君の空色が誇りに変わるまで
夜の廊下を、照明クラゲを抱えて歩く。ラルーは水の張った器を突き、波紋を見つめてそれが落ち着くとまた前を向いた。珍しく談話室に顔を見せたラルーを部屋まで送るつもり。ラルーは蓮の葉の向こう、揺らぐ夜を真っ直ぐ見抜いていた。
「お前ってもしかして、夜の空好きなの?」
口にしてから、何故か胸騒ぎがした。ラルーは俺を瞬きしながら見上げる。濃い緑の瞳が反射する。俺はその色が1番に好きなこと、何千年口にしてないのだろう。確か、最初にペアを組もうと誘った時に、一度だけ言ったと思う。ラルーは忘れてるだろうな。忘れることすら、ラルーは恐れない。
「夜空が好きか……?どうしてそう思うの」
「いや、なんか……夜は窓際にいること、多いじゃん」
「風通しのいい場所が好きなんだ。夜空が好きなわけでない……多分」
珍しく言い切らない態度に、やっぱり胸騒ぎが消えなかった。
「ま、まぁ!ラルーは月人が絶対くる晴天が1番好きだもんな!……そうっしょ?」
ラルーはそのセリフにも眉を寄せた。そして、何故か早足に部屋へ戻ろうとする。
「おーいどした?」
「……お前と組む時みたいな、口車には乗らない」
それだけ言い残し、トントントンと階段を上がっていってしまった。
(お前、晴天が好きなんだろ?じゃあ俺と組むべきじゃん?俺の色、空と一緒!名前だって一緒なんだからさー)
「あー…………」
覚えてんのね。うわ、なんか恥ずかし。インクルージョンが光を探してるのが分かる。夜だから熱くはなってねーと思うけど。外の景色、夜空を見る。散りばめられた星を見る。少し心が落ち着いたら、ラルーがどんな空が好きなのかもう一度考える。分かるわけないか。じゃあいいや、また分かるまでしつこく聞くから。ラルーとなら晴天も夜天も、あと幾年越えるか分かんねーからな。
「お前ってもしかして、夜の空好きなの?」
口にしてから、何故か胸騒ぎがした。ラルーは俺を瞬きしながら見上げる。濃い緑の瞳が反射する。俺はその色が1番に好きなこと、何千年口にしてないのだろう。確か、最初にペアを組もうと誘った時に、一度だけ言ったと思う。ラルーは忘れてるだろうな。忘れることすら、ラルーは恐れない。
「夜空が好きか……?どうしてそう思うの」
「いや、なんか……夜は窓際にいること、多いじゃん」
「風通しのいい場所が好きなんだ。夜空が好きなわけでない……多分」
珍しく言い切らない態度に、やっぱり胸騒ぎが消えなかった。
「ま、まぁ!ラルーは月人が絶対くる晴天が1番好きだもんな!……そうっしょ?」
ラルーはそのセリフにも眉を寄せた。そして、何故か早足に部屋へ戻ろうとする。
「おーいどした?」
「……お前と組む時みたいな、口車には乗らない」
それだけ言い残し、トントントンと階段を上がっていってしまった。
(お前、晴天が好きなんだろ?じゃあ俺と組むべきじゃん?俺の色、空と一緒!名前だって一緒なんだからさー)
「あー…………」
覚えてんのね。うわ、なんか恥ずかし。インクルージョンが光を探してるのが分かる。夜だから熱くはなってねーと思うけど。外の景色、夜空を見る。散りばめられた星を見る。少し心が落ち着いたら、ラルーがどんな空が好きなのかもう一度考える。分かるわけないか。じゃあいいや、また分かるまでしつこく聞くから。ラルーとなら晴天も夜天も、あと幾年越えるか分かんねーからな。
