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note/米森

記事一覧

  • ▽ 2016 01.24

    20160124(日)00:00
    どんなに美しい曲を書いても、貴方は振り向かない。どんなに歌い上げても、貴方の心に響かせられない。もうやめよう。疲れてしまった。一体、私は誰のために音楽を奏でているのかな。ランプの灯を見つめる。揺らぎ、ため息、再び鍵盤を弾く。考えたところで、私には歌しかないから。
  • ▽ 2016 01.23

    20160123(土)00:00
    折り畳み傘は鞄に。長い傘は手に持って、急いで家を出る。空は透き通って青い。天気予報を信じるけれど、本当に大丈夫かは不安だ。「頼りがいがある」私を彼がいいねと笑うから。雨よ降れ。土砂降りに。ドジだねって、また彼に話しかけられるように。
    @odaiyahonpo 様:傘は2本、もった?
  • ▽ 2016 01.17

    20160117(日)00:00
    カウンター席の隅に今日も陣取る。ひと際背の高い店員と目が合うと、すぐにカフェラテを運んできた。後ろの女子たちはラテアートに騒ぎ立てて煩い。「そろそろ描かせてよ」あの子たちと一緒にされたくないし嫌。描いてほしいけど、さ。こんなことで恋人ぶるのも可笑しいかな。口をつけたら苦さがやけに染みた。
    @moso_propro 様:ひとくちのカフェラテと恋心
  • ▽ 2016 01.16

    20160116(土)00:00
    朝早く君はやってきて、僕の靴箱を開け何かを入れる。僕は君を見送り、随分と遅くになってから上靴に履き替えるのさ。教室に入るやいなや駆け寄ってくる君。僕の掌中には画鋲。「怪我する所だった」「可哀想」声を震わす君。ああ、堪らなく愛おしい。
    @dorakujocho 様:上靴に画鋲
  • ▽ 2016 01.15

    20160115(金)00:00
    夜半過ぎ、もしも君が隣に来たとして。私は泣くだろう。ぎゅっと抱きしめ頭を撫でてもらうだろう。ふたりは弱虫だから。明け方近く、もしも君が部屋を出て行くとして。私は笑うだろう。手を振りドアが閉まる瞬間まで見届けるだろう。ひとりなら強くなれるから。ふたりきり。それは夜の秘密。
  • ▽ 2016 01.11

    20160111(月)00:00
    広い世界が見てみたいと懸命になった。やっと広い世界が見れたと思えば、寂しくなって落ち込んだ。狭い世界のままで良かった。足を抱えて縮こまる。でも、一度広げたら小さくはならない。だから広いのなら、他の人を呼んでこようよ。世界を分かち合おう。いろんな人といればきっと、世界は愉快さ。
  • ▽ 2016 01.10

    20160110(日)00:00
    帯が苦しい。草履は歩きづらい。けど、なによりも嬉しさが勝る。振袖を着る機会は滅多にないし、それに。「ご成人おめでとう」「君こそおめでとう」前を歩く君が振り返った。「ほら早く行こうぜ」君とこの日を迎えられたことが一番嬉しいな。でも、もうちょっとゆっくり歩いてよね。
  • ▽ 2016 01.07

    20160107(木)00:00
    重くて今にも転がり落ちそうな目玉。幾千の針で貫通させられたような背中。安っぽい布団は体を労わってはくれないし、荒い息を吐く私に優しい言葉のひとつもかけやしない。人は諦め蛇になり、這ってはやっと椅子へ辿り着く。上半身委ねて、さぁ夜深。廻る秒針を見守るだけの簡単なお仕事。
  • ▽ 2016 01.06

    20160106(水)00:00
    人には尻尾がついている。あの子には猫の尻尾、その子には兎の尻尾。笑っているのに毛を膨らませたり、怒鳴っているのに尻尾を振っていたり。見えない感情が尻尾に出て、顔と一致することは少ない。せめて見える私だけは、と尻尾の感情を拾うこともあるけど。つくづく面倒な生き物ね、人間って。
  • ▽ 2016 01.05

    20160105(火)00:00
    薄暮は彼の輪郭をしきりになぞっては私に感嘆を求めるのです。行きは良い良い帰りは恐い。にぃと歪めた口許は私に後ろを向くことを赦すことすらないのです。さあお出でなさいな、こちらへ。異形は私を覆い姿を消します。ようこそ、こちらの世界へ。どろり。私から零れ落ちたのは何でしょう。