⑫恋人たちのココロ ~彼は憧れであって……「わたしは…。」
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「お兄ちゃん、『ぷしゅ~』ってなってて、かぁあわいぃ~!!」
「う、うるさいなッ!仕方ないだろ、飛鳳さんがいるんだから!!」
「そうだったのね…。ごめんね、シルク君。秘密にするから…ね?」
「そ、そうじゃないです!!…あの、飛鳳さんは何も悪くないですからッ……その、…」
「ねぇねぇ、パパ。飛鳳さんって、もしかして天然なの?」
「えーと……」
なんだか…とっても楽しい。
気持ちが先走って未来に来ちゃったけど、
トランクスさんに……
トランクスさん親子に会えて、お話しできて、よかった。
「あのね、飛鳳ちゃん。さっきシルクが言ってたこと、実は俺も思ってるんだよ。」
「え?」
「俺は、スーパーサイヤ人になって、身体を鍛えて強くなることで平和を取り戻そうとした。でも、飛鳳はそれだけじゃなく、力以外で人々を助けることを考えてやり遂げた。俺は、そんな彼女のことを戦士としても、妻としても、母親としても尊敬してるんだ。だから、好きになったんだよ。」
「……はい。」
「もし、俺が出逢ったのも過ごしてきた日々も君だったら、君を好きになってたかもしれないね。」
「トランクスさん…。」
「同じ人物でも、君が出逢ったのは向こうの俺だ。小さい頃から一緒にいて、過ごしてきたから好きになったと思うんだよ。だから、好きなったことを疑わないで、言われたことを疑わないで。好きなら、信じてやって欲しい。」
眼に涙が溜まってるのがわかった。
トランクスさんの言葉。
昨日のわたしへの返事でもあると思う。
本当に変わってないな…トランクスさんは……、
真面目で、誠実で、とても優しいんだもん。
少し前のわたしが聞いてたら、
きっとチクチクして苦しかったと思う。
「トランクスさん、……ありがとうございました!!」
涙が頬を流れた。
でも、すごくあたたかい。
自分が、少しだけ変われた気がして、
今なら飛鳳さんが作ってくれてた朝ごはんも、
噛みしめて食べられそうだ。
つづく
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