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note/米森
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記事一覧
▽ 2017 03.18
20170318(土)00:00花束を貰った。夜景の綺麗なレストランにて、よく似合うよと微笑む貴方から。まるで王子様といるようだった。玄関の鍵を開け電気をつける。カーテンレールには洗濯物。下は万年床。花瓶なんて持ってないから、プラスチックコップに生けた。明日は花瓶を買いに行こう。シンデレラにはほど遠い。▽ 2017 03.18
20170318(土)00:00つらいのです。痛いのです。この身に宿した心すべてを吐き出し続けて。愛とは痛みだと、かつて貴方は言いました。だから、これは愛。私は貴方を愛しています。#刺さ刺し 涙も遂に枯れ果て、私は腕の中を見たのです。貴方の顔を思い出そうとして。でも、ぐちゃぐちゃになってしまったの。貴方も私も。▽ 2017 03.18
20170318(土)00:00幸せは両手に収まるサイズでいい。指の隙間から零さないようしっかり持って…って言ったそばからあーあ、またやってしまった。「お疲れ様さま。はい、どうぞ」「ありがとう」僕の幸せは両手に収まる程度でいい。どんなに幸せという名の事象を抱えこんでも、君の存在は超えられない。▽ 2017 03.12
20170312(日)00:00ただあなたを陰から想うだけの一年でした。あなたが素敵と評した白いワンピースを着て、いつかはあなたの側に立ちたいと思っていました。密やかな願い、それは緩やかな毒。叶わぬ夢と気づいたときにはとうに手遅れ。袖についた花柄のレースを握りしめ、目を閉じるのです。涙が零れないように、そっと。
@potsuri200 様:例えるなら白い徒花▽ 2017 02.27
20170227(月)00:00所詮、人生なんてただのコンテンツだ。息を吸って吐いて、起きて眠って、日々を消費していくだけ。付加価値がつくこともあるし、そもそも中身がすかすかなものもあるだろう。でも、コンテンツは完成しさえすればいい。小さくても結構。まあ、大きくて好かれるものがいいなとは思う。
▽ 2017 02.25
20170225(土)00:00鳥が右に向けば私も右を向く、左を向いたら左に向く。右左前後にぐるぐる回りながら、甲板に立って双眼鏡を覗く。空と海の境目に割り込むものは未だない。いや、見つけたかもしれない、マストの先の風見鶏だけは。でも楽園を知られたくないから、きっと今日も私たちを惑わすのだろう。
@moso_propro 様:風見鶏がくるくると 彼方の世界を指し示す▽ 2017 02.19
20170219(日)00:00君は呟く。「今にも溶けそうな月だ」丸い光の輪郭はにじみ、夜空に染みていく。「もう溶けてるよ」「溶けてるのか」君はハンカチを差し出した。私は受け取り目頭を拭う。「溶け落ちてしまえばいいのに」「光の海は楽しそうだ」「泳ぎたかったね」ゆっくりと、月は形を取り戻していく。
@potsuri200 様:あの月は溶けるだろう▽ 2017 02.15
20170215(水)00:00揺れる水面に映された、光は淡く優しい色。近くて遠い、手を浸せど永遠に掴めないその明かり。魚になって、この海を泳げたら。嗚呼、どんなに幸せなことでしょう。冷えていくばかりの指先、水面から抜けば波紋に浮かぶ泣き顔。星を見たい。涙を零しても分からないから、海の底なら。▽ 2017 02.14
20170214(火)00:00毎年義理なんかじゃないし。今年も本命です。とか、殊勝な本音の一つや二つ言えればいいのだけど。月を見て負けじと輝きだした街並みと浮かれた恋人たち。嘆息するのは私だけ。昼間、彼を目の前にしてチョコから抜き取ったカードを開く。躍る思いの丈、四つ折りにしてまた鞄に押し込んだ。
▽ 2017 02.12
20170212(日)00:00首に巻かれたミンクの黒い目が私を見つめる。持ち主は真っ赤な口紅を引き直しながら、こちらに笑みを向けた。毛皮のコートで膨れ上がった体。「いい子にするのよ」「いってらっしゃい、お母さん」母はまた群れの中に戻っていった。いつだろう、今度は。私を思い出し戻ってくる夜は。