こんばんは。

まだ起きてるかな？

…もう寝ちゃったかな。

起こしちゃったかな？

ごめんね。
なんだか急に君と話したくなってさ。

本当なら君の顔が見たいところだけど…。
他の兄弟たちが許してくれないよね。

さっきから
「…」
ばっかりだね？

どうしたの？
なにか機嫌を損ねるようなことをしたかな…？

それとも、
僕に会いたくなった…？

え？

…。

…なんだ。
つまらん。

またとない好機だと思ったのだがな。
シメオンへの反応がどんなものか、見たかったものだな。

なんだ。
反応を見るくらい、別に構わないだろう？

それともなんだ？
俺に知られたら不都合なことでもあるのか？

…ほう？

お前にとって、
「普通」とはなんだ？

シメオンに対して普通なら、俺に対してはどうなんだ？

お前にとって、俺は普通程度の存在なのか？

美香夜

俺は、
今でも美香夜の声が聞きたいよ。

会う時間が足りない。

美香夜

美香夜…。
俺は、

いつだって独占したいんだ。

そうか？

お前の顔が見られなくて残念だなぁ。

お前の表情はピエロよりも愉快だからな。

俺は
美香夜の表情が好きだが？

なぁ。

俺のことを普通以上に思っているなら。

俺を知りたいと思うのなら。

この会話を、
また読み返してみろ。

そうだ。

賢い美香夜なら気付くよな？

ヒントなんか要らないだろ。

せいぜい頑張れよ。
夜ふかしはするなよ？

美香夜、
愛しているよ。