荷造りを終えた二人は、今はあっちの世の関所となる閻魔大王の元を訪れていた。



「いいか？お前達は、悪までも罪人だ！！もし、あっちで悪さをしたら、即刻地獄の最下層へと追放されることになる。くれぐれも、あっちで正当に過ごすんだぞ！！」


「大丈夫よ閻魔のおじさん♪わかったから早く身体をちょーだい∨v」



「それが閻魔に対する頼み方か；；……さすが、孫 悟空の母親だな；；」




サラサの軽いノリに、閻魔大王は少しばかり不安を覚えながらも、二人に半年だけの身体を与えた。




「それじゃあ、閻魔のおじさんありがとね～♪♪」


「くれぐれも悪事を働くなよ～！！」




二人が乗り込んだ船は、ゆらゆらと揺れながら閻魔界を後にした。




「ねぇ、あっちの世に出たらちゃんとカカロットの家に降ろしてくれるのかしら？」


「さぁな…。いきなり知らねぇトコに飛ばされたりしてな……。」


「まっさか～」







ﾊﾟｼｭｯ！！……ｶﾞﾀﾝｯ！！……






「えっ？」
「あ？」






ﾋｭｰ……





「何で風が入ってきてるの？」

「上のふたが開いたからだろ？」

「じゃあ、座ってるイスが点滅してるのは？；；」

「何かの合図とかだろ？」

「何の合図よ；；」

「そんなこと俺が知るかｯ！！」





ﾌﾞﾌﾞﾌﾞﾌﾞﾌﾞ……






「今度はエンジン音がｯ！！……ね、ねぇ…まさか、ここからポーンｯてイスごと飛んでったりして……。」






スッポーンｯ！！！！！！






「的中しちゃったーーーーｯ！！ΣΣ」








予測通り、二人はイスごとあの世とこの世の特殊パイプラインから飛ばされて行った。





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