本当の真実
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― 神室町・深夜 ―
その夜。真島とあやかは久しぶりに穏やかな時間を過ごしていた。
「最近、身体の調子はどうや?」
「うん、検査してからなんだか前より気持ちが落ち着いた。真島さんのおかげだよ」
「アホ、ワシなんもしてへん。せやけどな……おまえがちゃんと、笑うてくれるのが……一番や」
その瞬間、スマホに連絡が入った。
【結城医師】
《真島さんへ。至急会いたい。研究に関して重要な話がある。だが、あやかさんは抜きで来て欲しい。今夜中に》
真島の表情が変わった。
「……すまん、ちょっと病院寄ってくる。何かあったみたいや」
「え?私も行くよ。」
「今日は遅いからあやかは休んどき。病院ゆうてもワシの忘れ物やからな。」
真島は西田に車を出してもらい1人東都医大へ向かっていった。これがあやかの過去と未来を繋ぐこととはこの時は露知らず……。
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― 東都医大・研究室 内 密談―
東都医大着くと、深夜のロビーにもう1人の男の姿かあった。
「なんや、桐生ちゃんやないか。こない時間にどうしたんや。」
「俺も、白石先生からあやかのことで呼び出されたんだよ。」
2人か立ち話をしていると、ロビーの奥から白石が顔を表した。
「突然のお呼び立て申し訳ありません。研究の段階で特異な数値が出てしまったので、ご相談させて頂きたく。ここでは何ですからラボまで。」
研究ラボに通された真島と桐生。
モニターに映し出された遺伝子配列を見た研究責任者が、困惑と興奮の混じる声を漏らす。
「モニターをご覧下さい。」
「……この配列、実はこの国で禁忌とされていた旧・生体強化実験のコードと一致してるんです。……」
「彼女は……いったい何処で育ったのですか?」
真島の隣で黙っていた桐生が答える。
「“江戸”だとよ。今で言えば幕末みたいな時代……ただし、そこは“別の世界”だ。彼女は、この世界当然タイムトリップして来ちまったんた。」
研究者は固唾をのんで振り返る。
「タイムトリップなんて聞いた事が無いが本当なのですか。仮にその話が本当だとしましょう。だが不思議なのは――」
と、研究者は震える指でファイルを示した。
「この遺伝子データ。かつてこの国の研究者が密かに進めていた禁忌の生体強化計画と完全に一致してる。だが、その計画は20年前に破棄され実験は行われ無かったのです。当時の記録もデータもほぼ改ざんされていて残って居ないはずなんです。」
「なのに、それと同じ研究が……“向こうの世界”で使われ成功しているということか……?」
その場にいた全員の空気が凍りついた。
「はい、その唯一の成功例なのがあやかさんなのです。」
真島と桐生は返す言葉を失ってしまった。それと同時に過去にも何か黒い闇があることが分かり悩まされていた。