プロトタイプ/試金石
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隣県の三門市で大きな災害があった。私は別になんともなかったが、知り合いが行方不明で。ネットの親友は、三門市で働くと言って聞かなかった。私はといえば。特に生活は変わらない。乙夜影汰に恋を捧げて、写真で部屋を飾り、彼の好きそうな、似合いそうな衣装品をあえて不躾に配置して。イラストなんて描き起こせないから、コラージュ写真で誤魔化して。これが幸せだった。乙夜影汰を神様と崇めることが、私の生活で命綱だった。でも違ったんだ。乙夜影汰は神ではない。神であれば、あんなこと起こさない。知ってたよ、中身が人間だって。幼ながらに、きちんと理解してた。だからね、もうやめよう。ね、恋人にして?私、最高に都合のいい女を演じ続けるわ。
「はじめまして、永久までさよなら。お待たせしました、貴方だけのサーヴァント、#宵##待美唯#。ここに現着です」
「…………いや、どちら様?」
教室がにわかにざわつく。乙夜影汰は私を認識しない。当たり前だ、初めて会った日を最後にして、会わないと決めたのだから。でも、運命の鍵を握り締めたまま、都合よく貴方を愛するのは、身勝手と知ったから。なにをされてもいい、どうなってもいい。でも私が信仰する貴方は、私を見捨てることはしないでしょう。ごめんなさいね、なに考えているのか、大抵のことは知った気になってしまうの。ちゃんと叱って、本当のことを教えてね。私がいっそう笑みを深くすると、乙夜影汰は目線を外してこめかみを掻いた。それから、左の机の椅子を引いて指差す。
「とりあえず、隣座る?」
あぁ、この人を選んでよかった。間違えてなかった。心音が高鳴って血の巡りを感じれば感じるほど、貴方の頬は陶器のように白いの気付いて。乙夜影汰はじっと、獲物を捕らえる瞳で私を見て、ふっと鼻で笑った。
「3日で飽きるぜ、恋なんて」
「飽きるわけない。貴方を愛してる」
「久々に聞いた口説き文句だ。3日前くらい?」
「そう。ちゃんと塗り替えられてよかったわ」
乙夜影汰は、ようやく私の異様さに気付いたようで、私が隣の椅子に座ると肩が跳ねた。かわいくてかっこよくて、私の神様。これから人間に堕としてあげるの。かわいさもかっこよさも、そんな些細なことで崩れないから。
「……名前、なんつった」
「宵待美唯」
「…………みゅー??」
乙夜影汰は眉を顰め、私が綺麗に笑ったのを見て、あぁとようやく納得した。そうよ?あの時に蒔いた種、花になって貴方の元へ帰ってきたわよ。これからも、枯れたりしない。ね、少し責任感じるでしょ?愛してよ。
「……今のところは、詫び石配布の最高レア?」
「あら、安すぎじゃない?」
「今は控えめの方が、あとあと楽しいだろ?」
それに俺、三日月宗近は主戦力だし?といとも容易くスマホの画面を見せてきた。その親近感に胸が高まり、飛びつくようにして覗き込んだ。乙夜影汰は少し驚いたあと、頭を撫でてくれた。
「めっっっちゃ潜んだ片想いしてたな?お疲れちゃん」
「だって、だって……あれ?なんでだろ」
「いいよもう。俺のむーゔにじょいんしときな」
「うん……」
「忍者なんで、一夜の月を演じるのは得意よ?」
「もっと先」
溶ける頭の中、一夜の月などでは到底足りないことだけ、足元から干上がるように貫く。乙夜影汰はちょっと私から目を離して、黒板あたりの宙をぼんやり見やって。
「さーすがに、ちょい甲斐性出さなきゃダメかね」
小さくつぶやいて、乙夜影汰はまた私を撫でた。それだけで、私はこの時間を永遠にすると決めたのだ。乙夜影汰という神を飲み込んで、その先に永遠を刻んでみせる。それが、宵待美唯の運命でした。
「はじめまして、永久までさよなら。お待たせしました、貴方だけのサーヴァント、#宵##待美唯#。ここに現着です」
「…………いや、どちら様?」
教室がにわかにざわつく。乙夜影汰は私を認識しない。当たり前だ、初めて会った日を最後にして、会わないと決めたのだから。でも、運命の鍵を握り締めたまま、都合よく貴方を愛するのは、身勝手と知ったから。なにをされてもいい、どうなってもいい。でも私が信仰する貴方は、私を見捨てることはしないでしょう。ごめんなさいね、なに考えているのか、大抵のことは知った気になってしまうの。ちゃんと叱って、本当のことを教えてね。私がいっそう笑みを深くすると、乙夜影汰は目線を外してこめかみを掻いた。それから、左の机の椅子を引いて指差す。
「とりあえず、隣座る?」
あぁ、この人を選んでよかった。間違えてなかった。心音が高鳴って血の巡りを感じれば感じるほど、貴方の頬は陶器のように白いの気付いて。乙夜影汰はじっと、獲物を捕らえる瞳で私を見て、ふっと鼻で笑った。
「3日で飽きるぜ、恋なんて」
「飽きるわけない。貴方を愛してる」
「久々に聞いた口説き文句だ。3日前くらい?」
「そう。ちゃんと塗り替えられてよかったわ」
乙夜影汰は、ようやく私の異様さに気付いたようで、私が隣の椅子に座ると肩が跳ねた。かわいくてかっこよくて、私の神様。これから人間に堕としてあげるの。かわいさもかっこよさも、そんな些細なことで崩れないから。
「……名前、なんつった」
「宵待美唯」
「…………みゅー??」
乙夜影汰は眉を顰め、私が綺麗に笑ったのを見て、あぁとようやく納得した。そうよ?あの時に蒔いた種、花になって貴方の元へ帰ってきたわよ。これからも、枯れたりしない。ね、少し責任感じるでしょ?愛してよ。
「……今のところは、詫び石配布の最高レア?」
「あら、安すぎじゃない?」
「今は控えめの方が、あとあと楽しいだろ?」
それに俺、三日月宗近は主戦力だし?といとも容易くスマホの画面を見せてきた。その親近感に胸が高まり、飛びつくようにして覗き込んだ。乙夜影汰は少し驚いたあと、頭を撫でてくれた。
「めっっっちゃ潜んだ片想いしてたな?お疲れちゃん」
「だって、だって……あれ?なんでだろ」
「いいよもう。俺のむーゔにじょいんしときな」
「うん……」
「忍者なんで、一夜の月を演じるのは得意よ?」
「もっと先」
溶ける頭の中、一夜の月などでは到底足りないことだけ、足元から干上がるように貫く。乙夜影汰はちょっと私から目を離して、黒板あたりの宙をぼんやり見やって。
「さーすがに、ちょい甲斐性出さなきゃダメかね」
小さくつぶやいて、乙夜影汰はまた私を撫でた。それだけで、私はこの時間を永遠にすると決めたのだ。乙夜影汰という神を飲み込んで、その先に永遠を刻んでみせる。それが、宵待美唯の運命でした。
