弓場と迅の話
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
朝、目覚めたら
朝、目が覚めて。真っ先に視えるのが君の顔の日は、間違いなく良い日だ。
『莉子ちゃん起きてる?散歩でもしない?』
『うん、いいよ〜』
連絡をして10分もせずに返事が来る。
『いつものとこで待ってるね』
時間も場所も、いつもので通じる。2人にしか通じないやり取りが、たまらなく嬉しい。
どこへでも
「今日はどこへ行くの?」
「そうだな。河原でピクニックする?」
行く場所は待ち合わせてから2人で決める。今日の莉子ちゃんは元気で穏やか。俺の心も平和。ひょこひょこ歩く莉子ちゃんの後ろをついて歩く。
「おにぎりとサンドイッチ、どっちがいい?」
「莉子ちゃんの好きな方でいいよ」
ピクニック
河原まで来た。川が見える場所に2人並んで座り込む。水面がキラキラと光る。
「いただきます」
莉子ちゃんがおにぎりを頬張る。見ていると食欲が湧く。一緒になって食べる。
「ご飯粒、ついてる」
莉子ちゃんの口の端についてるのを、取ってあげて食べた。赤い顔を向けられて、俺も頬を染めた。
歩き疲れたら
「たくさん歩いたねぇ」
川に沿ってずっと歩いてきた。鳥や雲の流れを見ておしゃべりして。
「休憩する?」
カフェを見つけたので誘う。莉子ちゃんが笑顔で頷くから入店。
「フルーツタルト美味しそ〜なに頼む?」
「莉子ちゃんとおんなじの」
君と同じものを食べて、君の気持ちを知りたいんだ。
帰り道は遠回りして
「暗くなっちゃった」
莉子ちゃんと過ごすと、1日はあっという間で。帰るってことを忘れがち。来た道を戻るには、川縁は街灯もなくて暗い。
「街の方回ろうか」
遠回りになるし、寄り道もしちゃいそう。少し不安で君を見ると、嬉しそうで。
「まだ一緒にいれるね」
君にはきっと一生敵わないな。
突然のデート
日曜、いつもよりのんびり眠る。今何時なんだろう。スマホの画面を見る。
『拓磨、ひま〜?』
君からのLINEで飛び起きる。暇、暇です。
『暇だけど、どうした?』
『よかったらご飯行こ〜』
行く。行きます。確認してよかった、眠りこけないでよかった。
『いいぞ』
冷静を装って、返信。
ランチを探します
ふらっと2人で、駅にランチに来た。いつものことだが緊張する。
「なに食べたい?」
「莉子の好きなもんでいい」
「拓磨の食べたいものがいいよ」
しばらく沈黙になってしまって、顔を見合わせる。
「ふーん、お揃いだねっ」
やめてくれ急にそんな、両想いだねみたいなこと言うな心臓に悪い!!
ランチデート中です
「おいし〜」
もっもっと頬張って、どんどんパスタが減っていく。こんなにちっこくて細っこいのに、どこに入っていくんだ。栄養はどこいった。胸か。
ゴッ!!
「えっなに?どしたの?」
「いや……ふしだらな自分を戒めた……」
自分で殴った額が痛い。莉子は気にせずに食べ続けている。可愛い。
食後のデザートも
「どうした?」
なんか言いにくそうにもじもじしている。自分でも驚くほど優しい声が出た。
「あのね……デザートも食べたい」
いくらでも好きなだけ食べろ!いや、お腹壊さない程度に、うん。
「なに食べたいんだ?」
「アップルパイとティラミスと、ガトーショコラ……」
「2つにしなさい」
もう少しと言わずに
食事を終えて店を出る。まだ陽は高い。このあとどうしようか。莉子を見下ろすと、莉子もこっちを見ていて。声も出ない。
「あのね、もう少し一緒にいたい」
「う、ん」
もう少しと言わず、夜まで一緒にいたいんだが?返事が出来なくて、目を逸らして。
「あー……少しだけ、なら」
俺の馬鹿野郎。
朝、目が覚めて。真っ先に視えるのが君の顔の日は、間違いなく良い日だ。
『莉子ちゃん起きてる?散歩でもしない?』
『うん、いいよ〜』
連絡をして10分もせずに返事が来る。
『いつものとこで待ってるね』
時間も場所も、いつもので通じる。2人にしか通じないやり取りが、たまらなく嬉しい。
どこへでも
「今日はどこへ行くの?」
「そうだな。河原でピクニックする?」
行く場所は待ち合わせてから2人で決める。今日の莉子ちゃんは元気で穏やか。俺の心も平和。ひょこひょこ歩く莉子ちゃんの後ろをついて歩く。
「おにぎりとサンドイッチ、どっちがいい?」
「莉子ちゃんの好きな方でいいよ」
ピクニック
河原まで来た。川が見える場所に2人並んで座り込む。水面がキラキラと光る。
「いただきます」
莉子ちゃんがおにぎりを頬張る。見ていると食欲が湧く。一緒になって食べる。
「ご飯粒、ついてる」
莉子ちゃんの口の端についてるのを、取ってあげて食べた。赤い顔を向けられて、俺も頬を染めた。
歩き疲れたら
「たくさん歩いたねぇ」
川に沿ってずっと歩いてきた。鳥や雲の流れを見ておしゃべりして。
「休憩する?」
カフェを見つけたので誘う。莉子ちゃんが笑顔で頷くから入店。
「フルーツタルト美味しそ〜なに頼む?」
「莉子ちゃんとおんなじの」
君と同じものを食べて、君の気持ちを知りたいんだ。
帰り道は遠回りして
「暗くなっちゃった」
莉子ちゃんと過ごすと、1日はあっという間で。帰るってことを忘れがち。来た道を戻るには、川縁は街灯もなくて暗い。
「街の方回ろうか」
遠回りになるし、寄り道もしちゃいそう。少し不安で君を見ると、嬉しそうで。
「まだ一緒にいれるね」
君にはきっと一生敵わないな。
突然のデート
日曜、いつもよりのんびり眠る。今何時なんだろう。スマホの画面を見る。
『拓磨、ひま〜?』
君からのLINEで飛び起きる。暇、暇です。
『暇だけど、どうした?』
『よかったらご飯行こ〜』
行く。行きます。確認してよかった、眠りこけないでよかった。
『いいぞ』
冷静を装って、返信。
ランチを探します
ふらっと2人で、駅にランチに来た。いつものことだが緊張する。
「なに食べたい?」
「莉子の好きなもんでいい」
「拓磨の食べたいものがいいよ」
しばらく沈黙になってしまって、顔を見合わせる。
「ふーん、お揃いだねっ」
やめてくれ急にそんな、両想いだねみたいなこと言うな心臓に悪い!!
ランチデート中です
「おいし〜」
もっもっと頬張って、どんどんパスタが減っていく。こんなにちっこくて細っこいのに、どこに入っていくんだ。栄養はどこいった。胸か。
ゴッ!!
「えっなに?どしたの?」
「いや……ふしだらな自分を戒めた……」
自分で殴った額が痛い。莉子は気にせずに食べ続けている。可愛い。
食後のデザートも
「どうした?」
なんか言いにくそうにもじもじしている。自分でも驚くほど優しい声が出た。
「あのね……デザートも食べたい」
いくらでも好きなだけ食べろ!いや、お腹壊さない程度に、うん。
「なに食べたいんだ?」
「アップルパイとティラミスと、ガトーショコラ……」
「2つにしなさい」
もう少しと言わずに
食事を終えて店を出る。まだ陽は高い。このあとどうしようか。莉子を見下ろすと、莉子もこっちを見ていて。声も出ない。
「あのね、もう少し一緒にいたい」
「う、ん」
もう少しと言わず、夜まで一緒にいたいんだが?返事が出来なくて、目を逸らして。
「あー……少しだけ、なら」
俺の馬鹿野郎。