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note/米森

記事一覧

  • ▽ 2015 12.21

    20151221(月)00:00
    枕元に影が見えた。「だれ?」返事はない。微睡の夜に不釣り合いな緊張感。でも嫌な感じはない。こつん、と何かがベッドに当たる音。そっか、今日は。#twnovel 「おはよう。聞いて。夜中にサンタが来たんだ」コーヒーを淹れる彼女に箱を見せる。「ありがとね」つんと背けられた顔は赤かった。
  • ▽ 2015 12.21

    20151221(月)00:00
    時計は2:13で止まっていた。ひび割れた床を踏みしめて今一歩時計台に近づく。風雨で剥げた塗装。静かに目を閉じる。止まることない回転木馬に観覧車。愉快な動物たち、風船を持つ子どもたちの笑顔。あの頃はよかったなんて言いたくはないけれど。思い出の中の極彩色に手を合わせた。
  • ▽ 2015 12.19

    20151219(土)00:00
    「無性に甘い物が食べたくて家を出た。迎えを頼む」明日に変わる瞬間スマホが震えた。ジャージのまま車を走らせ着いた指定先、ベンチに腰掛ける彼女も俺も、不機嫌を隠すことはしない。「ファミレス奢りね」「理不尽。まぁいいけど」久々に都合の良い相手になりましょう。但し朝までな。
  • ▽ 2015 12.19

    20151219(土)00:00
    寝過ごした。パンを口に詰め身支度をする。おや、靴下がない。トランクを開ける時間もない。仕方ないから裸足にブーツで家を出た。なんとか到着。駅員や他の客に笑われた。恥ずかしい。けど、寂しいと思う間がなくて良かったかな。汽笛が鳴る。どんどんホームが遠ざかる。さよなら、僕の街。
  • ▽ 2015 12.18

    20151218(金)00:00
    一口飲んでメロンパンをかじる、この繰り返し。隣の君は一度見て見ぬ振り、次は心配そうにシュガーを差し出し、最後は盛大に笑った。どうとでも笑うがいいさ。こんなことで大人扱いされる方が変でしょ。残りもそのうち飲んでやる。そうだなあ、五年後には絶対。
    @odai_bot01 様:メロンパンと飲めないコーヒー
  • ▽ 2015 12.18

    20151218(金)00:00
    誰にも触れさせない。この家で僕と一緒にあればいい。君の目から零れる真珠も欠けたネイルも、全て愛し尽くすのさ。君の小さな瞼を閉じてやる。指先を伝う感覚。ぼとり。サファイアの瞳が掌に転がり落ちてきた。優しいなぁ。お礼なんていらないのに。
    @nodokiri 様:明日も君が横にいてくれたなら
  • ▽ 2015 12.16

    20151216(水)00:00
    海に落ちた。泡を上げ沈みゆく意識。青き光は淡く暗く消える。痛い、苦しい、痛い。誰か、誰か助けて。「おはよう」君の声が僕を深海から引っ張り上げた。「大好き?」輝く笑顔と僕に跨がって首を締める君。嗚呼、どうも世界は僕を苦しめたいらしい。
    @moso_propro 様:頭の痛い世界だな
  • ▽ 2015 12.15

    20151215(火)00:00
    瞳に映った君の姿が消えてくれない。貴女はさめざめと泣く。腕を伸ばせばすっぽりと、天が決めたかのような収まり。抱えた暖かさに顔を埋めた。ずっと君と。貴女と共にありたいと願うよ。細くて白い首筋を撫でる。そっと、銀色のナイフを這わせつつ。
    @potsuri200 様:絶望を一匙(隠し味にね。秘密ですよ)
  • ▽ 2015 12.14

    20151214(月)00:00
    プラスチックの棘をなぞる。ちくりと私を痛めつけて、やがて丸くなる先端。ちぎる。花びらをひとつ、またひとつ足元に散りばめる。赤の花道。果てない道はどこへ続こうというのか。色褪せぬ花。無残な姿になっても、花はその命を咲き続ける。私には分からない。永遠は、幸せですか。
    お題:手折られた造花
  • ▽ 2015 12.14

    20151214(月)00:00
    「せんせ!」子狐が尻尾を振って駆け寄ってきた。どろん。目の前に現れる人の子。どこから見ても完璧である。「ぼくがんばった!」嬉しそうに跳ねる頭を撫でつつ安堵。プライドにかけ育てると誓い早ひと月。私の目は確かだった。「では次のページを開いて」どんどん伸びろ子狐よ。 #ノベルちゃん三題