旧web拍手(アルカナ・ファミリア)
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アルカナファミリア
~長編 第1話でみせしめ~
「これより、本日の懺悔を行う」
館の中、いつもと少し違う部屋の中で、それは行われていた。
スキンヘットの男が陣頭を仕切り、話を始める…。
「はじまりのカード、イル・マット」
「あぁ」
「第6のカード、リ・アマンティ」
「はい」
「第9のカード、レルミタ」
「あぁ…」
「第14のカード、ラ・テンペランツァ」
「はい」
「そして俺、第4のカード、リンペラトーレ。…全員いるな」
『はい』
『あぁ』
そこにそろえられたのは、リベルタ、フェリチータ、デビト、ルカ、そしてダンテ。
おなじみのコーナー…アルカナファミリアのみせしめが今、その幕を落とされた…。
「でわ、裁きを受けるべきものをカードで示せ」
開始された懺悔に、手持ちのカードを一斉に出し始める。
「リ・アマンティ」
「リ・アマンティ」
「リ・アマンティ」
「ラ・テンペランツァ」
「レルミタ」
「うむ、3対1対1で、今宵の罪人は君だ!リ・アマンティ!」
どどーん!と注目が集まったことろで、…。と少し沈黙が入る。
「って、お嬢なんで自分に入れてるんだ?」
リベルタが、フェリチータが自分自身に投票していることにすかさず声をあげた。
リ・アマンティ…フェリチータに入れたのは、リベルタ・フェリチータ、ダンテ。
デビトとルカはお互いに投票をしていた。
「えっと……、誘拐事件を解決できなかったから…」
「いやいや、それならここにいる誰もが罪人だろ!?」
リベルタがフェリチータに投票したにも関わらず、庇うような言い草にデビトが今度は声をあげる。
「じゃあなんでテメーはバンビーナに入れてんだァ?リベルタ」
「えっいや、だって……きっ聞いた話によるとさ…」
ちょっとだけ、口をもごもごごもらせ、顔を赤らめながらリベルタが続ける。
「デビトが下にいるにも関わらず、建物からデビトに向かって飛び降りたって…」
「…ダメだった?」
フェリチータがあまり、自分がしたことに対して罪という意識がないらしく、首をかしげる。
その仕草を見て、今まで黙っていたルカがバンッッ!!と机を叩いて立ち上がった。
「お嬢さまァァァ!!!」
「え?」
「先程も、その場で申し上げましたが、デビトは男!お嬢様は列記とした女性なのですよ!!」
「うん」
「うん…ってお嬢…」
「お嬢さんは昔から少々おてんばがすぎるからなぁ…」
ダンテもフェリチータに投票した理由はそれらしく、ルカの激怒を横で見ながら苦笑いしている。
「パーパの娘であり、このアルカナファミリアの紅一点であるお嬢様が、デビトにあられもない姿を曝すなんて…」
「テメーが止めてればなんも問題なかっただろうが」
「いーや、違います!!そこはデビト!!見てしまった方に問題があるのです!!」
その激怒の矛先は、今度はデビト…投票したレルミタへと向けられた。
「あなたがよく言う“レガーロ男なら”ですよ!!飛び降りてしまったものは仕方ありません!!よくできたレガーロ男なら、その視線を逸らすのが常識でしょう!!」
「ルーカ、テメーが大事にしてるお嬢様がそんなに人様にあられもない姿を見せたくないなら死ぬ気で止めやがれヘタレ従者ァ!」
「止められてたものなら止めていますぅ!!」
もうその場で涙を浮かべならが、“なんでしかも相手がデビトなんかにぃぃぃ!!”と叫ぶルカ。
聞き捨てならねェと言いながら頬杖ついたデビト。
リベルタとダンテが顔を合わせて、苦笑いしている。
ルカがフェリチータを溺愛しているのは、今に始まったことはでないけれど、ここまでくると本当にフェリチータが結婚する時、彼は大丈夫だろうか?と、ルカを心配せずにはいられない。
「………。」
自分の行動がいけなかったんだな…と自覚したフェリチータ。
ルカのお嬢様病が悪化する前に、気をつけなければ…と胸に刻んだ夜であった…。
つまり俗にいうパンチラ
その後、懺悔として約3日ほどいつものスーツで町を出歩き、巡回をすることをルカが許してくれなかったとか。
*
お待たせしたのに、くだらなくて申し訳ないです…。。
でも書きたかった←
2012.08.21
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