警察庁のケジメ
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―警察庁本部内 カフェテリア―
「ただいまー……って、なんでそんな真顔でこっち見てるの」
研修会を終えて戻ってきたあやかが姿を見せると、すでに3人の男たちは席で腕組みして待っていた。
「遅ぇぞ、どれくらい待ったと思ってんだ」
「真島の兄さんなんかずっと貧乏ゆすりしてたぞ」
「うるさいのう桐生ちゃん、退屈してただけやでェ。」
あやかは苦笑しながら、空いている席にストンと座った。
「でさぁ……“真選組”って何よ。あれから気になってんだけど」
「お、さっそく来た質問タイム!」
「その……“土方”とか“近藤”とかって出てたろ? あいつらは一体何なんだ。警察の人間にしちゃあ……なんつーか、怖すぎんだろ顔が…俺たち寄りというか。」
「まぁ、一言で言えば“もうひとつの江戸の公安組織”ってとこかな。“見廻組”が幕府直属、こっちの“真選組”は市中警備とか……もっと現場寄りの組織。そもそもが田舎のチンピラ達を集めた団体ってのもあって人相悪いのも多いかもね。わたしはその裏で暗殺部隊やってたから、警察庁寄りだったけど」
「なるほどなぁ……」
真島は頷きながらも、まだ何か引っかかってる様子。
「で、その“土方”ってのは?」
「真選組副長。真選組の頭脳とも言われてめっちゃ仕事できる。鬼のように厳しいけど面倒見はいいし、真面目。でもヘビースモーカーで何よりもマヨラー」
「マヨラー?」
「マヨネーズ、ほぼ主食。1日に三本消費する。ラーメンにもカレーにもぶっかけるし、下手したらお茶に入れるんじゃないかってレベル」
「……おぇぇぇぇ。吐きそうだ。」
桐生がポツリと呟く。
「近藤さんは真選組局長。ストーカーゴリラ」
「いや雑!」
「ゴリラっていうかゴリさん。優しいけどちょっと暑苦しくて……何かあると泣く。今日もゴリ汁(涙)垂らしてた」
錦山が吹き出した。
「なんだそりゃ。なんかこっちの警察はヤバい奴らしかいねぇじゃねぇか!!」
「そうでもないって。ちゃんとした人も……うーん……まぁ……うん……たまにはいるよ」
真島は腕を組み直し、しばらく黙ってからニヤリと笑った。
「……しかし、そんだけの連中に囲まれて、それでも“トップ”まで上り詰めたんやろ?やっぱ流石俺の女や。」
あやえは少し照れながらも、どこか誇らしげに笑った。
「ま、発足させて10年やってりゃね。でももう肩の荷は降ろしたし、これからはそっちでのんびり過ごすつもり。真島さん達と一緒にね」
「フッ……言ってくれるじゃねぇか」
「それにしても……これが普通の“買い物旅行”のノリだったのになぁ。まさか理事長就任の報告まで聞くとは……」
桐生がぼそっと呟き、錦山は思い出したように言う。
「で? その……“お見合い”はどうなったんだ?」
「……それが、今更断れないとかで明日顔は出さなきゃ行けないらしい」
「うわ、まだ終わってねぇのかよ!? 」
「結局行くのか、真島の兄さん、それどうすんの?」
真島は不敵に笑い、コーヒーを一口すすってから言った。
「……そりゃ、行くだろ。“あやかのダーリン”としてな」
あやかはその一言に吹き出しそうになりながらも、顔を赤くしてコップの水を一気に飲み干したのだった。