過去と未来
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【東都医大へ】
翌朝──
白衣の研究員たちが忙しく行き交う、東都医大研究棟。
あやかは研究主任の席に、そっと玲子のノートを差し出した。
「これ、玲子さんという人が命懸けで残したノートです。そして、私の母という事が分かりました。母も私と同じ兵器実験体だったんです。その記録。
薬に使えるはずです。私の身体、母の命、その全てがここに詰まってます」
主任がページをめくると、その目が見開かれた。
「これは……信じられない…。データの構成、薬理式、君のものと良く似ている。……この精度は、我々が追いかけていた領域の先を行っている……!」
研究員たちが次々に集まり、ノートに目を通し始めた。
あやかはふっと笑った。
「母さん……ちゃんと未来に届いたよ」
【束の間の安堵と、新たなる気配】
東都医大の研究室──
玲子の残したノートがもたらした進展は、想像以上だった。
「副作用の抑制率、飛躍的に向上しました!」
「変異反応が安定してきてます。このままなら量産のプロトタイプも……!」
研究員たちは目を輝かせ、日々の分析と試験に没頭していた。
あやかは、窓辺に座って静かに空を見上げる。
少しだけ──ほんの少しだけ、肩の力が抜けていた。
「母さん……ありがとう。
あとは、ちゃんと“人間”として生きていける体に──」
その時だった。
研究棟の外の木々がざわりと揺れた気がした。
風ではない。音でもない。
本能が告げた、“気配”。
翌朝──
白衣の研究員たちが忙しく行き交う、東都医大研究棟。
あやかは研究主任の席に、そっと玲子のノートを差し出した。
「これ、玲子さんという人が命懸けで残したノートです。そして、私の母という事が分かりました。母も私と同じ兵器実験体だったんです。その記録。
薬に使えるはずです。私の身体、母の命、その全てがここに詰まってます」
主任がページをめくると、その目が見開かれた。
「これは……信じられない…。データの構成、薬理式、君のものと良く似ている。……この精度は、我々が追いかけていた領域の先を行っている……!」
研究員たちが次々に集まり、ノートに目を通し始めた。
あやかはふっと笑った。
「母さん……ちゃんと未来に届いたよ」
【束の間の安堵と、新たなる気配】
東都医大の研究室──
玲子の残したノートがもたらした進展は、想像以上だった。
「副作用の抑制率、飛躍的に向上しました!」
「変異反応が安定してきてます。このままなら量産のプロトタイプも……!」
研究員たちは目を輝かせ、日々の分析と試験に没頭していた。
あやかは、窓辺に座って静かに空を見上げる。
少しだけ──ほんの少しだけ、肩の力が抜けていた。
「母さん……ありがとう。
あとは、ちゃんと“人間”として生きていける体に──」
その時だった。
研究棟の外の木々がざわりと揺れた気がした。
風ではない。音でもない。
本能が告げた、“気配”。