-
サタン
一息つけたか?
-
サタン
今日は図書館デビカフェ、楽しかったな
-
美香夜
うん!誘ってくれてありがとう!!
-
美香夜
普通の図書館とはまた違う、オーナーのおすすめ本が並んでいて、刺激的だった!
-
サタン
そうか。俺もあそこのオーナーの趣味と合うみたいでな。
-
サタン
流行りものや昔ながらの著名本、古書や史書など、選りすぐりの本が取り揃えてある。
-
サタン
そして、かなり面白い。なかなか良いセンスだよな。
-
美香夜
確かに!面白そうなシリーズものとかも、メモしてきちゃった!
-
サタン
かなりハマったようだな。
-
サタン
お前が楽しんでくれて嬉しいよ。
-
サタン
読書愛好家の仲間はたくさんいるが、
-
サタン
ここまで話が合う仲間は初めてだ。
-
美香夜
私も人間界の時は、たまにしか読まなかったけど…
-
美香夜
仲間がいて、おすすめの本を教えてもらうと、どんどんハマるね!
-
サタン
はは。そうだな。
-
サタン
…今、時間、あるか?
-
美香夜
どうしたの?
-
サタン
あ…いや、なんだ…
-
サタン
こうしてD.D.D.を通すのも楽しいんだが
-
サタン
折角近くにいるのに、声を聞けないのもなんだかな…と思ってな。
-
サタン
文字を打つのも、まどろっこしくなるだろ。
-
美香夜
確かに…。
さっきのカフェの興奮が冷めやらないかも(笑) -
美香夜
でも、さっき、オーナーから特別に貸し出ししてもらった本を読むんだ!て言って別れなかったっけ?
-
サタン
いや…まぁ、そうなんだが。
-
サタン
普段、会話は邪魔なんだが…
-
サタン
美香夜といる時間が当たり前になっているというか…
-
サタン
むしろ、別々の方が違和感があるというか…
-
サタン
どうせ本を読むなら、いつもの環境になったほうが、捗るだろ?
-
美香夜
…いつもの、か。
-
サタン
…変なこと言ったか?
-
美香夜
ううん。
-
美香夜
サタンから、私といる空間が『当たり前』って言ってもらえるなんて…
-
美香夜
なんか、すごくこそばゆいというか、ひしひしと嬉しさがこみ上げてくるというか…
-
サタン
…やめろ。
-
美香夜
あっ…ごめん、怒った…?
-
サタン
…違う。
-
サタン
これから美香夜に会うのに、どんな顔していいのか、わからなくなる…だろ。
-
サタン
今の俺の顔を、お前に見せたくない。
…にやけが止まらないんだ。
タップで続きを読む