⑩恋人たちのココロ ~彼であって彼でなく。 「今でもアナタがスキ……。」~
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「行っちゃった…。」
飛鳳が消えた空を、ブルマはしばらく見つめていた。
はっきりとしない不安が胸を締め付ける。
(「タイムマシンの行き先はきっとあの子の所だわ…。今の飛鳳ちゃんには、あの子が必要なのかもしれない…。」)
ブルマが踵を返した時だった。
シュンッ!!!!
「えっ!!??」
見送ったはずのタイムマシンが、ゆっくりと地面に降り立った。
「お久し振りです!!ブルマさん!!」
タイムマシンから出てきたのは、今しがた見送ったばかりの顔だったが、その身体はきっちりと白衣で包まれていた。
「…えぇっと……飛鳳ちゃん?……未来の?」
「そうですけど?……どうしたんですか?そんな顔して……。わたし変なこと言いましたっけ?」
過去へ来て早々、面喰らった顔のブルマに出くわし、未来から来た飛鳳は、眉をハの字に歪めた。
「ううん、そうじゃないの……。ついさっき、こっちの飛鳳ちゃんを見送ったばかりだったもんだから…びっくりして……。」
「フフッ♪そんなにタイミングよく現れたんですね、わたし♪♪それで…『見送った』って、こっちのわたしはどこへ出掛けたんですか?」
「タイムマシンで未来によ…。」
「えぇッ!!あっちに行っちゃったんですかぁッ?!!ΣΣ」
まさかの時代を越えた入れ違いに、未来飛鳳は持ってきたカバンを落としそうになった。
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