本当の気持ち
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―神室町・チャンピオン街 裏路地/深夜―
「……それでも、わたしは――あなたのそばにいたいって思ってしまうんです」
その言葉が、真島の胸に突き刺さる。
思わず言葉を失い、じっとあやかの顔を見る。
「……お前、そんなこと言うて……また、辛い思いするかもしれへんのやで。ワシ、そないなことにさせたくないねん。」
低く、かすれる声。
それでも彼女の目は、まっすぐに真島を見ていた。
あやかは一歩、真島に近づいた。
声は静かだったが、その中には確かな決意があった。
「真島さん。……あたしを見くびらないで」
その言葉に、真島の目が少し見開かれる。
「どんなにあなたが黒に染まっていようと、あたしが白に塗り替える。あなたが闇に沈んでも、あたしが灯りになる。あなたの盾になる。守られるだけの弱い女じゃない。――だから、そばにいて。」
真島は絶句したまま、彼女を見つめていた。
これまで、誰にも言われたことのない言葉だった。
闇に生きる自分を、肯定し、共に歩むと言ってくれる女などいなかった。
「……あやか」
気づけば、真島は彼女の手をそっと掴んでいた。
「……こんなヤクザに、そんな言葉……もったいないくらいやで」
「もったいなくない。……本気ですから」
涙を浮かべながら微笑むと、真島は小さく息を漏らし、肩を落とすように笑った。
「負けたわ……ほんま、お前には敵わんな」
ゆっくりと彼女の頬に手を添え、あやかの額に額を重ねる。
「もう、離れへん。絶対にな」
「……うん」
そしてふたりは、静かに唇を重ねた。
今度は逃げない。
互いの心が重なり、やっとひとつになった、確かな瞬間だった。
神室町の路地裏に、遠くネオンの光が滲んでいた。
その眩しさに照らされながら、ふたりの影はそっと寄り添っていた――。