警察庁のケジメ
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警察庁でのやり取りを終えたあと、あやかはふと思い出したようにぽつりと呟いた。
「……そういえば、真選組に顔出してなかったなぁ。さすがに色々な事あるし報告しといた方がいいよね」
「新撰組っちゅうたら……江戸の警察か?」
真島が不思議そうに尋ねる。
「うん、ここの世界では真選組だけどね。わたしは警察庁直属で暗殺隊だから、あんまり屯所で他の隊士と一緒に過ごすことは少なかったんだけど……それでも、近藤さんとか土方さんとかには一応挨拶しときたいからね。」
「まぁ、大事な人達なんだろ?挨拶ぐらい行こうぜ」と桐生も頷き、あやか、真島、桐生、錦山の一行はその足で真選組の屯所へと向かうことにした。
***
屯所の門をくぐると、そこにはすでに何人かの隊士たちが鍛錬中だった。
竹刀の音、掛け声、汗の飛び散る気配がまさに”武士の集まり”という空気を物語っている。
「ひえ〜、こりゃまた……元気なこった……」と錦山が少し引き気味に目を丸くする。
その瞬間――
「あやかちゃんーーー!!帰ってきたのかァァ!!」
「ひっ……!」
叫び声とともに飛び出してきたのは、隊服に身を包んだ真選組の近藤 勲だった。
「うおッ、近い!顔近いです!てか汗!!」
「おぉ〜〜!おじさんはずっと待ってたぞ……まさか、またこうして会えるなんて死んだかと思ったんだぞ!?」
「いや、それについては兎に角中で話すって!!離して近藤さん…。苦しい死んじゃうよ…。。」
「くっ……無念……」
肩を落とす近藤に、背後から声がかかる。
「まーた勝手に取り乱してんのか、近藤さんよぉ。。」
隊の中でもひときわ鋭い眼差しの男、土方十四郎が煙草をふかしながら歩いてきた。
「よう、あやか。……アンタの帰還は噂で聞いてたが、本当に戻ってきたとはな」
「……久しぶり、土方さん。あいかわらず怖い目つきですね」
「お前も相変わらず、適当な皮肉ばっか言いやがるな……」
そんなふたりのやりとりを後ろから眺めていた真島がぽつり。
「おぉ……どいつもこいつも強そうやのぉ。」
桐生も思わず苦笑いを浮かべた。
「いやクセしかない気がする……」
そのあと、屯所の奥からは沖田や他の隊士たちも現れ、しばし旧交を温める時間となった。
真選組・局長室。
あやか、真島、桐生、錦山が通されたその部屋には、すでに数人の姿があった。
ひとりは真選組一番隊隊長・沖田総悟。もうひとりは暗殺隊副隊長であり、あやかの直属の部下である中原雄一。
どちらもあやかにとって長く付き合いのある顔ぶれだった。
「おーっす、姉さん。しばらく見ねぇと思ったらえらい男共を連れてで戻ってきやしたねぇ。」
沖田がニヤリと笑い、あやかの服を上から下までじろじろと眺める。
「って!隊服の下にちゃんとシャツ着てるっつーの。見んな、変態」
「いつも姉さんに言われ慣れてるし色気ねぇなぁ~」と笑っていると、隣の中原雄一がぴしっと敬礼してから声を上げた。
「お久しぶりです、あやか隊長! お元気そうで何よりです!」
「あら、中原くんも元気そうで何より。……あ、松平さんから聞いた?役職変わるって!」
「えぇ、先程お電話で聞きまして僕、まだ心の準備が……!」
中原が慌てふためていた。
あやかはそこで、真島や桐生たちを紹介しつつ、今後のことも含めてしっかりと話をしていくことに。暗殺隊として背負ってきたもの、そしてこれからは別の場所で生きること。
「そ、そんな……あやえちゃんが妖刀で別世界に飛ばされて、さらにその世界のヤクザ真島吾朗とかいう男と住んでるだとォォォ!!」
「うん、まぁ……まとめるとそう」
「ななな、なんという壮絶な……俺の愛しのあやかちゃん……ゴリゴリゴリィッ……!!」
ゴリゴリと地面に涙を滴らせ、天を仰ぐ近藤。その汗と涙の混合液体が床にびしゃびしゃと広がる。
「ちょ、近藤さん! “ゴリ汁”飛んでる! こっち来てる!やめてください!」
あやかが爆笑しながら椅子に逃げると、真島がひそひそと錦山に囁いた。
「……なんか、思てたよりクセある奴ら多いっすね。」
「お、おぅ……オレもちょっと人間不信になりそうや……」
そんなやり取りを横目に、沖田が頬杖をつきながら、少し寂しそうに呟く。
「で、姉さん。やっぱりもう、こっちには戻ってこねぇのかい?」
「んー。あっちで大事な人ができちゃったし……ま、でも何かあったら来るよ。相変わらずアンタの尻拭いも必要そうだし」
「ちぇっ、土方さん以外でいじれる人減るのは残念だなァ。姉さんの反応、マジ面白かったのに」
「その反応引き出すためにわざわざトラップ仕掛けないでよ、総悟……」
そこへ煙草を口にくわえ土方十四郎が壁際からゆっくり近づいてきた。
彼はあやかの肩に軽く手を置き、静かに言った。
「……お前は、腕利きだったしな。現場でもいつも頼りにしてた。
それに、総悟がやらかした時の始末書も……よく俺と一緒に頭抱えてくれてたな。」
「うん、あれだけはほんと苦行だった……!総悟があえて間違えて民家壊したようバレないように作文したの、何度も」
「ふっ……」
土方は苦笑しながら、妹のように思っているあやかの頭を優しく撫でた。
珍しく感情をあらわにしないその仕草に、あやかの胸がちょっとだけ熱くなった。
「……ありがとね、みんな」
一瞬の静寂のあと、
「なんだよ、別れみたいに言うなって。たまには顔出せよ、あやか!」
「そーだそーだ!来る時ゃ連絡しろよな、真選組一同で歓迎するぜ!」
「次来るときゃちゃんと土産も忘れんなせぇ!」
「やっぱ食いもんかよ!」
笑い声と、賑やかな声が交差する中――あやかは、この日、改めて感じていた。
自分の居場所は、ちゃんとここにも、あるんだって。
「まぁ……あやかちゃんが決めたことなら、門出を応援するだけだよ!」
近藤のその言葉に、胸の奥がほんの少し、じんと熱くなるのを感じていた。
「……そういえば、真選組に顔出してなかったなぁ。さすがに色々な事あるし報告しといた方がいいよね」
「新撰組っちゅうたら……江戸の警察か?」
真島が不思議そうに尋ねる。
「うん、ここの世界では真選組だけどね。わたしは警察庁直属で暗殺隊だから、あんまり屯所で他の隊士と一緒に過ごすことは少なかったんだけど……それでも、近藤さんとか土方さんとかには一応挨拶しときたいからね。」
「まぁ、大事な人達なんだろ?挨拶ぐらい行こうぜ」と桐生も頷き、あやか、真島、桐生、錦山の一行はその足で真選組の屯所へと向かうことにした。
***
屯所の門をくぐると、そこにはすでに何人かの隊士たちが鍛錬中だった。
竹刀の音、掛け声、汗の飛び散る気配がまさに”武士の集まり”という空気を物語っている。
「ひえ〜、こりゃまた……元気なこった……」と錦山が少し引き気味に目を丸くする。
その瞬間――
「あやかちゃんーーー!!帰ってきたのかァァ!!」
「ひっ……!」
叫び声とともに飛び出してきたのは、隊服に身を包んだ真選組の近藤 勲だった。
「うおッ、近い!顔近いです!てか汗!!」
「おぉ〜〜!おじさんはずっと待ってたぞ……まさか、またこうして会えるなんて死んだかと思ったんだぞ!?」
「いや、それについては兎に角中で話すって!!離して近藤さん…。苦しい死んじゃうよ…。。」
「くっ……無念……」
肩を落とす近藤に、背後から声がかかる。
「まーた勝手に取り乱してんのか、近藤さんよぉ。。」
隊の中でもひときわ鋭い眼差しの男、土方十四郎が煙草をふかしながら歩いてきた。
「よう、あやか。……アンタの帰還は噂で聞いてたが、本当に戻ってきたとはな」
「……久しぶり、土方さん。あいかわらず怖い目つきですね」
「お前も相変わらず、適当な皮肉ばっか言いやがるな……」
そんなふたりのやりとりを後ろから眺めていた真島がぽつり。
「おぉ……どいつもこいつも強そうやのぉ。」
桐生も思わず苦笑いを浮かべた。
「いやクセしかない気がする……」
そのあと、屯所の奥からは沖田や他の隊士たちも現れ、しばし旧交を温める時間となった。
真選組・局長室。
あやか、真島、桐生、錦山が通されたその部屋には、すでに数人の姿があった。
ひとりは真選組一番隊隊長・沖田総悟。もうひとりは暗殺隊副隊長であり、あやかの直属の部下である中原雄一。
どちらもあやかにとって長く付き合いのある顔ぶれだった。
「おーっす、姉さん。しばらく見ねぇと思ったらえらい男共を連れてで戻ってきやしたねぇ。」
沖田がニヤリと笑い、あやかの服を上から下までじろじろと眺める。
「って!隊服の下にちゃんとシャツ着てるっつーの。見んな、変態」
「いつも姉さんに言われ慣れてるし色気ねぇなぁ~」と笑っていると、隣の中原雄一がぴしっと敬礼してから声を上げた。
「お久しぶりです、あやか隊長! お元気そうで何よりです!」
「あら、中原くんも元気そうで何より。……あ、松平さんから聞いた?役職変わるって!」
「えぇ、先程お電話で聞きまして僕、まだ心の準備が……!」
中原が慌てふためていた。
あやかはそこで、真島や桐生たちを紹介しつつ、今後のことも含めてしっかりと話をしていくことに。暗殺隊として背負ってきたもの、そしてこれからは別の場所で生きること。
「そ、そんな……あやえちゃんが妖刀で別世界に飛ばされて、さらにその世界のヤクザ真島吾朗とかいう男と住んでるだとォォォ!!」
「うん、まぁ……まとめるとそう」
「ななな、なんという壮絶な……俺の愛しのあやかちゃん……ゴリゴリゴリィッ……!!」
ゴリゴリと地面に涙を滴らせ、天を仰ぐ近藤。その汗と涙の混合液体が床にびしゃびしゃと広がる。
「ちょ、近藤さん! “ゴリ汁”飛んでる! こっち来てる!やめてください!」
あやかが爆笑しながら椅子に逃げると、真島がひそひそと錦山に囁いた。
「……なんか、思てたよりクセある奴ら多いっすね。」
「お、おぅ……オレもちょっと人間不信になりそうや……」
そんなやり取りを横目に、沖田が頬杖をつきながら、少し寂しそうに呟く。
「で、姉さん。やっぱりもう、こっちには戻ってこねぇのかい?」
「んー。あっちで大事な人ができちゃったし……ま、でも何かあったら来るよ。相変わらずアンタの尻拭いも必要そうだし」
「ちぇっ、土方さん以外でいじれる人減るのは残念だなァ。姉さんの反応、マジ面白かったのに」
「その反応引き出すためにわざわざトラップ仕掛けないでよ、総悟……」
そこへ煙草を口にくわえ土方十四郎が壁際からゆっくり近づいてきた。
彼はあやかの肩に軽く手を置き、静かに言った。
「……お前は、腕利きだったしな。現場でもいつも頼りにしてた。
それに、総悟がやらかした時の始末書も……よく俺と一緒に頭抱えてくれてたな。」
「うん、あれだけはほんと苦行だった……!総悟があえて間違えて民家壊したようバレないように作文したの、何度も」
「ふっ……」
土方は苦笑しながら、妹のように思っているあやかの頭を優しく撫でた。
珍しく感情をあらわにしないその仕草に、あやかの胸がちょっとだけ熱くなった。
「……ありがとね、みんな」
一瞬の静寂のあと、
「なんだよ、別れみたいに言うなって。たまには顔出せよ、あやか!」
「そーだそーだ!来る時ゃ連絡しろよな、真選組一同で歓迎するぜ!」
「次来るときゃちゃんと土産も忘れんなせぇ!」
「やっぱ食いもんかよ!」
笑い声と、賑やかな声が交差する中――あやかは、この日、改めて感じていた。
自分の居場所は、ちゃんとここにも、あるんだって。
「まぁ……あやかちゃんが決めたことなら、門出を応援するだけだよ!」
近藤のその言葉に、胸の奥がほんの少し、じんと熱くなるのを感じていた。