夏の風物詩
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すると——カチャッ、とかすかに玄関の扉が開く音がした。
この時間に?誰が?心臓が跳ね上がる。
けれど怖くて確かめに行く勇気なんて出ない。
ポタッ…ポタッっと水の音も聞こえてくる。
ただ耳を澄まして布団の中で固まるしかなかった。
……静かだ。声も、足音すらも聞こえない。
なのに、確かに“何か”が部屋の中に入ってきている気配がする。
暗闇の向こう、大きな黒い影がゆっくりとこちらに近づいてくる。
恐怖で呼吸が止まる。影が目の前でピタリと止まった瞬間——
「きゃぁぁーーっ!」
耐えきれずに叫んだところで、視界が真っ白に弾け、そこから先の記憶が途切れた。
真島side
今日は仕事で帰れへん、って電話で伝えてたが思いのほか仕事が早よ片付いて、遅くはなったが愛しの女の元に帰ってきた。
既に家の明かりは消えておりとっくに眠ってるであろうと合鍵を差し込んで、できるだけ音立てんようにドアを開けた。
台所でコップに水を汲んで喉を潤し、ほっと一息。
(さて……うちの可愛い子は寝とるんかいな)
そんなことを思いながら寝室に足を向けると、布団頭から被り苦しそうに寝とる彼女の姿が目に入った。
「おいおい……悪い夢でも見とんのか?」
そう思って覗き込んだ瞬間——
「きゃぁーーーっ!!」
突然の絶叫に俺の心臓が跳ね上がる。
驚いたのはこっちの方や。何事かと声を掛けようとした次の瞬間、彼女は白目剥いて気絶してしまった。
何があったんや?
何度か頬を叩いたり名前を呼んだりしたが、返事はない。焦って部屋の明かりを点け、もう一度声を掛け揺さぶる。
「おい!あやか!……しっかりせぇや!」
ぱち、と彼女の瞼が揺れ、やっと意識が戻る。
「……え? なんだ……吾朗さん!? どうして……今日は帰れないって……」
涙で潤んだ瞳が俺を見上げて揺れる。
「思ったより仕事が早う終わったんや。なんやお前、帰ってきて早々俺の顔見て気絶て……こっちのが驚いたっちゅうねん!」
わざと不機嫌そうに言ってやると、彼女は唇を震わせながら
「ごめん!ごめん!だって……怖かったんだもん……」と涙目で上目遣いに俺を見つめてきた。
その視線に胸を締めつけられ、可愛くて仕方がない。
この時間に?誰が?心臓が跳ね上がる。
けれど怖くて確かめに行く勇気なんて出ない。
ポタッ…ポタッっと水の音も聞こえてくる。
ただ耳を澄まして布団の中で固まるしかなかった。
……静かだ。声も、足音すらも聞こえない。
なのに、確かに“何か”が部屋の中に入ってきている気配がする。
暗闇の向こう、大きな黒い影がゆっくりとこちらに近づいてくる。
恐怖で呼吸が止まる。影が目の前でピタリと止まった瞬間——
「きゃぁぁーーっ!」
耐えきれずに叫んだところで、視界が真っ白に弾け、そこから先の記憶が途切れた。
真島side
今日は仕事で帰れへん、って電話で伝えてたが思いのほか仕事が早よ片付いて、遅くはなったが愛しの女の元に帰ってきた。
既に家の明かりは消えておりとっくに眠ってるであろうと合鍵を差し込んで、できるだけ音立てんようにドアを開けた。
台所でコップに水を汲んで喉を潤し、ほっと一息。
(さて……うちの可愛い子は寝とるんかいな)
そんなことを思いながら寝室に足を向けると、布団頭から被り苦しそうに寝とる彼女の姿が目に入った。
「おいおい……悪い夢でも見とんのか?」
そう思って覗き込んだ瞬間——
「きゃぁーーーっ!!」
突然の絶叫に俺の心臓が跳ね上がる。
驚いたのはこっちの方や。何事かと声を掛けようとした次の瞬間、彼女は白目剥いて気絶してしまった。
何があったんや?
何度か頬を叩いたり名前を呼んだりしたが、返事はない。焦って部屋の明かりを点け、もう一度声を掛け揺さぶる。
「おい!あやか!……しっかりせぇや!」
ぱち、と彼女の瞼が揺れ、やっと意識が戻る。
「……え? なんだ……吾朗さん!? どうして……今日は帰れないって……」
涙で潤んだ瞳が俺を見上げて揺れる。
「思ったより仕事が早う終わったんや。なんやお前、帰ってきて早々俺の顔見て気絶て……こっちのが驚いたっちゅうねん!」
わざと不機嫌そうに言ってやると、彼女は唇を震わせながら
「ごめん!ごめん!だって……怖かったんだもん……」と涙目で上目遣いに俺を見つめてきた。
その視線に胸を締めつけられ、可愛くて仕方がない。