初詣
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神室町の朝は、正月でも騒がしかった。
人混みを避けるように、少し外れた神社の石段を上りながら、あやかは真島の背中を見ていた。
「……思ったより、人多いですね」
「正月やからな。せやけど、ここはまだ他のとこよりマシかもしれん。」
振り返った真島が、自然に手を差し出す。
「はぐれたら面倒や。掴んどき」
「……はい」
指先が触れた瞬間、あやかは少しだけ力を込めた。
それに気づいたのか、真島は何も言わず、ぎゅっと握り返す。
「初詣、初めて一緒やな」
「そうですね……ちょっと緊張します」
「なんでや。楽しんだらええ。」
鳥居をくぐると、空気が少し変わる。
あやかはきょろきょろと落ち着かない。
「作法とか……間違えたらどうしよう!願い叶わなくなっちゃうかもしれないじゃないですか」
「またそれかいな」
真島は小さく笑って、賽銭箱の前に立つ。
「ええか。二礼、二拍手、一礼。俺の真似したらええ」
あやかは必死にうなずく。
「はい!」
並んで頭を下げ、拍手を打つ。
あやかは目を閉じて、真剣な顔で願い事をしていた。
「…んで…何お願いしたんや?」
「えっ!言ったらダメなんですよね?」
「まぁな」
そう言いながら、真島はあやかの頭にそっと手を置く。
「俺はな、今年も一緒におれるように、ってお願いした」
「……それ、言っちゃってますよ!けど私も同じお願いしてました」
あやかが照れたように笑うと、真島は少し目を細めた。
「正月くらい、素直でええやろ」
境内を出ると、甘酒の屋台が目に入る。
「飲むか?」
紙コップを渡され、恐る恐る口をつけるあやか。
「……甘くて暖かい!」
「やろ?」
肩が触れる距離で並び、ゆっくり歩く。
真島はふと立ち止まり、あやかを見下ろした。
「こうして歩いとると、普通の正月やな」
「……嫌ですか?」
「アホ。ええに決まっとるやろ」
そう言って、手を握り直す。
少し冷たい空気の中で、二人の手だけが、やけに温かかった。
人混みを避けるように、少し外れた神社の石段を上りながら、あやかは真島の背中を見ていた。
「……思ったより、人多いですね」
「正月やからな。せやけど、ここはまだ他のとこよりマシかもしれん。」
振り返った真島が、自然に手を差し出す。
「はぐれたら面倒や。掴んどき」
「……はい」
指先が触れた瞬間、あやかは少しだけ力を込めた。
それに気づいたのか、真島は何も言わず、ぎゅっと握り返す。
「初詣、初めて一緒やな」
「そうですね……ちょっと緊張します」
「なんでや。楽しんだらええ。」
鳥居をくぐると、空気が少し変わる。
あやかはきょろきょろと落ち着かない。
「作法とか……間違えたらどうしよう!願い叶わなくなっちゃうかもしれないじゃないですか」
「またそれかいな」
真島は小さく笑って、賽銭箱の前に立つ。
「ええか。二礼、二拍手、一礼。俺の真似したらええ」
あやかは必死にうなずく。
「はい!」
並んで頭を下げ、拍手を打つ。
あやかは目を閉じて、真剣な顔で願い事をしていた。
「…んで…何お願いしたんや?」
「えっ!言ったらダメなんですよね?」
「まぁな」
そう言いながら、真島はあやかの頭にそっと手を置く。
「俺はな、今年も一緒におれるように、ってお願いした」
「……それ、言っちゃってますよ!けど私も同じお願いしてました」
あやかが照れたように笑うと、真島は少し目を細めた。
「正月くらい、素直でええやろ」
境内を出ると、甘酒の屋台が目に入る。
「飲むか?」
紙コップを渡され、恐る恐る口をつけるあやか。
「……甘くて暖かい!」
「やろ?」
肩が触れる距離で並び、ゆっくり歩く。
真島はふと立ち止まり、あやかを見下ろした。
「こうして歩いとると、普通の正月やな」
「……嫌ですか?」
「アホ。ええに決まっとるやろ」
そう言って、手を握り直す。
少し冷たい空気の中で、二人の手だけが、やけに温かかった。
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