ペチュニアの詩
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2週間ぶりぐらいにアキラに会った。打倒ブラックに燃えて酷い仕打ちにあったらしく、やっとの思いでご帰還。温かい食事とお風呂を心ゆくまで提供し、やっと一息ついた。
「名無し」
「なぁに?」
「こっち、来て」
ぎこちない手付きでぎゅっと抱きしめられるとお誘いを受けた。2週間ぶりだし、そりゃ、まあ…男の子だものね。
「いいよ?」
「…。」
ぐっと唇を噛みしめ照れて赤くなっている。自信家なくせしてここぞって時にあどけなさ出してくるの卑怯よね。私より可愛いんじゃない?
「…んっ、名無しっ…」
「アキラっ…っ…」
「ぁっ…。」
雰囲気良好、前戯も良し。挿入していざっ。
「…えっ」
「あ………。」
三擦り半。あれ、もう終わった。
「ちが、違う!!!!」
いや、事実よ。出しちゃったらそれは既に証拠なのよ。
「あ、違うんだぁっ!」
「2週間ぶりだし、ね?」
「こんな筈じゃなかったんだ!」
「大変だったものね、大丈夫だよ?」
「名無しーっ!!!!!」
後処理を終え、ベッドの上で三角座りしながらへこたれるアキラ。どんよりとした空気感は梅雨よりも湿りっけがあり、重々しい。
「なんで、おればっかり…。」
「あっくん、ココア飲む?」
「こんな筈じゃ…もっと一緒に…リードして、余裕あるとこみせて…ぐずっ」
へこみすぎて近寄りがたい。が、そうも言ってられない。ふわふわの髪を撫で、ココアの入ったマグカップをそばに備え付けているテーブルへと置く。男性からしたら恥ずかしいのかな。ブラックにやられた時より落ち込んでるし。
「今日はそーゆー日。それだけよ?ね?」
「そんな日あってたまるか!男なのに!」
「大丈夫だよ、私たち恋人だよ。アキラは私が逆の立場だったら気にする?」
「…それは……」
やっと顔を上げてくれた。正面に座り額にちゅっとキスをするとアキラの表情が少し明るくなった。
「名無しは、それでもオレのこと、好きなのか…?」
「大好きだよ、だから全部受け入れてるの。気にもしないし、アキラはアキラらしく。」
「名無しっ……!」
甘えた全開で抱き着いてくるアキラはやっぱり可愛い。少しずつ元気になって前みたいに自信取り戻してもらわないとね。
「はんぶんこしよ。」
「うん、飲み合いっこしよーね。」
「…うん。」
ひとつのマグカップでココアをはんぶんこ。
「ブラックの奴、ひどいんだ」
「(その仕打ちされるだけのことしてるアキラも悪いけどね)」
今言うと殻に閉じこもるから黙っとこう。
-終-
慰めたかったんです。
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