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カーテンの締められた薄暗い部屋。私はソファーに座り、本を読んでいる。視界の端では、カゲが寝転び伸びをしている。私は先日、この男に告白をした。ただ、一言「好きです」と伝えた。返事は聞かずに立ち去った。夜になってからメールがきて、今日彼の部屋に呼ばれた。ここに来てから、彼も私も黙ったままだ。
本の内容なんて、ほとんど入ってはこない。これは、感情を読み取ってしまう彼への、細やかな抵抗だ。
「…………おい」
私の気持ちは、どうカゲに刺さっているのだろう。
「…………なに」
答えると、彼は立ち上がって私に影を落とした。近い。私の顔の横に手をつき、舐めるような視線をよこす。ドクドクと脈がうるさい。
「昨日の、返事だけどよぉ」
本から目線が外せない。手が伸びてきて顎を引き寄せられる。
一瞬。一瞬で、目の前に彼の瞳が写った。この攻撃的で純粋な瞳に恋したんだ。
「返事、聞かせて」
先ほど触れあった唇を動かして、言葉をせがんだ。
「あぁ? 今のが返事だよ」
「ちゃんと言ってくれなきゃいや」
「あぁー面倒くせーな」
彼はがしがしと頭を掻き、顔を背けた。
「…………あきが好きで悪りぃかよ」
私は本を投げ捨て、その首に抱きついた。
本の内容なんて、ほとんど入ってはこない。これは、感情を読み取ってしまう彼への、細やかな抵抗だ。
「…………おい」
私の気持ちは、どうカゲに刺さっているのだろう。
「…………なに」
答えると、彼は立ち上がって私に影を落とした。近い。私の顔の横に手をつき、舐めるような視線をよこす。ドクドクと脈がうるさい。
「昨日の、返事だけどよぉ」
本から目線が外せない。手が伸びてきて顎を引き寄せられる。
一瞬。一瞬で、目の前に彼の瞳が写った。この攻撃的で純粋な瞳に恋したんだ。
「返事、聞かせて」
先ほど触れあった唇を動かして、言葉をせがんだ。
「あぁ? 今のが返事だよ」
「ちゃんと言ってくれなきゃいや」
「あぁー面倒くせーな」
彼はがしがしと頭を掻き、顔を背けた。
「…………あきが好きで悪りぃかよ」
私は本を投げ捨て、その首に抱きついた。
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