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冬木市の位置と気候について

2019/11/18 17:44
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【連載】天竺葵とほうき星三月 冬の終わりのはじまりの日の内容に関する言及があります。
核心に触れるネタバレはありません。
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お話を考える上で現実に存在する季節感などのリアリティは大事にしたいなと思うマンなので、今日はお話を書く上で調べたりしたことをうだうだ書きます。

冬木市は架空の都市ですが、そのおおよその位置は決まっています。
聖地が神戸市に集中しているため神戸市と思われる方も多いのですが、大分県のどこかという説が有力です。FGOの特異点Fのマーカーも九州ですし。

某ゆふぉさんが作るアニメでは何故か冬木市の南北が逆で描かれていますが……(HF二章は画面左から朝日が上っていたしZeroでちらっと出るMAPでも南北が逆)

私は大分市説を概ね支持して、気候などは大分市を参考にしています。

そして作品の中で時間が流れる際は、シーンごとにだいたいの時間を決めて、周囲の景色を想像しながら書いています。……というか、情景描写を入れてから日照時間を調べて整合性を取っているだけなんですが。笑

「天竺葵〜」初日は、三月初旬のまだ肌寒い時期。日中の気温は10度をようやく越え始めたというところ。最低気温はだいたい3〜4度ほど。

日差しがあるので暖かい設定ですが、最高気温15度以下でセーターにマフラーのみとか、やはり君浮かれすぎにも程があるのでは?と書いてから思いました(^q^)

送るときは既にほぼ最低気温に近いため、息は白くなります。
湿度70%なら13度ほどで息が白くなるそう。案外高い気温ですね。
この時期の大分市の湿度はだいたい50〜70%、日本海側の冬……とまでは行きませんが、海からの湿った風でしっとりしているようです。

ちなみに太平洋側と日本海側ってアホほど冬の湿度に落差ありますよね……。自分は日本海側出身で太平洋側住まいなので、引っ越した初年度は乾燥ぶりにビビりました。

あとかなり海風が強いっぽいのでもう少し港で風を使った描写を入れられたらよかったなあ…なんて思ったりしますが、その辺りはまた追い追い。

フィクションとリアルの落とし所って難しいし、詰めすぎると逆に破綻するんですが、自分自身「作品世界を体験したい」という思いが強いので、調べて想像して考える時間はとても楽しいです。
他の作品も、読んでくださる方にリアルな空気感を感じてもらえたらいいなあと思いつつ書いています。

というわけで連載、初回はじっくり時間が流れるタイプの文章で、まだ二人は初対面ですが、ここからは少し加速しあと2話ほどでくっつける予定なので、お付き合いいただければ幸いです。


◆以下個人的に参考にしたもの

・Fateシリーズの舞台「冬木市」のモデルは大分市か? それとも別府市か?
https://note.mu/note_s/n/n771d750ec8b1
※かなりたくさんの資料を用いて検証されているので読み応えがあります。ご興味のある方はぜひ。
そしてこういう細かい資料が揃ってる型月って本当にありがたい沼ですよね……。ちなみに聖地巡礼も大好きです。

・質問1-2)どうなったときが「日の出」「日の入り」?もう真っ暗? - 国立天文台
https://www.nao.ac.jp/faq/a0102.html

・3月の大分市、日本における平均的な気候
https://ja.weatherspark.com/m/143089/3/3%E6%9C%88%E3%81%AE%E5%A4%A7%E5%88%86%E5%B8%82%E3%80%81%E6%97%A5%E6%9C%AC%E3%81%AB%E3%81%8A%E3%81%91%E3%82%8B%E5%B9%B3%E5%9D%87%E7%9A%84%E3%81%AA%E6%B0%97%E5%80%99#Sections-Temperature

・息は何度から白くなる?
http://b-chive.com/science/science-science/nature/breathwhite-temperature.html

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