本当の気持ち
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後日談 東城会本部・会議室の一角―
「……おい、桐生ちゃん。ちょっとええか」
「ん? なんだよ、真島の兄さん……って、顔近いぞ」
「お前……あやかに、ワシのこと言うたやろ」
桐生がピクリと眉を動かす。
「……あー、それか。あの時、相談されたからな」
「いや相談されたんはええ。でもなんでワシの本心までペラペラしゃべんねん! アホか!!」
「仕方ないだろ。あいつ、すげぇ悩んでたんだぞ? 何も教えないほうが罪だ」
「罪とかちゃうねん! ワシはな、そういうのは自分で伝えたかったんや!! こっちは覚悟決めとったんやぞ!? 不器用な極道なりにな!!」
「そうなのか?悪かった。」
「お前、謝れば言い訳あらへんがな!!」
ガタンとテーブルが揺れた。
西田と南がそっと部屋の外に逃げる。
「これは……巻き込まれたくねぇ……」
「また親父が桐生の叔父貴に吠えてるで……」
室内では、真島が桐生の襟を掴み、顔を真っ赤にして叫んでいた。
「ええか!? 次あやかに余計なこと言うたら、ほんまに殺すからな……!」
「おい、落ち着け。殴るなら外でやれ、会議室の机壊すなって西田が言ってたぞ」
「うるさいわぁ!」
――その後、軽く拳を交えたふたりだったが。
最後にはどっちからともなく肩を並べてタバコを吸いながら、笑っていた。
「……まぁ、でも結果的に、うまくいったんだろ?」
「……せやな。あいつ、ワシを信じてくれたわ。強い女やで。だからもう……大事にしたいんや」
「じゃあ、俺が背中押したの、正解だったな」
「……ちょいムカつくけどな。おおきにやで、桐生ちゃん」
「フフッ。」
そうして、最強にめんどくさいふたりの兄弟喧嘩は、今日も神室町に小さな笑いをもたらすのだった――。
―真島建設・事務所内―
「……おい、西田ァァ!! 今日からあやかは“専用秘書”や。文句ある奴は表出ろォ!」
突然の宣言に、事務所が凍りつく。
西田が控えめに手を上げた。「い、いえ文句など滅相もございません、親父……ですが、“専用秘書”とは……?」
「ただの肩書きや! 肩書き!」
「いや、それはわかるんですが、具体的には……?」
「横にいてくれたらええ。なんかあったらワシがすぐ頼れるようにな。あとコーヒー入れてくれたら最高やな。」
「それって……恋人……」
「こら南、口を慎め。ワシの専用秘書や言うとるやろがい。」
事務所の隅では、作業服を着た他の作業員たちがヒソヒソと騒いでいた。
「いや、もう結婚すりゃいいのに」
「実質、奥さんじゃねーか……」
一方、真島のすぐ隣では――
「……ほんとに、こんな肩書き、必要ですか?」
と、ちょっと恥ずかしそうに頬を染めるあやかが、いつものように資料をまとめていた。
「いるやろ? ワシが命令しとんやぞ。あやかはもう、ワシのいちばん近くにおってくれたらええ」
「……でも、こんなのおかしいです。専用って……」
「おかしくない。専用なんや。ワシだけの秘書。ワシだけの女。ええ響きやろ?」
「あの……皆さん見てますけど……」
「見せつけとんねん。ええやろ、こんな可愛い子、ワシの専用秘書やでってな」
その日の真島建設は、いつにも増して和やかな空気に包まれていた。
――それもそのはず。
社長の隣には、今日も変わらず“専用秘書”がいて、
目を細めて笑うその姿に、誰もが「勝てる気がしねぇな」と思うのであった。
昼休憩、組事務所の隅っこでは真島組の若い衆らがざわついていた。
「なぁ……あの人、最近ずっと兄さんの隣おるやろ? もしかして……」
「え、マジで女になったんか? いやいや、さすがにまだ“姐さん”て呼ぶには――」
「……おい」
ドスの効いた声に、全員ビクリと動きを止めた。
振り返ると、真島が腕を組み、鋭い目で組員らを見下ろしていた。
「お前ら、よう聞けや。あやかは……ワシの女や」
「っ……!」
その場に一瞬、空気が張り詰める。
「それから――」
目を細めながらも、低く静かに続けた。
「……手ぇ出したらどうなるか、分かっとるやろなぁ?」
一瞬、組員たちの背筋が総立ちになった。
震えながらも、全員の口から自然と次の言葉がこぼれる。
「……はい……! 了解しました、姐さん!」
「お世話になります、姐さん!」
「つ、ついて行きます、姐さん!」
事務所の隅で、あやかが「ちょ、ま、え、えぇ……!?」と赤面して戸惑うも、真島は満足げにニッと笑っていた。
「ええ響きやな。“姐さん”。似合うわ、あやかに」
「……ほんと、勝手に決めるんだから……」
照れたように目を逸らすあやかの頬に、うっすらと朱が差す。
それを見て、真島は思った。
この女を守る。絶対に手離さへん。
黒い世界にいても――
その隣で光を灯してくれる、この“姐さん”を。
「……おい、桐生ちゃん。ちょっとええか」
「ん? なんだよ、真島の兄さん……って、顔近いぞ」
「お前……あやかに、ワシのこと言うたやろ」
桐生がピクリと眉を動かす。
「……あー、それか。あの時、相談されたからな」
「いや相談されたんはええ。でもなんでワシの本心までペラペラしゃべんねん! アホか!!」
「仕方ないだろ。あいつ、すげぇ悩んでたんだぞ? 何も教えないほうが罪だ」
「罪とかちゃうねん! ワシはな、そういうのは自分で伝えたかったんや!! こっちは覚悟決めとったんやぞ!? 不器用な極道なりにな!!」
「そうなのか?悪かった。」
「お前、謝れば言い訳あらへんがな!!」
ガタンとテーブルが揺れた。
西田と南がそっと部屋の外に逃げる。
「これは……巻き込まれたくねぇ……」
「また親父が桐生の叔父貴に吠えてるで……」
室内では、真島が桐生の襟を掴み、顔を真っ赤にして叫んでいた。
「ええか!? 次あやかに余計なこと言うたら、ほんまに殺すからな……!」
「おい、落ち着け。殴るなら外でやれ、会議室の机壊すなって西田が言ってたぞ」
「うるさいわぁ!」
――その後、軽く拳を交えたふたりだったが。
最後にはどっちからともなく肩を並べてタバコを吸いながら、笑っていた。
「……まぁ、でも結果的に、うまくいったんだろ?」
「……せやな。あいつ、ワシを信じてくれたわ。強い女やで。だからもう……大事にしたいんや」
「じゃあ、俺が背中押したの、正解だったな」
「……ちょいムカつくけどな。おおきにやで、桐生ちゃん」
「フフッ。」
そうして、最強にめんどくさいふたりの兄弟喧嘩は、今日も神室町に小さな笑いをもたらすのだった――。
―真島建設・事務所内―
「……おい、西田ァァ!! 今日からあやかは“専用秘書”や。文句ある奴は表出ろォ!」
突然の宣言に、事務所が凍りつく。
西田が控えめに手を上げた。「い、いえ文句など滅相もございません、親父……ですが、“専用秘書”とは……?」
「ただの肩書きや! 肩書き!」
「いや、それはわかるんですが、具体的には……?」
「横にいてくれたらええ。なんかあったらワシがすぐ頼れるようにな。あとコーヒー入れてくれたら最高やな。」
「それって……恋人……」
「こら南、口を慎め。ワシの専用秘書や言うとるやろがい。」
事務所の隅では、作業服を着た他の作業員たちがヒソヒソと騒いでいた。
「いや、もう結婚すりゃいいのに」
「実質、奥さんじゃねーか……」
一方、真島のすぐ隣では――
「……ほんとに、こんな肩書き、必要ですか?」
と、ちょっと恥ずかしそうに頬を染めるあやかが、いつものように資料をまとめていた。
「いるやろ? ワシが命令しとんやぞ。あやかはもう、ワシのいちばん近くにおってくれたらええ」
「……でも、こんなのおかしいです。専用って……」
「おかしくない。専用なんや。ワシだけの秘書。ワシだけの女。ええ響きやろ?」
「あの……皆さん見てますけど……」
「見せつけとんねん。ええやろ、こんな可愛い子、ワシの専用秘書やでってな」
その日の真島建設は、いつにも増して和やかな空気に包まれていた。
――それもそのはず。
社長の隣には、今日も変わらず“専用秘書”がいて、
目を細めて笑うその姿に、誰もが「勝てる気がしねぇな」と思うのであった。
昼休憩、組事務所の隅っこでは真島組の若い衆らがざわついていた。
「なぁ……あの人、最近ずっと兄さんの隣おるやろ? もしかして……」
「え、マジで女になったんか? いやいや、さすがにまだ“姐さん”て呼ぶには――」
「……おい」
ドスの効いた声に、全員ビクリと動きを止めた。
振り返ると、真島が腕を組み、鋭い目で組員らを見下ろしていた。
「お前ら、よう聞けや。あやかは……ワシの女や」
「っ……!」
その場に一瞬、空気が張り詰める。
「それから――」
目を細めながらも、低く静かに続けた。
「……手ぇ出したらどうなるか、分かっとるやろなぁ?」
一瞬、組員たちの背筋が総立ちになった。
震えながらも、全員の口から自然と次の言葉がこぼれる。
「……はい……! 了解しました、姐さん!」
「お世話になります、姐さん!」
「つ、ついて行きます、姐さん!」
事務所の隅で、あやかが「ちょ、ま、え、えぇ……!?」と赤面して戸惑うも、真島は満足げにニッと笑っていた。
「ええ響きやな。“姐さん”。似合うわ、あやかに」
「……ほんと、勝手に決めるんだから……」
照れたように目を逸らすあやかの頬に、うっすらと朱が差す。
それを見て、真島は思った。
この女を守る。絶対に手離さへん。
黒い世界にいても――
その隣で光を灯してくれる、この“姐さん”を。