜ? 女の子なら嫌な気はしないだろう?」
「そういう決めつけよくないよ」
「じゃあ、言い換える。君は、嫌な感じしないだろ?」
……どうだろうか。元来、私は惚れっぽい。王子の顔は好みだ。だから、悪い気はしてないかもしれない。けれど。
「そう呼ばれて、隊長にどやされるの私なのよ?」
「僕のところに来れば、もうどやされる心配はないね。よかったよかった!」
「私、行くなんて言ってないけど!」
毎回、こうなのだ。勝手に話を進めて、私を王子隊へ編入しようとする。なんなのだろうか。他にも優秀な狙撃手など、たくさん……はいないけど。でも、なんで私? わざわざ、もう部隊に入って引き抜きにくい私を選ぶ理由はなんなんだ。
「いい加減、諦めてくれないかなぁ、プリンセス」
「なにがよ」
「君、来ないとも言わないじゃないか」
「!!?」
「気付いてなかったのかい? 面白いね。そんな君が僕は好きなんだけど。優柔不断で、義理堅い君が。……さぁ、どうする? 僕のところに来るか、堅物な隊長の元に残るか」
最も、君はまだ答えを出さないだろうけどね、プリンセス。そう言い残して、王子は手を振りながら去って行った。私は、どうしたいだろう?
今日もプリンセスは、困った顔で考えるだけだった。あともう一押しだと思うんだよね。大丈夫、優柔不断が君を殺す前に、僕が助けてあげるよ。僕は君の王子、だからね。