弓場専用部屋
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『今度の土曜か日曜、空いてる?』
しばらくぶり。君から連絡がきて、数時間固まっている。空いてたら、なんなんだ。……なんなんだ?いやまぁ、どっか連れてけって話か?俺に頼んで?ぐるぐるとゆっくり、思考が巡る。最後にそんな風に俺に話しかけてきたの、いつ?
(期待しない期待すんな。どうせ大したことじゃねぇ)
でも、もし。もし一日一緒にいてくれってお願いだったら?どうしたらいい?いや、一緒にいる。望まれるなら、そりゃ。とにかく、返事しねェと。指が止まる。可能性の芽が摘み取りきれない。どう転んでもなんかダメそう。一回、落ち着こうか。寝る、寝とこう。
ヴーヴー
スマホが鳴って肩が跳ねる。画面には「莉子」の文字。呼吸がひっくり返る。急になんなんだ!頭がバグって、なんか腹が立つ。
「……もしもし」
「もしもし〜今平気?」
「……うん」
ちょっとずつ身体の力が抜ける。どんな表情で話してるのか想像して頬が緩む。電話、いいな。自分の情けない顔も、君を傷つけてしまう不安も、どちらもない。…………毎晩、電話したら流石に迷惑だろうが。
「日曜、空いてるなら美味しいケーキ出すカフェ見つけたから行きたい!」
「おお」
……誰と見つけた?ってすぐ考えてしまう自分に嫌気が差すのと、あれ?ひょっとしてこれはデート?って期待が膨らんで、胸の内で風船が破裂したように混乱している。
「楽しみ!」
「…………」
ほんとに、俺の想い人は感情を素直に出すのが上手い。それに何回も息の根止められる。なにも言えない。ほんとにごめんなさい。
「拓磨は?」
「そりゃ……うん。うん」
あー!絶対今、不安そうな顔してる!分かってんのに!分かるのに!
「…………その」
「うん?」
「すぐ返事しなくて、悪かった」
「うん、大丈夫〜」
謝るとこが!ちげぇ!分かってる!違うよな!泣きたい、もう。
「じゃあおやすみ〜。へへへ」
電話が切れる。なに?最後の?なにも声にならなかった。頭痛い……こんなんで日曜大丈夫なのか。大丈夫じゃねぇよな。実際に目の前にして、今よりかまともに喋れるわけねぇ。…………久々に連絡きただけでこれだ。自分の立ち位置がどこかも分からん。素直に喜んでいいのかも分からん。ただ確かなのは、跳ねた心臓の鼓動だけ。ため息を吐く。寝る。明日もっかい確認。はぁー。
(拓磨っていつからこんな調子だっけ……??)
流石に私でも分かる。意識しすぎでは?ののちゃんとかとは、普通に話してるけど。怖い?私のこと怖いのか?えー?中学の頃から一緒にいるんだけどなー。
(解決してあげなきゃ)
幼馴染にいつまでも囚われてたら可哀想だ。私の世話ばかり焼いて、拓磨の人生でのチャンスだとか、幸せだとか逃してしまったら大変なことだ。私はもう大丈夫。拓磨の手がなくても生きていける。
(だからと言って、嫌いなわけじゃないんだけど)
うーん。やっぱり私、邪魔?ずるずる幼馴染だからって側にいるの、邪魔かな。ずるいのかな?ん?幼馴染だから、一緒にいてもいいの?
(分からなくなってきた)
そもそも、私は拓磨のことどう思っているのだろうか。んと、好き。好きだけど、私にはもったいなくない?拓磨が幸せなのが1番なんだけど。私といても幸せなのかな?なんか疲れてそう。うーん。
(やっぱりよく分からないなぁ)
現在時刻、夜の8時過ぎ。部屋の明かり見える。電話してみよ。
プルル、プルル……
「はい」
「もしもし、こんばんは」
「…………こんばんは」
「あのね、」
えーっと、なに聞けばいいんだっけ。
「拓磨にとって私、邪魔じゃない?」
「どこをどう計算してそうなったんだよ」
私がゆっくり話しながら、さっきの思考を解いていくと、拓磨から返答がなくなった。
「……拓磨?」
「…………それでいい。その計算でいいからちょっと休ませろ」
「うん?おやすみー」
電話を切る。やっぱ一緒にいるの疲れるのでは??
しばらくぶり。君から連絡がきて、数時間固まっている。空いてたら、なんなんだ。……なんなんだ?いやまぁ、どっか連れてけって話か?俺に頼んで?ぐるぐるとゆっくり、思考が巡る。最後にそんな風に俺に話しかけてきたの、いつ?
(期待しない期待すんな。どうせ大したことじゃねぇ)
でも、もし。もし一日一緒にいてくれってお願いだったら?どうしたらいい?いや、一緒にいる。望まれるなら、そりゃ。とにかく、返事しねェと。指が止まる。可能性の芽が摘み取りきれない。どう転んでもなんかダメそう。一回、落ち着こうか。寝る、寝とこう。
ヴーヴー
スマホが鳴って肩が跳ねる。画面には「莉子」の文字。呼吸がひっくり返る。急になんなんだ!頭がバグって、なんか腹が立つ。
「……もしもし」
「もしもし〜今平気?」
「……うん」
ちょっとずつ身体の力が抜ける。どんな表情で話してるのか想像して頬が緩む。電話、いいな。自分の情けない顔も、君を傷つけてしまう不安も、どちらもない。…………毎晩、電話したら流石に迷惑だろうが。
「日曜、空いてるなら美味しいケーキ出すカフェ見つけたから行きたい!」
「おお」
……誰と見つけた?ってすぐ考えてしまう自分に嫌気が差すのと、あれ?ひょっとしてこれはデート?って期待が膨らんで、胸の内で風船が破裂したように混乱している。
「楽しみ!」
「…………」
ほんとに、俺の想い人は感情を素直に出すのが上手い。それに何回も息の根止められる。なにも言えない。ほんとにごめんなさい。
「拓磨は?」
「そりゃ……うん。うん」
あー!絶対今、不安そうな顔してる!分かってんのに!分かるのに!
「…………その」
「うん?」
「すぐ返事しなくて、悪かった」
「うん、大丈夫〜」
謝るとこが!ちげぇ!分かってる!違うよな!泣きたい、もう。
「じゃあおやすみ〜。へへへ」
電話が切れる。なに?最後の?なにも声にならなかった。頭痛い……こんなんで日曜大丈夫なのか。大丈夫じゃねぇよな。実際に目の前にして、今よりかまともに喋れるわけねぇ。…………久々に連絡きただけでこれだ。自分の立ち位置がどこかも分からん。素直に喜んでいいのかも分からん。ただ確かなのは、跳ねた心臓の鼓動だけ。ため息を吐く。寝る。明日もっかい確認。はぁー。
(拓磨っていつからこんな調子だっけ……??)
流石に私でも分かる。意識しすぎでは?ののちゃんとかとは、普通に話してるけど。怖い?私のこと怖いのか?えー?中学の頃から一緒にいるんだけどなー。
(解決してあげなきゃ)
幼馴染にいつまでも囚われてたら可哀想だ。私の世話ばかり焼いて、拓磨の人生でのチャンスだとか、幸せだとか逃してしまったら大変なことだ。私はもう大丈夫。拓磨の手がなくても生きていける。
(だからと言って、嫌いなわけじゃないんだけど)
うーん。やっぱり私、邪魔?ずるずる幼馴染だからって側にいるの、邪魔かな。ずるいのかな?ん?幼馴染だから、一緒にいてもいいの?
(分からなくなってきた)
そもそも、私は拓磨のことどう思っているのだろうか。んと、好き。好きだけど、私にはもったいなくない?拓磨が幸せなのが1番なんだけど。私といても幸せなのかな?なんか疲れてそう。うーん。
(やっぱりよく分からないなぁ)
現在時刻、夜の8時過ぎ。部屋の明かり見える。電話してみよ。
プルル、プルル……
「はい」
「もしもし、こんばんは」
「…………こんばんは」
「あのね、」
えーっと、なに聞けばいいんだっけ。
「拓磨にとって私、邪魔じゃない?」
「どこをどう計算してそうなったんだよ」
私がゆっくり話しながら、さっきの思考を解いていくと、拓磨から返答がなくなった。
「……拓磨?」
「…………それでいい。その計算でいいからちょっと休ませろ」
「うん?おやすみー」
電話を切る。やっぱ一緒にいるの疲れるのでは??
