本編
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朝は6時に起きる。なんかあったら嫌だし。なんかってのは緊急招集だとか、信号に捕まりまくるとか。そのなんかで、学校遅刻しちまうのって、なんかもったいなくて。そんで、決めた起床時刻が6時なんだ。ある程度登校にゆとり持てて、起きるのも苦じゃないライン。6時の空に鳩が羽ばたく。ボーダーに借りてる部屋に、窓があってよかった。
「さて、今日も一日やるかぁ〜」
毎日毎日、何かを果たしたら終わる。終わんなかった分は宿題。俺は、宿題は残さない派。だから、今日も頑張っておく。とりあえず、腹ごしらえにボーダーの食堂に足を向けた。今日は夜勤だったから、このあとフリーだし!!
「トノじゃん。朝飯か?」
「そっすよ。宜嗣さん、それ全部食うんすか?」
「任務終わりって腹すかねぇ?」
「俺はそうでもないっすね〜狙撃手だからかも」
宜嗣さんはカツ丼の大盛りと、豚汁を嬉しそうに席へ運ぶ。その様子見てたら俺も腹減ってきた。焼き鮭の定食の、ご飯は大盛りにした。なんとなく話したくて、宜嗣さんの真向かいに座った。宜嗣さんは、なにも言わない。空気のように俺を受け止めて、無理には話させない。時折このオーラが苦手って言う人間もいるが、本当にこの人は相手になにも求めてない。喋りたいよ、仲良くなりたいよ。なにか困っているなら助けるよ。これだけ。善意しかない。影浦先輩が、あんな生き方したら疲れる、と珍しく他人の心配をしていたのを思い出す。
「ご飯、大盛りにしたんだ?」
「あっはい。宜嗣さん見てたら腹減ったので」
「ししし。飯は誰かと食ったほうが美味いよな!」
そう言って、米粒ひとつも逃さないといった風で、カツ丼をかきこんでいる。
(いつもの俺なら、聞き上手やってなにか情報もらうんだけど)
そんな気持ちも起こらない。静かな朝食。穏やかな朝。一人時間が好きな俺が、わざわざ向かいに座った。その意味を、きっとこの人は肌で感じてくれている。俺は焼き鮭の腹を割って、大根おろしと醤油のせて、米と食べる。味噌汁の塩味が沁みる。朝食の時間は消化されていき、あとはお冷やだけ。
「そういやさぁ」
#宜嗣#さんが声を出すので、少し肩が揺れた。この人は話題やテンションで声色が変わるから、今の声は心臓に悪かった。ちょいマジトーンじゃないですか。
「どうしました?」
「拓磨、元気してる?」
弓場さんが元気してるかって?なんでそんなこと聞くんだ?喧嘩中か?ついに告白でもしたのかあの人。
「ここ数日、任務の時は普通ですけど」
「そっか、そうだよな。おっけ、さんきゅな!」
ちょちょちょ、ちょい待ってよおい。宜嗣さんは用事は済んだとばかりに下げ台に行ってしまう。慌てて追いかける。
「なんかあったんすか?弓場さんと」
「ん?んー特になにもないよ」
そういう雰囲気じゃなかったでしょと、目で訴えれば宜嗣さんの瞳はすぐ溺れる。正直者すぎて、誰も彼を放って置けなくなる。楽な生き方を選ばないこの人を、俺は尊敬している。
「なんつーか……なにもなかったから、よかったなって話だよ」
そこで唾を飲み込むしかなかった。この人は、今変わりたくないのだ。それならば、これ以上の聞き込みは失礼ってやつだろ。
「なんもなかったですよ。安心してください」
俺がそう告げると、宜嗣さんは大きくあくびをした。
「仮眠室で寝てから帰ろ」
「お疲れ様っす」
「またな、トノ」
宜嗣さんが背を向けて離れていく。時刻は7時半を過ぎたところ。ちょうどいい。ちょうどよく流れていく時間は心地よい。だからついつい、一匹狼気取って1人でいたくなるんだよな。
「さて、今日も一日やるかぁ〜」
毎日毎日、何かを果たしたら終わる。終わんなかった分は宿題。俺は、宿題は残さない派。だから、今日も頑張っておく。とりあえず、腹ごしらえにボーダーの食堂に足を向けた。今日は夜勤だったから、このあとフリーだし!!
「トノじゃん。朝飯か?」
「そっすよ。宜嗣さん、それ全部食うんすか?」
「任務終わりって腹すかねぇ?」
「俺はそうでもないっすね〜狙撃手だからかも」
宜嗣さんはカツ丼の大盛りと、豚汁を嬉しそうに席へ運ぶ。その様子見てたら俺も腹減ってきた。焼き鮭の定食の、ご飯は大盛りにした。なんとなく話したくて、宜嗣さんの真向かいに座った。宜嗣さんは、なにも言わない。空気のように俺を受け止めて、無理には話させない。時折このオーラが苦手って言う人間もいるが、本当にこの人は相手になにも求めてない。喋りたいよ、仲良くなりたいよ。なにか困っているなら助けるよ。これだけ。善意しかない。影浦先輩が、あんな生き方したら疲れる、と珍しく他人の心配をしていたのを思い出す。
「ご飯、大盛りにしたんだ?」
「あっはい。宜嗣さん見てたら腹減ったので」
「ししし。飯は誰かと食ったほうが美味いよな!」
そう言って、米粒ひとつも逃さないといった風で、カツ丼をかきこんでいる。
(いつもの俺なら、聞き上手やってなにか情報もらうんだけど)
そんな気持ちも起こらない。静かな朝食。穏やかな朝。一人時間が好きな俺が、わざわざ向かいに座った。その意味を、きっとこの人は肌で感じてくれている。俺は焼き鮭の腹を割って、大根おろしと醤油のせて、米と食べる。味噌汁の塩味が沁みる。朝食の時間は消化されていき、あとはお冷やだけ。
「そういやさぁ」
#宜嗣#さんが声を出すので、少し肩が揺れた。この人は話題やテンションで声色が変わるから、今の声は心臓に悪かった。ちょいマジトーンじゃないですか。
「どうしました?」
「拓磨、元気してる?」
弓場さんが元気してるかって?なんでそんなこと聞くんだ?喧嘩中か?ついに告白でもしたのかあの人。
「ここ数日、任務の時は普通ですけど」
「そっか、そうだよな。おっけ、さんきゅな!」
ちょちょちょ、ちょい待ってよおい。宜嗣さんは用事は済んだとばかりに下げ台に行ってしまう。慌てて追いかける。
「なんかあったんすか?弓場さんと」
「ん?んー特になにもないよ」
そういう雰囲気じゃなかったでしょと、目で訴えれば宜嗣さんの瞳はすぐ溺れる。正直者すぎて、誰も彼を放って置けなくなる。楽な生き方を選ばないこの人を、俺は尊敬している。
「なんつーか……なにもなかったから、よかったなって話だよ」
そこで唾を飲み込むしかなかった。この人は、今変わりたくないのだ。それならば、これ以上の聞き込みは失礼ってやつだろ。
「なんもなかったですよ。安心してください」
俺がそう告げると、宜嗣さんは大きくあくびをした。
「仮眠室で寝てから帰ろ」
「お疲れ様っす」
「またな、トノ」
宜嗣さんが背を向けて離れていく。時刻は7時半を過ぎたところ。ちょうどいい。ちょうどよく流れていく時間は心地よい。だからついつい、一匹狼気取って1人でいたくなるんだよな。
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