年明け
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年明け早々、真島組事務所は挨拶をと騒がしかつた。
「親父、あけましておめでとうございます!」
「今年もよろしゅうお願いします!」
舎弟たちが入れ替わり立ち替わり頭を下げていく。真島はその一人ひとりに、親父らしく短く返した。
「おう、おめでとさん」
「怪我すんなよ」
「正月から羽目外すなや」
それを一通り終えて、ようやく組長室に戻る。
ドアを閉め、ソファに腰を下ろしたところで、ポケットからケータイを取り出した。
画面に並ぶ通知に、思わず鼻で笑う。
年明けから、キャバ嬢だの、どこぞの女だの――
「新年一発目、どうですか♡」
「えみり会いたいです♡」
くだらん文面ばかりや。
この稼業や。しゃーないとは思う。
思うが――。
その中に、ひとつだけ、違う名前があった。
あやか。
指先が一瞬止まり、すぐに画面を開く。
《あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。
今日、よかったら直接ご挨拶したくて……》
「……」
最近できた、自慢の彼女。
二十も年の離れた、普通の子や。
それが今では、可愛うて、愛しい存在になっとった。
「挨拶て……律儀な子や。」
思わず口元が緩む。
顔、見たいな。
正月やし、なおさら。
《迎えに行くわ》
そう返そうとした瞬間、追いメッセージが届く。
《もう家を出ました。すぐ着くと思います》
「……なんや。エスパーかいなぁ!」
ケータイを置き、腕を組んだまま、時計を見る。
まだ数分も経ってへん。
「まったく……」
口ではそう言いながら、落ち着かん。
年甲斐もなく、足がそわそわする。
組長室で一人、ドアの向こうを気にして待つ自分に、内心苦笑しながら――
それでも、心は完全に浮き足立っていた。
「親父、あけましておめでとうございます!」
「今年もよろしゅうお願いします!」
舎弟たちが入れ替わり立ち替わり頭を下げていく。真島はその一人ひとりに、親父らしく短く返した。
「おう、おめでとさん」
「怪我すんなよ」
「正月から羽目外すなや」
それを一通り終えて、ようやく組長室に戻る。
ドアを閉め、ソファに腰を下ろしたところで、ポケットからケータイを取り出した。
画面に並ぶ通知に、思わず鼻で笑う。
年明けから、キャバ嬢だの、どこぞの女だの――
「新年一発目、どうですか♡」
「えみり会いたいです♡」
くだらん文面ばかりや。
この稼業や。しゃーないとは思う。
思うが――。
その中に、ひとつだけ、違う名前があった。
あやか。
指先が一瞬止まり、すぐに画面を開く。
《あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。
今日、よかったら直接ご挨拶したくて……》
「……」
最近できた、自慢の彼女。
二十も年の離れた、普通の子や。
それが今では、可愛うて、愛しい存在になっとった。
「挨拶て……律儀な子や。」
思わず口元が緩む。
顔、見たいな。
正月やし、なおさら。
《迎えに行くわ》
そう返そうとした瞬間、追いメッセージが届く。
《もう家を出ました。すぐ着くと思います》
「……なんや。エスパーかいなぁ!」
ケータイを置き、腕を組んだまま、時計を見る。
まだ数分も経ってへん。
「まったく……」
口ではそう言いながら、落ち着かん。
年甲斐もなく、足がそわそわする。
組長室で一人、ドアの向こうを気にして待つ自分に、内心苦笑しながら――
それでも、心は完全に浮き足立っていた。
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