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note/米森

記事一覧

  • ▽ 2016 10.29

    20161029(土)00:00
    私は特別な人間である。私は特別な人間だと周囲からは認められている。私は特別な人間であって欲しい。私は特別な人間だって認めて欲しい。拍手して欲しい。それから私の手を握って、特別だねって笑って、抱きしめて欲しい。私は、私はここにいるの。ずっと。いつでも。待っている
  • ▽ 2016 10.26

    20161026(水)00:00
    ここまで来ればバレないでしょう。珈琲の香り満ちる店内でそわそわして。「お待たせいたしました」待ち焦がれていました。モンブランに…苺のケーキ? 視線を感じて顔を上げると「遠慮せず僕も誘ってよ」いつも一緒、申し訳なくて内緒にしたかったのに。でも君の笑顔にほっとする。
  • ▽ 2016 10.06

    20161006(木)00:00
    シアターにはお客が私ひとり。立ち見はないが満員である。ソファーとお菓子をひとり占め。じっと眺める小さなスクリーンの中で踊るのは、シアンブルーの猫。「このシーン、大好き」僕もと返す優しい声はさながら消えないノイズのようだ。にゃあと鳴く猫、暗転、映った泣き顔は私。
  • ▽ 2016 10.04

    20161004(火)00:00
    今日、本棚最後の段が埋まった。理路整然と並ぶ表紙を眺め頷く。そして手を伸ばし逡巡、その手を戻す。ずっと前から、本は並べて飾って満足するものである。そうであってほしい。…怖いのだ、自分の知らない自分が未だ眠っているという事実が、知らないところへ連れて行かれる感覚が、とても。
  • ▽ 2016 10.02

    20161002(日)00:00
    食卓につくなり君は、焦げた卵焼きを二つに割った。味見したけど大丈夫だったよ、と言ってみても顔をしかめている。簡単なこともできなくてごめん。でも、火を通して巻いたら戻れはしない。「私のこと、とうに嫌いでしょ」私は愛着捨てられないから、君から手を離してもらいたいと思ってる。
  • ▽ 2016 09.14

    20160914(水)00:00
    セーラー服は便利。着てる間ならいろいろごまかせるし。クラスの子は私が夜家にいないことを、昨日遊んでくれた名前も知らないお姉さんは私が真面目に授業を受けていることを、想像しないでしょ。制服っていいよね。好きだけどさ、大人にさせてくれないのも、それのせいだから微妙。
  • ▽ 2016 09.12

    20160912(月)00:00
    見違えたね、と君は目を丸くしたかと思うと、ふと顔を綻ばせた。一面に広がるのは花畑。耕し、種をまき水をやり。焦らず丁寧に、愛を込めつづけてきたら、こんなに楽しい場所が出来ていた。色鮮やかな花々、仕上げはリボン。「ありがとう」私を支えてくれた君へ送る、初めての花束。
  • ▽ 2016 08.29

    20160829(月)00:00
    昔々、それは特別なこと。子供じゃないって胸を張れる気がしたから。ミルクも砂糖もなくなって、でも美味しいと思えたときは嬉しかった。いつからだろう。大人になって、特別なものでなくなって、悲しくて。「珈琲一杯。」初めての街。趣ある喫茶店。今日は素敵な珈琲に出会えますように。
  • ▽ 2016 08.23

    20160823(火)00:00
    夏が、終わる。いくら齧れど出ないあたり棒。録り溜めるばかりの旅番組。まったりしてるのもいいね。夏休みだもの。でも、せっかくの。じっくり二人きりでいられる数少ないとき。「ねえ」「あのさ」「…うん」「…海でも見に行こうか」夏が終わる。だからその前に。遅くはないよね。
  • ▽ 2016 07.29

    20160729(金)00:00
    君と会うときはだいたい雨模様だし、君と話したあとはたいてい泣きたくなって仕方がないし。今日も。傘も忘れて君から逃げて。うずくまる私と背中をさするように降る雨。温かさに揺蕩って、ふと冷えだして。顔を上げたら傘と君。ごめんね、入っていいかな。やっぱり好きなんだもの。