三角錐で見る夢
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トルキエ暦68年、白砂糖月シェケル22日。南ルメリアナの丘に立つリジュの家に、兄であるリザンが里帰りしてきた。仕事先で知り合ったのだと、エルバッハを連れて。12日に8歳になったばかりのリジュに、エルバッハは大人の素敵なお兄さんとして映った。リザンが実家にいる間の1週間ほど、彼らは行動を共にする。
「リジュちゃん、お外で一緒に遊ぼっか?」
「!! いいの?」
「勿論。おいで」
エルバッハが手招くままに、リジュは駆け寄り手を繋ぐ。それを後ろから、ため息混じりにリザンは眺めた。
怪しい奴にはついていっちゃダメだって言ったんだけどなぁ。俺は妹にとっての、狼を招いたかもしれない。この3日間、エルバッハはリジュに構いっぱなしだ。リジュ.はまったく意に介してないが、エルバッハの方は確実に下心あるだろ。俺の妹が可愛いのが罪とはいえ、兄としてただ見過ごすわけにもいかない。ちゃっかりリジュを膝の上に乗せている男の背後に立つ。
「なぁに話してんだ?」
「うっひゃあ!」
エルバッハの驚きように、顔を顰める。こいつ、やっぱ良からぬこと吹き込んでんじゃないだろうな。
「いや、なんもない。なんもないよリザン」
「本当か? 金の精霊ヤリスに誓って?」
「誓う誓う! 誓います」
こいつの信仰心なんてあてにしちゃいないが、一応。リジュは俺が怒ったと思ったのか、オロオロと足元に寄ってきた。小さな頭を撫でてやり、なだめる。
「リジュ、お兄ちゃんエルバッハと大事な話あるから。先にお家に帰っててくれないか?」
「うん? わかったぁ」
手を振って家まで歩く姿を見送る。そうして、少し青ざめたエルバッハと向かい合った。
「あの……ナンデショウカ」
「ちょっとイタズラが過ぎるんじゃないか? タウロじゃ格は女で決まるんだっけか」
「いや、別に……リジュちゃんはそんなんじゃないし」
「そうか、じゃあまともに女として見てるんだな」
「えぇーっとぉ……」
エルバッハがここまで歯切れが悪いなんて、珍しい。案外、本気なのかもしれない。エルバッハに気を使う必要もない。俺は俺の為すべきを為す。
「エルバッハは、リジュを泣かしてやることが出来るか?」
「えっ泣かさないじゃなくて?」
「 ありのまま、時の過ぎるままに愛することは出来るか?」
「えっちょっと待って」
「うちのリジュは決めたことはやり抜くが、ついていけるか?」
「ちょっと待ってよ! 3日前に会った女の子の人生背負うみたいな約束、」
「それくらいの覚悟で、妹には接して欲しい」
俺の目を見て、エルバッハは参ったという具合に頭を掻いた。
「あー約束するよぉ! あんな可愛い子泣かすわけないじゃん」
「泣かせられる男になれよって言ってんだよ」
エルバッハの肩を叩く。叩き返されて笑い合う。なんだかんだで、こいつとは友達でいたいのだ。
「リジュちゃん、お外で一緒に遊ぼっか?」
「!! いいの?」
「勿論。おいで」
エルバッハが手招くままに、リジュは駆け寄り手を繋ぐ。それを後ろから、ため息混じりにリザンは眺めた。
怪しい奴にはついていっちゃダメだって言ったんだけどなぁ。俺は妹にとっての、狼を招いたかもしれない。この3日間、エルバッハはリジュに構いっぱなしだ。リジュ.はまったく意に介してないが、エルバッハの方は確実に下心あるだろ。俺の妹が可愛いのが罪とはいえ、兄としてただ見過ごすわけにもいかない。ちゃっかりリジュを膝の上に乗せている男の背後に立つ。
「なぁに話してんだ?」
「うっひゃあ!」
エルバッハの驚きように、顔を顰める。こいつ、やっぱ良からぬこと吹き込んでんじゃないだろうな。
「いや、なんもない。なんもないよリザン」
「本当か? 金の精霊ヤリスに誓って?」
「誓う誓う! 誓います」
こいつの信仰心なんてあてにしちゃいないが、一応。リジュは俺が怒ったと思ったのか、オロオロと足元に寄ってきた。小さな頭を撫でてやり、なだめる。
「リジュ、お兄ちゃんエルバッハと大事な話あるから。先にお家に帰っててくれないか?」
「うん? わかったぁ」
手を振って家まで歩く姿を見送る。そうして、少し青ざめたエルバッハと向かい合った。
「あの……ナンデショウカ」
「ちょっとイタズラが過ぎるんじゃないか? タウロじゃ格は女で決まるんだっけか」
「いや、別に……リジュちゃんはそんなんじゃないし」
「そうか、じゃあまともに女として見てるんだな」
「えぇーっとぉ……」
エルバッハがここまで歯切れが悪いなんて、珍しい。案外、本気なのかもしれない。エルバッハに気を使う必要もない。俺は俺の為すべきを為す。
「エルバッハは、リジュを泣かしてやることが出来るか?」
「えっ泣かさないじゃなくて?」
「 ありのまま、時の過ぎるままに愛することは出来るか?」
「えっちょっと待って」
「うちのリジュは決めたことはやり抜くが、ついていけるか?」
「ちょっと待ってよ! 3日前に会った女の子の人生背負うみたいな約束、」
「それくらいの覚悟で、妹には接して欲しい」
俺の目を見て、エルバッハは参ったという具合に頭を掻いた。
「あー約束するよぉ! あんな可愛い子泣かすわけないじゃん」
「泣かせられる男になれよって言ってんだよ」
エルバッハの肩を叩く。叩き返されて笑い合う。なんだかんだで、こいつとは友達でいたいのだ。
