001. 交易島レガーロ
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人と関わることが苦手で
ひとりでいることが好きで
本当の孤独も耐えられるくらい強くなっていた
人を想うことが下手くそで
そのくせ人にはよく思われたくて
嫌われたくなくて
その境界線が曖昧のまま過ごしてくれば
突き放し、突き放されて、離れていく
貫き通すべき芯が揺るがず、融通が利かなくて頑固
真っ直ぐでいればいるほど、人に優しくできなくなりつつあった
ならひとりでいい 最後まで
誰とも心を通わせず、友達もいらない
傷ついて傷つけられて、離れて離れられて
悲しくて、大好きなのに不器用で
向き合えなかった友達たちがいる
さよならをしてしまった友達が大勢いる
例えばあの日、アルカナファミリアに出会わなければ
例えばあの日、小説を書こうとしなければ
例えばあの日、サイトを公開しなければ
私はここにいなかった
過去は変えられないし
さよならした人たちを呼び戻すことはできない
だけど通ってきた軌跡 すべてに意味がある
あの日、友達と傷つけあってさよならをしなければ
小説を書かなければ 公開しなければ
どれかひとつでも欠けていれば
分岐点は様々で私は”私”じゃない私になってた
もし、そっちの方が幸せだったのだとしても
私は今の私が好き
昔の私より強くて、優しい人になれた
なにひとつ欠けることなく手元に揃ったからこそだ
”全てのことに意味がある”
小説を書き始めたのは自己満足だった
そこに集まってきてくれた人がいて
私を笑顔にしてくれた
私が少しでも皆さんを笑顔にできていたのなら
それは作家冥利に尽きる
もう、あれから10年以上が過ぎようとしている
この数年間は、辛くて苦しくて悲しくて理不尽で
小説を書けない時期もあったけれど
それでも今、まだここにいることができる
それは今日まで、私を支えてくれた人がいるから
人と関わることが苦手だった私に
間近で言葉を投げかけ続けてくれた人
一緒に悩んでくれた人
心から大切で 今度こそ
傷つけて傷つけられたとしても
笑っていきたい人たちが出来た
この小説は 不器用ながらも人を想い続けたい
そんな気持ちから描こうと決めました
支えてくれる読者の皆様へ
大好きな友達たちへ
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