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にわか雨
夢小説設定
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「うう……。ありがとう」
「家はどっちだ」
シノは前を向いたまま尋ねてくる。
「え、送ってくれるの?」
「お前をこのまま帰すわけにはいかない」
花之はもう目を細める必要がなかった。頭上の虫達が代わりに雨粒を受けている。
「この虫は濡れてもいいの?」
「ああ。外殻が雨を弾く」
「ここ、左。シノ、帰るの少し早かったね」
「うむ」
曲がる時、少し肩が触れた。花之は虫を見上げ、こう言ってみた。
「虫がこっちに寄ってるよ。シノ、濡れちゃう」
シノの腕を引き寄せる。今度は腕がぶつかって、それからは離れなかった。
「雨、好きになりそう」
「……。そうか」
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