【キングランク +関係者】



【ハンス】

年齢:51歳
種族:鳥族
背:167cm
髪色:
瞳:
1人称:『私』
「貴方、君」

好き:音楽鑑賞
嫌い:オルディシオ
得意:薬学 
苦手:寝る事(不眠症) 少し口下手
好きな食べ物:サンドイッチ(研究の合間に片手で簡単に食べられるため)
嫌いな食べ物:昆布
通称:【ハンスさん ハンス】


メイベルの街のギルドマスターでネイリンの命の恩人。
人魚族国王ヴィルセの親友。

薬学が得意でそのたぐいまれなる才能からメイベルではなくギルド本部の研究所にて新種の薬の開発で働いている事が多い。

しかし、生まれ育ったメイベルの街とギルドはとても大切な場所の為必ず顔を出すようにしている。
メイベルの街のギルドの皆とは家族のように仲が良い為
メイベルに帰還すると体調を皆に気にされ無理やり休まされることが多い。


【ヴィルセとハンス】
彼らが出会ったのはヴィルセが6歳 ハンスが8歳の頃
音楽鑑賞が幼い頃から大好きだったハンスは両親に連れられ歌と音楽の美の都であるアリアの街へとよく訪れておりました。

そんな中ハンスはとある日にアリアの街で迷子に
それを助けてくれたのがなんと2歳年下のヴィルセでした。
幼いながらにとてもしっかりした明るいヴィルセのおかげで無事両親とも会え
二人はそれ以降アリアの街で会うたびに仲良く会話するように

そうして年が近いという事もあり仲良く過ごしておりましたが、音楽祭が行われた日に人魚族王子として
音楽祭のステージに立つヴィルセを見て驚愕するハンス

まさか自分が仲良くしていた相手が王子だったと知りあわあわ

困惑しながら彼と再び顔を合わせますが
王子と知ったらこんな風にもう仲良く話せなくなるのではないかと怖くて身分を打ち明けられなかった
もしハンスが良ければこれからも今までどうりの仲良しで居てほしいと言うヴィルセ

そしてヴィルセの父である当時の人魚族国王もその隣でとても優し気に微笑みながら
良かったら息子と仲良くしてやってくれないかと

なのでそれ以降もずっと交友関係が続き二人は親友に


ヴィルセが人魚族国王となり、ハンスがメイベルのギルドマスターとなり、また薬学の仕事で忙しくなって会えなくなっても音楽祭の日には必ず顔を出し共に酒を酌み交わし、夜通し語り合うなどずっと仲が良かった二人。

それゆえに殺戮の歌姫事件の際にヴィルセが亡くなったと聞いた時はあふれ出す涙を抑えきれずに泣き叫んだハンスでした。


【ハンスとアリア】
ハンスはヴィルセから生前あるお願いをされておりました。
殺戮の歌姫が現れだした時真っ先に連絡を取り合った二人。

そしてヴィルセがハンスに願ったのはアリアの事。
人魚族国王としてもしアリアの街に殺戮の歌姫が現れたら
自分が最前で戦わなくてはならない
例えそれが必ず死ぬ定めだと分かっていても民を逃がす時間を少しでも自分が稼がなくてはなならないと

だから、もし俺が死んだらアリアの事を気にかけてやってほしいと
まだ幼い息子が父を失いどれほど寂しい思いをするかと考えると死んでも死にきれない
でも、お前がアリアを気にかけてくれるなら
俺は迷わず殺戮の歌姫と戦える
どうか…どうか…お願い出来ないかと

その親友の願いを聞き入れ親友の息子であるアリアをずっと見守って来たハンス

自身も早くに父を亡くした経験からアリアに寂しい思いをさせないようにとアリアを暖かく見守ります。

元々ヴィルセの生前から関りのあったハンスにアリアはよくなついていたため関係性は良好。

おまけにアリアは賢くおだやかで心優しく、民を敬う気持ちは父であるヴィルセにも負けない程大きく
日々立派に成長するアリアを見て

見ているかい?
君の息子はこんなにも素敵に成長しているよと
アリアに接するたびにあたたかな気持ちになるハンスでした。


【ハンスとネイリン】
24年前当時27歳だったハンスはメイベルの街の近くで倒れているネイリンを保護致します。

そうして彼女がオルディシオから逃げてきたこと、人体実験を受けていたこと、そして実験の際ほとんど眠らされていたため体と心の精神年齢に大きく差がある事を知ります。

そんな彼女を心配したハンスは自身が様子を見に行けるように自身が基本居るギルド本部が設立されている街のすぐ近くにある孤児院に彼女を預ける事に

そうして幾日も彼女を見守ってきましたが、ネイリンの心の傷は深くまともに人とは話せない上、心と身体の年齢差が激しいネイリンは周りの子供達とも打ち解けられず孤立するように

ハンスもこの頃大きな仕事が入ってしまいなかなか孤児院に顔が出せなくなり、たまに顔を出した時はネイリンと打ち解けられるように色々と会話を試みましたがなかなかうまく話せないネイリン

そんな彼女をずっと心配していたハンスでしたが
悲しい事に4年後 殺戮の歌姫がその孤児院に現れネイリンは他の子供達と亡くなってしまいます。

けっきょく彼女の笑顔を見る事は最後まで叶わなかった
自分は彼女にけっきょく何もしてあげられなかったと
心を痛めネイリンの死を悲しんだハンス

そうしてその心の痛みを抱えたまま15年の月日が経ち彼らはまた意図せず再会を果たします。

奇跡の日以降の生還者の一人として15年後突如生き返ったネイリン
孤児院跡地にたった彼らのお墓にお参りに来ていたハンスと再び再会を果たしネイリンはまたハンスに保護されたのでした。

再びネイリンに再会を果たせた事を心から喜ぶハンス

そうして今度こそ彼女の力になりたいと

そんなハンスにネイリンは自分の気持ちをたどたどしくも語ります

今度もし生まれ変われた時は自分を大切に、
自分らしく生きたいと
そしてオルディシオに逃げずに立ち向かいたいと

そう強く願ったネイリン

だから自分をギルドのキングになれるように鍛えてほしいと
自分と亜人を苦しめたオルディシオと戦う決意を伝えます


正直迷ったハンス
これまで苦しんできたネイリンを知ってるうえで過酷な道を歩ませても良いのかと

しかし、ネイリンの気持ちは強くついには根負けし
ギルド本部にて戦い方を学びギルド所属者となるネイリン

そうしてギルド最高ランクのキングを目指し来る日も来る日も
ギルドの仕事と修行に明け暮れる日々をネイリンは送ります

そんなネイリンを応援するも
しかしハンスには一つ気がかりが
それはネイリンのコミュニケーション能力である

蘇ってからキングになりたいという強い意志は見せてはくれたが、
相変わらず人と話す事がとても苦手で常に引っ込み思案で、笑顔を一度も見せないネイリン

そんな彼女がとても心配だったハンス

ネイリンにこの頃には父親に似たような気持ちを抱いていたハンスはどうにか彼女に人としての幸せな時間も過ごしてほしいという気持ちになりますが、相変わらず忙しく常にネイリンを見る事ができないハンス

何か…何か彼女にしてあげられる事はないのかと頭を悩ませます。

そんな時にアリアが新たなキングの候補にあがっているという話を耳にします

それを聞き
まるでそこに希望の光を見出すかのような衝撃をうけます

どうして今まで気づかなかったのかっ!!!
自身の無能さに嫌気がさす始末

そう、アリアくん…アリアくんだッ
なぜ今まで気づかなかったのか…
アリアくんならネイリンの心を変えられるかもしれないと


常に優しく穏やかで聡明で
どこまでも人を魅了させる不思議な癒しの魅力をもつアリア
おまけに彼は子供たちの先生もしている(アリアはギルドに入る前は王子でありながら子供たちに魔法や一般常識を教える先生をしておりました)

そんな彼ならきっと…きっとっ


そう思ったらいてもたってもいられなくなり
急いでアリアの元へ向かい自ら直談判をするハンス

今のギルドのキングの状況
そしてネイリンの事

王子であり、このアリアの街を守らなくてはならない君には荷が重すぎるだろう
このような申し出をしてしまいすまない・・
だがどうか…どうか今回の話を受けてもらえないだろうかっ

亜人達のこれからの行く末の為
そしてネイリンのそばにも居てあげてほしいと

そう必死に頭を下げるハンス

そんなハンスに慌てて頭を下げるのをやめて下さいと止めに入るアリア


そしてハンスさんのお気持ちは痛いほど伝わりました。
僕なんかが、どこまでお役に立てるのかは分かりませんが、誠心誠意努めさせて頂きます。
宜しくお願い致します。

そして、ネイリンちゃんに会うのがとても楽しみだと言うアリアに涙ながらにお礼を言うハンス


こうしてネイリンのお世話係にも任命されたアリアとネイリンは顔を合わせる事に。

始めはやはりその生い立ち故におどおどしていたネイリンでしたが、アリアの優しい雰囲気に心を開き
またアリアのサポートのおかげでギルドのみんなとも少しずつ打ち解けられるように

そうして月日が経ちアリアのおかげで常に笑顔を見せるとても明るい子に成長したネイリン

そんなネイリンの姿を見てやはりアリアくんにお願いして良かったと心から安堵したハンスでした

ちなみにネイリンはハンスさんにのちにお礼をきちんと伝えております。

ずっと気持ちをうまく伝えれなかったけどずっと感謝していた事、あの日保護してくれてありがとう
いつも気にかけてくれてありがとう
アリアに会わせてくれてありがとう
ギルドのみんなに会わせてくれてありがとう

ハンスに出会えて本当に良かったと涙ながらに笑顔で伝えるネイリンに号泣するハンスでした。


余談ですが恋愛に疎いためネイリンのアリアへの気持ちには全くきづいておりませんでした。


【ハンスが若返りの薬を作っていた理由】
ハンスの父親は後天性の早老症でハンスが18歳の時に亡くなっております。
突如病気を発症しそこからは急速に老いていき成すすべなくそのまま父を失ってしまったハンス。

ハンスは父子家庭で母親を幼い頃に事故で亡くしており、家族は父のみだったのでそんな父を亡くしハンスの心は深く傷つきます。

そんな悲しい気持ちをハンスは父親と同じ薬学の仕事につき没頭することでなんとか悲しみを抑えておりました。

そして、父が苦しんだ病の薬をなんとしても開発してみせると。
それがのちにネイリンが飲む若返りの薬となります。


ハンスの父はハンスの前の代のメイベルギルドマスターで、ハンスは若くしてメイベルのギルドを引き継ぎマスターとなります。

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