⑫恋人たちのココロ ~彼は憧れであって……「わたしは…。」
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それから、わたしはトランクスとの間に何があったのかをトランクスさんに話した。
プロポーズされたこと。
うれしかったけれど辛くも感じたキモチ。
トランクスならわかってくれると思って「待ってってほしい」と話したこと。
けれど、………
わかってもらえなくて、誤解されて、………
その内、自分でもわからなくなってきてここに………
トランクスさんの居る未来に、…早まったキモチのまま来てしまったこと。
「……そんなことがあったんだね。」
ここまでの長い話を、トランクスさんは最後まで静かに聞いててくれた。
「わたし、トラに、『俺が好きなのは未来の俺と同じ顔だからだろ』って言われた時、そんな風に思われてたことがすごくショックだったんです。
でも、ここに来て、トランクスさんと会ってみて『ああ、トラが言ってたこと間違ってないかも』って思いました。
小さい頃の、トランクスさんが好きなキモチのままでトラのこと見てたのかもしれないって。」
「飛鳳ちゃん……」
「でも、シルク君とヴェールちゃんがトランクスさんに甘えてるの見てて思いました。
トランクスさんには大切な家族いる。大切で、大好きな人たちがいるんだって。」
「うん。……」
「未来のわたしがトランクスさんと出会ったから存在してる家族だって。」
「……うん。」
「わたしのせいで、シルク君とヴェールちゃんを傷付けるところでした。」
もっと早く気が付けばよかった。
それができなかったのは、自分の事ばかりでトラの気持ちを受け止めてなかったから……。
「あの……トランクスさん……。」
「ん?何だい?」
「わたし、帰ります。帰ってトラの話、もう一度聞いてみます。」
「……そうだね。俺もそれが一番いいと思う。飛鳳ちゃんが自分で決めたことならなおさらね!!」
「はい!!」
「すぐに帰りたいところかもしれないけど、こっちはもう夜遅いし、今帰ったら時差ボケするから泊まっていくといいよ。」
「いいんですか?」
「いいよ!!その方があの子たちも大喜びだよ!!そうと決まれば、お風呂入ってゆっくり休んで。あの子たちなら出てる頃だと思うかさ。」
「俺はもう少し仕事してから寝るから」と言って、寝ていたティアラちゃんを引き取って行った。
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