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note/米森

記事一覧

  • ▽ 2016 01.05

    20160105(火)00:00
    俯かれた横顔。君の目からは涙が溢れるばかり。言葉をかけなきゃ、何か、何か。喉までせり上がっては、結局何も口に出せぬまま。いつの間にやら部屋は暗く、窓辺に輝く星。お腹空いたね。キッチンに戻って、二つのマグカップにココア。いつでもいいよ、言わなくてもいいよ。まずはほっと、息を吐こう。
  • ▽ 2016 01.04

    20160104(月)00:00
    先日は父の三回忌。早くに妻を亡くし一人で私を育て上げた立派な父だった。久々の帰省、手をつけていなかった納戸を掃除。棚から転げ落ちた小箱。磨き上げられた文字盤とベルト、ひらりと視界に飛び込んだ写真。笑顔でそれを見せる母とはにかむ父。その間には赤子。止まっていた針が少しだけ、進んだ。
  • ▽ 2016 01.04

    20160104(月)00:00
    転がり落ちた赤いハイヒール。君だって、ひとりは寂しいよね。ただいま。拾い上げ窓辺に置いた。白薔薇にはよく映える。左足だけ、右足はずっと行方知れず。履いていた彼女も。「彼女の最期を知らないかい?」ことん。欠けたヒールが赤い軌跡を描いて倒れた。
    @odai_bot01 様:ハイヒールの行方
  • ▽ 2016 01.01

    20160101(金)00:00
    この日のためにシーツをおろした。七福様に散々拝んで、新しい枕の下に敷く。この日のためにパジャマも以下略。ここまですればいい夢見られるさ。とは思うが、決して手を抜いてはならぬ。一年の初めは肝心だから。悩んだ挙句、五円玉を枕に忍ばせた。
    @odaiyahonpo 様:初夢の心得
  • ▽ 2015 12.31

    20151231(木)00:00
    本棚を掃除した手でアルバムを掴む。ぱりぱりと音を立てるページ。捲っていけばクラス写真。痙笑する私の対角線上には快活そうな男子生徒。「懐かしい」白髪になった君は変わらぬ笑顔。「そうね」隣に並んだ今の私は、あの時より自然に笑えてるよね。
    @odaiyahonpo 様:思い出と大掃除
  • ▽ 2015 12.30

    20151230(水)00:00
    塔の天辺まで階段を駆け上がって朝を迎えに行く。扉を開け放てば、射しこんだ光に目を細め彼女は笑った。「今日を始めましょう」彼女は歌いだす。巫女が歌えば朝が来る。それは亡国の習わし。「ねえ、まだ塔から下りられないの」「もう少し」国土が還るまでは。彼女は僕の刀傷を撫で寂しそうに笑った。
  • ▽ 2015 12.29

    20151229(火)00:00
    床で横になるのは初めてだ。荷物が運び出され明るくなった空間で欠伸をひとつ。引っ越してきてからは日々のタスクに必死すぎて、暮らしを考える余裕などなかったよね。積もりに積もった埃。耐えに耐えた二年。全てを浚えた今、抜け殻のまま次の世界の入口に。まぁ、大丈夫。気合いの入れ方は覚えてる。
  • ▽ 2015 12.29

    20151229(火)00:00
    疲れた。やつあたりして転がす鉛筆。丸まった先端は六角形だらけの黒板を指した。鉛筆は知のコンパス、答案は地図。誰が言ったんだっけか。飽き飽きした現実は、しかし春まで終わらない。諦めるなってさ、それもう聞き飽きたから。文句言ってもひとり。春はどうありたい。冷えた手で再び鉛筆を握った。
  • ▽ 2015 12.26

    20151226(土)00:00
    大切なものは守ろうと誓った瞬間に壊れる。絵本も花瓶も水晶も子猫も。宝物の破片、拾い上げていたら気がついた。僕の側にあるから壊れるんだ。だから、君とはさよなら。ありがとう。振り向かないで行って。でもどうか、大好きでしたって。そう叫ぶことは許してください。
    @firststarxxx 様:大切だから手放すんだ
  • ▽ 2015 12.22

    20151222(火)00:00
    ふらふらと夜道を歩く。草木も寝静まり響くのは自分の足音ばかり。一日を振り返れば嘆息しかなく。街頭を目印に何度も何度も頭の中で賽子を投げ続ける。我が身はまるで双六の駒。七の目が出れば抜け出せるかな。行く手を阻む闇から。#twnovel まだ。まだ終われない。誰かの駒で終わるものか。