お見合い?!
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―江戸・お妙の家の前―
「うーん、宿もないし…あたしの家も売り払っちゃったし、どうしよっかって考えたら、やっぱこの人しかいないよねぇ……」
そう言いながら名の木札を鳴らす紐を引くあやかすぐに扉が開いて――
「あら、久しぶりねあやかちゃん。やっと帰ってきたのね」
着物姿で現れたのは、お妙。涼しげな笑みを浮かべてはいるが、後ろではすでにとんでもない光景が広がっていた。
縁側にて、逆さ吊りになりながら白目を剥いてぶら下がる近藤の姿。
「ひ、ひひ……ヒロインが来てくれたって、天が……見えるぅ……」
「黙ってなさいこのストーカーゴリラ」
「……相変わらず容赦ないなこの人」
錦山が引きつった笑みで呟き、桐生は「何で、吊るされてんだぁ?」とボソボソ呟く。
お妙はあやかの後ろに控える真島たちを見渡しながら、柔らかく微笑んだ。
「そっちの方々は……?」
「えへへ、あっちの世界でのあたしの“大切な人たち”ってことで、泊めてもらえないかなぁ?」
「まぁ、あやかちゃんの大事な人なら大歓迎よ。ちょっと部屋は狭いけど、それでもいいなら」
「やったー!さすがお妙さん!」
「ただし――」
ピタッと笑顔が止まり、お妙はビシッと人差し指を立てる。
「うちの家計火の車だからご飯代は公務員のあやかちゃん持ちでよろしくね?」
「……やっぱりか」
「ブフッ」
錦山が吹き出し、真島は口元を抑えながら「あぁ、こりゃ本物だな」と笑う。
「うぉぉ……あやかちゃん、俺も大切な存在に入れてくれれば、ご飯を……」
「近藤さんはまず正座して反省してからねっ!!」
ズドンッ!!
容赦のないお妙キックが炸裂し、再びどこかへ転がっていく近藤。
こうして、にぎやかでちょっと騒がしい“江戸の一夜”が始まるのだった――。
仕上げるね!
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―お妙の家・夕食時 女卓にて―
ちゃぶ台の周りには、お妙・あやか・錦山の三人。テーブルには手作りの煮物やお漬物、買ってきた惣菜がずらりと並ぶ。男衆は別の部屋で飲みながら語っているらしく、女卓は和気あいあいとした雰囲気。
「ふふ、錦山さんって意外と気が利くのねぇ。お茶の入れ方、すごく丁寧だわ」
「おっと、お妙さんの手が荒れんようにな。熱くないか?」
「ありがとう、あやかちゃん。良い人連れてきたわねぇ」
「いやいや、錦山さん、女の人にはめっぽう優しいのよ。でも、こう見えてヤクザなんだよ?」
「あらあら、それはもう……でも、あのゴリラを見たあとだと、なんだかマトモに見えてくるのよね……」
(ドゴォンッ!!)
そのタイミングで遠くから何かが吹き飛ぶような音が響く。振り返ると、庭の片隅に土に埋まった近藤の頭が見えていた。あやかが無言でそこに近づき、手にしたジョウロで優しく水やりを始める。
「し、しずく……天使が……恵みの雨を……」
「近藤さん、しっかり。これでも真選組の頭なんだから。あんまりやってると今度は肥料にするからね」
「ひっ…あやかちゃんも厳しい……でも好きかも……」
テーブルに戻ったあやかがため息をつきながら言う。
「……あれで、警察の局長やってんのよ、あの人」
「マジかよ……」
隣の男卓では、真島と桐生が顔をしかめながら話していた。
「でも、なんであんなにボコボコにされとんのや?しかも裸で……風呂でも入ってたんか?」
「いや、違うみたいだ。ほぼ毎日お妙にストーカーしてるらしくてな。愛の告白しては殴られ、蹴られ、時々土に埋められてるらしい……」
「……そらあかんわ。そんなん、埋められて当然やん」
桐生は腕を組みながら「愛って難しいな……」とボソリ。
女卓の方では――
「あら、もう一杯お茶お願いしていい?」
「任せてください、お妙さん」
「ちょ、錦山さん、馴染むの早すぎじゃない!?」
「女の人には、礼儀と誠意、そしてお茶の温度が大事だからね!」
錦山はイケメンスマイルを振り撒き答える。
あやえが呆れながらも笑っていると、ふと窓の外から近藤のかすれた声が。
「た、助けて……せめて鼻に入るのだけは勘弁して……」
「大丈夫、今回は鼻は外してるから」
容赦ない優しさと共に、江戸の女卓は今夜も平和(?)に盛り上がっていた。