警察庁のケジメ
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江戸の空気に慣れはじめた頃、街路の奥からふいに低く唸る音が響いてきた。
「……ん?なんやあれ……?」
現代のパトカーとも、未来的な乗り物とも言いがたい、不思議なフォルムの江戸仕様パトカーが静かに停車する。
ガチャリ――
ゆっくりとドアが開き、降りてきたのは一人の女性だった。
真っ白な見廻組の隊服を纏い、艶やかな黒の長髪を揺らす。
目元は眠たげな印象なのに、その奥にある鋭さは隠しきれない。
「久しぶりね。遅かったじゃない、警察庁長官補佐さん」
「……信女」
あやかがその姿に気づくと、少し表情を引き締める。
真っ白な隊服とあやかの黒の隊服が、まるで対になるように並ぶ。
「変わらなそうね。でも……まあ、無事でよかったわ」
信女はあやかの仲間に目を向けると、ふと真島に視線を止めた。
「……そっちの方も久しぶり」
「おぉ……あんときの、ねーちゃんか。覚えとるで」
真島が軽く声を掛ける。
それに対し、信女もふっと微笑む。
「……あの時より、幸せそうな顔してる。やっぱり、彼女と一緒にいるからかしらね」
「……どういう意味やそれ」
「別に深い意味はないわ。ただ、悪い顔には見えなかったってだけよ。」
にやりとする信女の表情に、真島は軽く肩をすくめた。
そのやり取りを見ていた桐生や錦山がぽつり。
「知り合いだったのか」
「まぁ……真島の兄さん、割と江戸でもやらかしてそうだしな……」
「一応、やらかしてはないと思う!」
あやかが必死に弁解するも、周囲はにやにやしていた。
信女はそれを横目に、ふぅとため息を吐く。
「……とにかく、迎えに来たわ。片栗粉長官がお待ちかねよ。例の“研修”の件もあるし、それに――」
「……それに?」
「お見合い、すっぽかしたってことで機嫌が最悪よ。気をつけたほうがいいわよ」
「うわぁ……やっぱ帰らなきゃよかったかも……」
「冗談よ。……半分はね」
そんなやり取りに、また場が和む。
そして、見廻組の白と真選組の黒――対になる二人が並び立ち、江戸の警察庁へと足を向けた。
信女の運転するパトカーに乗り込む一同。
見廻組仕様のそれは江戸らしい装飾がされていて、現代と時代劇がごちゃ混ぜになったような不思議な空間だ。
「あー、ヤクザが自分から乗るもんやないでこれ……。
乗るとしたら、だいたい”御用”になった時くらいやろ」
真島が後部座席に座りながらぼそりと呟く。
「俺も、まさか警察の車に”客人”として乗る日が来るとはな……」
桐生も肩をすくめた。
「捕まるならともかく、歓迎ムードってのも変な気分だな。」
錦山が苦笑いを浮かべると、あやかが前で吹き出す。
「なにそれ、もうちょっと楽しんでよ〜!せっかくの江戸なんだし!」
そうして、到着したのは――警察庁本部。
石造りの巨大な建物には、江戸と近未来の奇妙な融合を感じさせる風格がある。
正面玄関を抜けてエントランスを歩いていくと、
一際派手な金の装束を着た男が、両手を広げて立っていた。
「待ってたよォォォ!愛しのあやかちゃぁぁぁん!」
「……やめろ、来るなァァァ!!」
松平片栗粉、その人である。
全力で駆け寄ってくるや否や、泣きながら抱きついてくる片栗粉を、あやかが全力で止める。
「なんでお見合い来てくれなかったんだい? ちゃんと日取り決めてたのにさ!……まぁ大丈夫こんなこともあろうかと!新しい日取り、明日にしといたから!」
「はぁああああ!?勝手に何決めてんですかああああ!?あなたが勝手に決めたんでしょ話ややこしくなるんでしょうが!!」
「えー?あれは運命の導きってやつだよ、うんうん」
「……こんな人の護衛してんだろ、わたし一生やりたくない。なんでこの人が警察庁の長官なんですか……」
「実力とカリスマでここまで登りつめた男、それが松ちゃんこと、松平片栗粉!」
「やっぱこの世界もどうかしてるでぇ……」
真島たちは、そのやりとりを呆気に取られて見守っていたが、
片栗粉がふとあやかの後ろに目を向けた。
「ん?んんん? そっちの三人は……おぉぉぉ!?あやかちゃん早速、連行されてきたヤクザたち!?」
「誰が連行や。こっちは来たくて来たんや」
真島が半眼で言うと、あやかが慌てて前に出る。
「違います!この方々は、大切な仲間なんです。そこも含めてちょっとお話があって同行してもらってるんです!」
「ほぉほぉ……なるほどなるほど。そっかそっか!
ヤクザと一緒にお見合いに来るあやかちゃん、最高にスリリングだね!」
「……お見合いの話はもういいから黙って聞いてください!」
あやかが全力でツッコミを入れる中、真島はふと小さく笑った。
「……ほんまここは、賑やなとこやな。」
「……ん?なんやあれ……?」
現代のパトカーとも、未来的な乗り物とも言いがたい、不思議なフォルムの江戸仕様パトカーが静かに停車する。
ガチャリ――
ゆっくりとドアが開き、降りてきたのは一人の女性だった。
真っ白な見廻組の隊服を纏い、艶やかな黒の長髪を揺らす。
目元は眠たげな印象なのに、その奥にある鋭さは隠しきれない。
「久しぶりね。遅かったじゃない、警察庁長官補佐さん」
「……信女」
あやかがその姿に気づくと、少し表情を引き締める。
真っ白な隊服とあやかの黒の隊服が、まるで対になるように並ぶ。
「変わらなそうね。でも……まあ、無事でよかったわ」
信女はあやかの仲間に目を向けると、ふと真島に視線を止めた。
「……そっちの方も久しぶり」
「おぉ……あんときの、ねーちゃんか。覚えとるで」
真島が軽く声を掛ける。
それに対し、信女もふっと微笑む。
「……あの時より、幸せそうな顔してる。やっぱり、彼女と一緒にいるからかしらね」
「……どういう意味やそれ」
「別に深い意味はないわ。ただ、悪い顔には見えなかったってだけよ。」
にやりとする信女の表情に、真島は軽く肩をすくめた。
そのやり取りを見ていた桐生や錦山がぽつり。
「知り合いだったのか」
「まぁ……真島の兄さん、割と江戸でもやらかしてそうだしな……」
「一応、やらかしてはないと思う!」
あやかが必死に弁解するも、周囲はにやにやしていた。
信女はそれを横目に、ふぅとため息を吐く。
「……とにかく、迎えに来たわ。片栗粉長官がお待ちかねよ。例の“研修”の件もあるし、それに――」
「……それに?」
「お見合い、すっぽかしたってことで機嫌が最悪よ。気をつけたほうがいいわよ」
「うわぁ……やっぱ帰らなきゃよかったかも……」
「冗談よ。……半分はね」
そんなやり取りに、また場が和む。
そして、見廻組の白と真選組の黒――対になる二人が並び立ち、江戸の警察庁へと足を向けた。
信女の運転するパトカーに乗り込む一同。
見廻組仕様のそれは江戸らしい装飾がされていて、現代と時代劇がごちゃ混ぜになったような不思議な空間だ。
「あー、ヤクザが自分から乗るもんやないでこれ……。
乗るとしたら、だいたい”御用”になった時くらいやろ」
真島が後部座席に座りながらぼそりと呟く。
「俺も、まさか警察の車に”客人”として乗る日が来るとはな……」
桐生も肩をすくめた。
「捕まるならともかく、歓迎ムードってのも変な気分だな。」
錦山が苦笑いを浮かべると、あやかが前で吹き出す。
「なにそれ、もうちょっと楽しんでよ〜!せっかくの江戸なんだし!」
そうして、到着したのは――警察庁本部。
石造りの巨大な建物には、江戸と近未来の奇妙な融合を感じさせる風格がある。
正面玄関を抜けてエントランスを歩いていくと、
一際派手な金の装束を着た男が、両手を広げて立っていた。
「待ってたよォォォ!愛しのあやかちゃぁぁぁん!」
「……やめろ、来るなァァァ!!」
松平片栗粉、その人である。
全力で駆け寄ってくるや否や、泣きながら抱きついてくる片栗粉を、あやかが全力で止める。
「なんでお見合い来てくれなかったんだい? ちゃんと日取り決めてたのにさ!……まぁ大丈夫こんなこともあろうかと!新しい日取り、明日にしといたから!」
「はぁああああ!?勝手に何決めてんですかああああ!?あなたが勝手に決めたんでしょ話ややこしくなるんでしょうが!!」
「えー?あれは運命の導きってやつだよ、うんうん」
「……こんな人の護衛してんだろ、わたし一生やりたくない。なんでこの人が警察庁の長官なんですか……」
「実力とカリスマでここまで登りつめた男、それが松ちゃんこと、松平片栗粉!」
「やっぱこの世界もどうかしてるでぇ……」
真島たちは、そのやりとりを呆気に取られて見守っていたが、
片栗粉がふとあやかの後ろに目を向けた。
「ん?んんん? そっちの三人は……おぉぉぉ!?あやかちゃん早速、連行されてきたヤクザたち!?」
「誰が連行や。こっちは来たくて来たんや」
真島が半眼で言うと、あやかが慌てて前に出る。
「違います!この方々は、大切な仲間なんです。そこも含めてちょっとお話があって同行してもらってるんです!」
「ほぉほぉ……なるほどなるほど。そっかそっか!
ヤクザと一緒にお見合いに来るあやかちゃん、最高にスリリングだね!」
「……お見合いの話はもういいから黙って聞いてください!」
あやかが全力でツッコミを入れる中、真島はふと小さく笑った。
「……ほんまここは、賑やなとこやな。」