memo

バゼナンさん引けました(こじらせ夢女のうわ言)

2022/02/16 05:02
お久しぶりです。
年末から体調がなかなか整わず、創作というか、何かを書くという事自体が滞っていて、作品を更新出来るのはまだ暫く先になりそうです。すみません。

なんですが、ちょっと今回色々吐き出したいのでだらだら書きます。
ガチ恋夢女のくだらない嫉妬心……と言うより、どちらかというとランサーへのキレの方がウェイトがでかいんですけど、ガチ恋入ってるので、そういうの苦手な方はご注意くださいませ。

※2022バレンタインイベントエピローグのネタバレがあります。




バゼットさんの事は大変好きです。
強がりのくせに弱いとか、男を見る目がないところとか、色んな意味で他人とは思えない。青い人にこじらせてるところとか、神父に惹かれてしまうところまで含めて共感の嵐。

それはそれとして嫉妬心みたいなモヤモヤがない訳じゃなけど、別に耐えられないほどではないというか……。(と言いつつ本当に来てくれると思わなくて引けた時驚きと葛藤で硬直しましたが)(カルデアでしあわせに過ごしてほしい)

奪う者であったバゼットを与える神が依代に選ぶという理屈は大変よかったです。
彼女は伝承保菌者という貴重な魔術系統の人ですが、時計塔では田舎者扱いで居場所がないが故に、立場を保つ為だけに執行者をやっていて。脳筋ではあるけど殺生や暴力が好きという訳ではないんですね。できるけどやりたい仕事ではない。

そんな彼女に戦う意味や誰かを救うという経験が与えられるのは、とっても良かったねの気持ちになりました。

しかし、ストーリー中で語られてた、生前のマナナンの嫁さんとのアレコレの方が気になってですね……。

まずその話に行く前に、前段階の話をしておきます。直接は関係ないんですが、実は昨年12月くらいに青い人への嫉妬を通して、自分の中の嫉妬心と向き合う案件がありました。

ある事情からケルト神話の青い人絡みの原典読み漁っていたんですが、その中で今まで知らなかった女性関係とかも出てきて、予想以上にそこらじゅうで女に手出してる事実を知り。

もともと女性関係えぐいのは知ってましたが(神話の英雄は男性の夢が詰まってるのでありがちな話ですが)、これまでは連載でナンパ成功しないという設定をつけたり、そういう話題に触れるのを回避してはいました。

しかしこの原典を色々読んだ時、なんか無駄にストイックに解釈の整合性取りたがる自分が「これらを考慮せずに彼の人格を解釈するのは、よくないのでは??」みたいな事言ってきやがりまして、今まで目を背けてきた自分の中の嫉妬心に向き合わざるをえなくなりました。

だって影の国で姉妹親子丼するだけでは飽き足らず、影の国の帰り道に別の女にコナかけてるんですよ??? 純潔の誓いとはなんだったのか……ゲッシュじゃなきゃノーカンなんです? 犬の肉食べててください。

ぶっちゃけあまりにもアレすぎて、「なんでこの人の事好きになってしまったんだろ」とか思ってしまうほどでした(リアルな恋愛ならこのあと別れを検討するやつ)。
しかしこの男を推し始めてはや6年ほど経ちます。すっかり脳内に内在化させてしまった推しをいきなり切り離すのも難しく……。(流されてダメ男とズルズル付き合う女の発言)

しかし、嫉妬心が苦しいのではなく、嫉妬心が湧き上がってくることを認められないから苦しいという事がわかり、さらに掘り下げると、私の中の「重い女は嫌われる」という過去の傷から嫉妬心を抑圧している事がわかりました。

そのため自分の中の感情を素直に認め、「いやこの人が浮気したところで、背中けとばして耳引っ張って連れ戻すくらいの強さがあればよいのでは」という結論に至りました。

幸い脳内のランサーくんも「別にその程度で嫌ったりはしねえよ。燻らせて自滅するくらいならいくらでもぶつけろ」と持ち前の器の広さで応えてくれました。

(私自身、浮気性な面と一途な面の両方を持ち合わせていて、人間の感情のあやふやさは嫌という程理解しているし、浮気に走る時の感情として、本命というか、パートナーへの愛がなくなる訳ではないというのはわかるので……まあ、浮気はもうしませんけど……)

そんなこんなで一旦はケリがつきました。
……という事があった上での、今回のマナナンさんの件について。
マナナンは、クー・フーリンの浮気相手の旦那だった訳なんですけども(まあ型月はその説を採用したんですね、という感じですが)。

私はぶっちゃけ彼が推しなくせにざっくり知識しかないもので、「あの男が1ヶ月妖精郷でにゃんにゃんして流石のエウェルもぶちギレみたいな話がある」と概要だけは知ってたんですが、それがマナナンの奥方、ファンという妖精だったという事は今回初めて知りました。

せっかくなんで調べようと思い、有志の方の翻訳を斜め読みさせていただいてたんですけど……

その中で、くーふりんさんのところに、エウェルが刃物を持って50人の乙女と共に密会現場に現れる場面があって。

そこでエウェルと対峙したクーフーリンが言い訳をするんですよね。言い訳というか、この人はめちゃくちゃいい女だ、おれはこの人を愛してる的な……。
あと当時の倫理観としては正しいのかもしれんけども、浮気した男としてはあまりにも潔すぎるが最低の事を言ってて……。

それでなんかもうめっちゃ修羅場になるんですよね……。

最終的にはマナナンがお迎えに来て、それを恐れたファンが身を引いて元鞘、二人はアルスターに帰るんですけど、ぶっちゃけエウェルが可哀想というか……。

イベントシナリオ内でも語られていた忘却の薬は、コンホヴァルがドルイドたちに用意させたものですが、理由としてはクーフーリンが失恋のショックから飲まず食わず自暴自棄で暴れ回ったからなんですよね。(原典のくーふりんさん、意外と感情的ですよね)
そしてエウェルは嫉妬でもっと酷い状態だったので、結果的に二人とも忘却の薬を飲みました。

そもそもファンがたまたまクー・フーリンに惚れたことがきっかけなのに型月のクー・フーリンがただのタラシみたいに言われてるのもモヤるんですよ。
マナナンもなんか超愛妻家みたいな空気出してますけど、ファンのこと一旦捨てた?らしいし、人間と子供作ってたりもするし……何故かくーふりんさん「だけ」がろくでなしみたいな言い方されてるのは、それはそれでモヤるんですよね。(まあ……それはそれとしてくーふりんさんの女性関係はだいぶアレですが)

とはいえ原典の彼も……もっとこう……エウェルに対してごめんなみたいな感じかと思ったら、なんか開き直ってるし……ファンに未練タラタラだし……なんか、全体的にどうしようもねえ話だなと……。

妖精が絡む話って基本的にあんまり幸せにならないタイプの話多いので、向こうの人の妖精のイメージってこんな感じなんかな……とか、美人の妖精とにゃんにゃんしたい当時の人の願望だったんかな……当時の文化とか倫理観ではこれが普通なのかな……とかメタい事はいくらでも考えられるのですが、なんか、ほんとモヤモヤが止まらんくなってしまいまして。

だってエウェルめちゃくちゃ可哀想じゃないですか……。私はもうエウェルには尊敬しかなくて今更嫉妬とか恐れ多いんでそういうのはないんですが、ほんと、可哀想で仕方なくて。

で、さらに、このエピソードを踏まえた上でホロウでのランサーのセリフを思い出すと、

説得力がまるでねえ………!!!!!!

ってなってしまうんですよ。

はるか昔(でもないが)、別名義で青い人巨大感情こじらせお気持ち長文を書いたのですが、その際にホロウのセリフを引用して語っておりまして。

とあるエピソードで、葛木先生の浮気を疑うキャス子を諭す場面のセリフがあるんですが。

「どこまで行っても確かな絆なんてものは目に見えたりするワケじゃねえんだから。適当にやるのが一番だ」

「一度きりの間違いで、全部手放しちまっていいのか?そりゃあ脆すぎるってもんだろう」

「ナナカマドの枝は、しなやかで粘り強い。嵐にも雪にも折れない。自分の湖に小さい堰を作って、ときどき水を逃したところで、湖は干上がらんし、空の天井も落ちてはこんさ」

正直すでに「おまいう」案件感漂うセリフではあるんですけど……以前は「理屈としてはわかる」とはなってました。いや以前でも「めちゃくちゃ格好良く言ってるがこれただの浮気男の言い訳じゃん」とは思ってましたが。

しかしこれを改めてファンとの件がなかった事になった上でのセリフ、というのを踏まえると、なおさら説得力がねえ……!!という気持ちに……なります……。

ナナカマドの枝でも折れる時ゃ折れるんだよ!!! おばか!!!!!
エウェルの湖は干上がらんかったかも知れんが地震か嵐で大荒れだったんだぞ!!!

(しかしこれらのセリフは果たしてきのこが書いていたかどうかも謎)(藤ねえの意外な一面に迫る話だし、葛木先生の内面もわかる話だから、たぶんきのこが書いたんじゃないかと思いたいですけど……)

まああの話(エウェルの嫉妬)のエウェルは、妖精のせいで衰弱したクー・フーリンを心配して心労で一年間ほとんど眠れてなかったという前提があった上での1ヶ月外泊の浮気+密会なんで、そりゃナイフも研いじゃうよね……と同情と共感しかねえのですが。

あとくふりんさんが臥せってる間、「コンホヴァルやフェルグス、コナルなんかが病気になったら、クーフーリンはきっと病気を癒す方法を探して奔走するだろうに、なぜあなたたちは何もしてくれないの!」ってキレるくらい心配してたんですよ。(ロイグさんがアルスター人はクソだ!って八つ当たりされてた)

それくらいくふりんさんが義理堅くて献身的なイメージなところだけは解釈の一致でほっこりしましたけど……マジで「お前以上の女はいるがおれ以上の男はいないだろうな」とか言われてしまうの何なの……。

結局、答えは出ないんですけど、ほんとなんかとにかく悶々としてしまいました。
いまさら書いてる話が変わっちゃうほどキャラ解釈は歪まないと思うんですけど(結局、原作者の投影だし)、いちいち掻き乱されてしまいますね……。

結局地雷踏んで解釈違い起こして死んでるだけなんですけど、二次創作じゃなくて原典だとダメージがすごいな。

原典、原作至上主義もほどほどにしなければいけませんね。

神話に限らず古典文学全般は、写本が基本で、写本も写されて行く段階で写す人の解釈や当時の偉い人の一存で改変されたりするらしいので、それ自体が二次創作の集合体みたいなものなんですよね。(というような話を古典に詳しい方から聞いた)(源氏物語ですら、式部本人が書いた原本が残ってないらしく、しかも本筋以外の二次創作もたくさんあるらしいです)

そのため全部の整合性取ろうとするとマジで死ぬので(そしてその忍耐力と研究モチベは私にはないので)、「整合性取らなきゃ」ブロックも程々にできるといいなぁと思います……。

みんな自由に書いてるんだから、もっと自分の価値観や感性を大事にしてあげたらいいですよね。。そうすれば今よりも気軽に書けるようになるんじゃないかな……いやなる。なります。うん。

読みにくい文章ですみません。たぶんほとんどいないとは思いますが、最後まで読んでくださった方がいたらありがとうございます。

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