姉妹の空
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【柄本医院・病室・早朝】
静けさが戻った病室の中。
窓から射す朝陽が、カーテンの隙間から信女の頬を照らしていた。
ふと、彼女が瞼を開く。
「…ん」
その視界に映ったのは、椅子に腰かけ、静かに寄り添っていたあやかの姿だった。
「おはよう、信女ちゃん」
「……なんで、まだ起きてんの。クマだらけよ。」
「心配でさ。目を覚ますまで、そばにいたかったの。いやー、結構やっちゃったし。」
信女は少し顔をそむけるようにしながら、ぽつりと口を開いた。
「──朧の命令で来た。それは間違いないわ。」
「でも、それだけじゃないでしょ?」
信女はわずかに笑みのようなものを浮かべた。
「…ああ。私は…あなたの“今”を確かめたかった。
あの時、私に言ってたこと──“心を持て”とか“自分の道を選べ”とか、
それを、まだ信じてるのかどうか。あなたが、変わらずにいるのかどうか…」
「……」
しばらく沈黙が流れ、やがてあやかは、少し涙ぐんだ笑みを見せた。
「…信女ちゃん、やっぱり強いね。昔からずっと、そうだった」
「そんなことないよ。ただ…やっと、また“本気”で戦えた。
誰かに、正面からぶつかれる相手がいるって、…ちょっと悪くなかった」
と、信女が唐突に言う。
「──ところでさ。あんた、どうやってこの世界に来たの?
来れたとしたら、私のこの刀、紅桜だよね?」
「それがね、実は…あなた持ってる紅桜とは別に、もう一本あったの」
「は?」
「私が持っている刀は、 実は、天導衆が保管していたもう一本の“紅桜”。
あの世界で表に出なかった“対”の存在。名前は同じでも、性質は少し違うらしいわ。」
あやかは一瞬目を見開いたあと、小さく頷いた。
「…なるほどね。紅桜がもう一本あるとは噂に聞いてたけどほんとにあったとは。」
「紅桜は本来“魂を喰らう”刀。持ち主の命、記憶、想いすら取り込む。
でも、もう1つの力は、“2つの世界を繋ぐ”刀かもしれない。持ち主を道へ導く、そんな逸話があるの。まぁその通りになったってことだけど。」
ふたりがそう語り合っていると、病室の扉の向こうから声が。
「おーい、あやか〜、そっち大丈夫なんか〜?」
真島だった。コーヒー片手に、絶妙なタイミングで登場。
「紅桜? …それ、名前的に日本酒かなんかかと思たわ。
“二本目”ゆうから飲み比べでも始めたんかと」
信女とあやかが顔を見合わせて、同時に吹き出す。
「日本酒じゃないよ。刀だよ〜。」
「…でも、それ真島さんっぽい。『紅桜の飲み比べセット』って、
バーで出してそうな名前だし」
「お、そん時はワシが店やるわ。『BAR 吾朗』、どうや?」
「やめてって。血の味しかしなさそうだから…。」
病室には、久しぶりに穏やかな空気が流れていた。
そして──
ふたりの持つ“二本の紅桜”が、再び交わるとき、
新たな運命が、神室町に流れ込もうとしていた。
静けさが戻った病室の中。
窓から射す朝陽が、カーテンの隙間から信女の頬を照らしていた。
ふと、彼女が瞼を開く。
「…ん」
その視界に映ったのは、椅子に腰かけ、静かに寄り添っていたあやかの姿だった。
「おはよう、信女ちゃん」
「……なんで、まだ起きてんの。クマだらけよ。」
「心配でさ。目を覚ますまで、そばにいたかったの。いやー、結構やっちゃったし。」
信女は少し顔をそむけるようにしながら、ぽつりと口を開いた。
「──朧の命令で来た。それは間違いないわ。」
「でも、それだけじゃないでしょ?」
信女はわずかに笑みのようなものを浮かべた。
「…ああ。私は…あなたの“今”を確かめたかった。
あの時、私に言ってたこと──“心を持て”とか“自分の道を選べ”とか、
それを、まだ信じてるのかどうか。あなたが、変わらずにいるのかどうか…」
「……」
しばらく沈黙が流れ、やがてあやかは、少し涙ぐんだ笑みを見せた。
「…信女ちゃん、やっぱり強いね。昔からずっと、そうだった」
「そんなことないよ。ただ…やっと、また“本気”で戦えた。
誰かに、正面からぶつかれる相手がいるって、…ちょっと悪くなかった」
と、信女が唐突に言う。
「──ところでさ。あんた、どうやってこの世界に来たの?
来れたとしたら、私のこの刀、紅桜だよね?」
「それがね、実は…あなた持ってる紅桜とは別に、もう一本あったの」
「は?」
「私が持っている刀は、 実は、天導衆が保管していたもう一本の“紅桜”。
あの世界で表に出なかった“対”の存在。名前は同じでも、性質は少し違うらしいわ。」
あやかは一瞬目を見開いたあと、小さく頷いた。
「…なるほどね。紅桜がもう一本あるとは噂に聞いてたけどほんとにあったとは。」
「紅桜は本来“魂を喰らう”刀。持ち主の命、記憶、想いすら取り込む。
でも、もう1つの力は、“2つの世界を繋ぐ”刀かもしれない。持ち主を道へ導く、そんな逸話があるの。まぁその通りになったってことだけど。」
ふたりがそう語り合っていると、病室の扉の向こうから声が。
「おーい、あやか〜、そっち大丈夫なんか〜?」
真島だった。コーヒー片手に、絶妙なタイミングで登場。
「紅桜? …それ、名前的に日本酒かなんかかと思たわ。
“二本目”ゆうから飲み比べでも始めたんかと」
信女とあやかが顔を見合わせて、同時に吹き出す。
「日本酒じゃないよ。刀だよ〜。」
「…でも、それ真島さんっぽい。『紅桜の飲み比べセット』って、
バーで出してそうな名前だし」
「お、そん時はワシが店やるわ。『BAR 吾朗』、どうや?」
「やめてって。血の味しかしなさそうだから…。」
病室には、久しぶりに穏やかな空気が流れていた。
そして──
ふたりの持つ“二本の紅桜”が、再び交わるとき、
新たな運命が、神室町に流れ込もうとしていた。